エバーグリーン (いつまでもあほい)

酒と映画と本を愛し 音楽なら何でも
名前と同じで気(木)が多い

今更だけど
人間到る処青山有り  

64ロクヨン

2012-12-26 23:46:06 | Weblog

本日の朝刊に

横山秀夫の7年ぶりの新作小説

64(ロクヨン)が今年のベストミステリーと 紹介されていた

丁度私も読んでいた

ミステリー???

確かに幼女誘拐殺人事件を

扱った小説ではあるが

ミステリー小説なのかな

64とは昭和から平成へと変わる

たった7日間の昭和64年に起こった未解決の殺人事件を表す

しかし内容は

下級役人たる公務員

刑事を生業とするサラリーマンの

何ともやりきれない悲哀を

延々切々と描いてある

ひさしぶりの横山秀夫作品に文庫化を

待ちきれず大枚?1900円をはたいて読んでみたが

昨今の寒波のように心は凍えて切ない

それは横山作品の緻密さ故なのだろう

警察官とはこれ程までに =うえ=

上級役人に虐げられている存在なのか

その内幕に

なんとも気の毒になった

虐げられ その鬱憤が犯罪を生むのだろうに

ふと中島敦の山月記を思い出してしまった 

 

 

 

コメント
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