エバーグリーン (いつまでもあほい)

酒と映画と本を愛し 音楽なら何でも
名前と同じで気(木)が多い

今更だけど
人間到る処青山有り  

映画篇 金城一紀

2010-12-13 22:10:49 | Weblog

GOという小説で一躍ベストセラー作家の仲間入りを果たした
作家 金城一紀の自伝とも言うべき作品
映 画 篇 集英社文庫 刊

書店でパラパラとページを拾い読みしたときは
単なる映画に関するエッセイかと思った
私を捕らえたのは巻頭の「太陽がいっぱい」だったのだが
しかし 買って帰って読んでみると
この作品は彼 金城一紀の青春時代を描いた作品だった
在日朝鮮人の子として生まれた彼の
父を知らないの青春時代の唯一の楽しみは
同じ朝鮮人学校の学友 龍一(リョンイル)と映画を語り合うことだった
青春時代に映画にのめりこんだがゆえに
彼らの人生はひとつの方向性を形づくることになる
それは 映画 シナリオへの道
彼はブログでも映画について大いに語っている
帰ってきた映画日記

巻頭のタイトル「太陽がいっぱい」が
何を意味するのかは読んでもらうほか無い

太陽がいっぱい」は
私の少年時代(12才頃)一番感動した作品だ

 これまで観た映画作品の中でも最も感動した映画の一つだ
観たのは映画館ではなくテレビ放映だったのだが
エンドロールまで涙が止まらなかったのを
昨日のように覚えている
12才の私が この作品の何処に感動したのか
涙したのか その訳はもう思い出せない

Plein Soleil 太陽がいっぱい http://www.youtube.com/watch?v=ZsRW8WCvwG4

コメント
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