君は後ろを向いて『崖があるぞ』と警告して、立ち止まろうとする。
前にいる牛たちも、気がついて止まろうとするだろう。
でも後ろにいる牛たちは、見えていないから、そのままどんどん、どんどん押してきて、結局、牛たちの群れは、止まることができずに崖からおちていくんだ。
【物語ること、生きること】
このあとの文章
「それでも、ひとりひとりは、何かをしようという気になるかもしれません。
けれど、ひとりがそれを止めようとしても、集団になってしまったら、何故止まらなければいけないのかも理解できないまま、あの牛の群れのように崖の向こうに次々と転げ落ちていくことしかできないんじゃないか
そして集団だから ちょっと分からなくても 他の人も皆同じだからと、安心してしまうこともある。
集団内だから、誰かが察知して大きく声を上げてくれるかもしれないから、大丈夫だという安心も生まれたりする。
一人は怖いから、群れていたいともいう心理も生まれる。
また、一緒にコケることもある。
私は集団が苦手だ。
一人で察知、判断したり出来なかったとしても、だからといって苦手は苦手なんだろうな。
どちらが賢明なんだろうか。