本日の朝刊に
横山秀夫の7年ぶりの新作小説
64(ロクヨン)が今年のベストミステリーと 紹介されていた
丁度私も読んでいた
ミステリー???
確かに幼女誘拐殺人事件を
扱った小説ではあるが
ミステリー小説なのかな
64とは昭和から平成へと変わる
たった7日間の昭和64年に起こった未解決の殺人事件を表す
しかし内容は
下級役人たる公務員
刑事を生業とするサラリーマンの
何ともやりきれない悲哀を
延々切々と描いてある
ひさしぶりの横山秀夫作品に文庫化を
待ちきれず大枚?1900円をはたいて読んでみたが
昨今の寒波のように心は凍えて切ない
それは横山作品の緻密さ故なのだろう
警察官とはこれ程までに =うえ=
上級役人に虐げられている存在なのか
その内幕に
なんとも気の毒になった
虐げられ その鬱憤が犯罪を生むのだろうに
ふと中島敦の山月記を思い出してしまった