シロタエギクの和名は「白妙菊」
「妙(たえ)」には『不思議なほど(えも言えぬほど)美しい』という意味があるので「白く美しい菊」の意味だと思われる。
英名はダスティーミラー・シルバーダスト
あまり良いイメージではないが葉っぱに白い毛が沢山伸びていて光りに輝くさまや日陰でくすんだ葉っぱの様子が語源ではないだろうか。
シロタエギクは花よりも葉っぱを観賞する植物。
耐寒性に優れていることもあり銀白色または銀緑色の葉っぱは年間を通じて愛でることができる。
その葉っぱの存在は周囲に植えられている華やかな花たちの引き立て役として際立つ。
個人的には花も可憐で好きだが葉っぱはそれ以上に縁の下の力持ち的存在で美しい。
特に陽の光を浴びて逆光に輝くさまは神々しい。
花の色は黄色または淡い黄色
開花時期は6月から10月
花の大きさは1cmから2cm
草丈は10cmから50cm
花言葉は、
「貴方を支えます」
「薄れゆく愛」
花言葉のいわれについて
由来などについては持っている書籍では調べがつかなかった。
推察するにヨーロッパでの植物に対する色への思いが多分に網羅されているように思える。
白色には「純粋さ」「無邪気さ」「一途さ」の象徴や意味が与えられシロタエギクでは葉っぱがそれにあたる。
緑色には「希望」の象徴や意味がありシロタエギクでは葉っぱにかすかに見える緑が該当する。
これらが他の花の引き立て役である事、年間を通じて見られる葉っぱの特徴と合わさって「貴方を支えます」になったのではないだろうか。
一方でヨーロッパでは黄色い花に対してはアジアと異なりマイナスイメージが強い。
その象徴するものや意味は「不信」「その他の好ましくない性質」となっている。
キク科の花で草丈が30cmを超えるものにしては花の大きさはせいぜい2cmほどと小さい。
そして葉っぱが目立つのに比べて花は早々に身を隠してしまう。
または日陰ではくすんで見える葉っぱの雰囲気が「薄れゆく愛」の由来になったのではないだろうか。
追伸
シロタエギクは花よりも主に銀白色(銀緑色)の葉っぱを観賞する植物。
原産地は地中海沿岸なのでギリシャなどでもなじみがありそうな花。
ただ、手持ちの書籍では20冊以上ある中で取り上げているのは僅かに数冊で片手の指でも数えられるくらい。
しかもそのうちの一冊は花の部類ではなく観葉植物として取り上げられている。
原産地がヨーロッパであることから豊富に存在してもよさそうなものだが事実はそうではないようだ。
またギリシャ・ローマ神話には登場しない。
同じキク科のキンセンカは南ヨーロッパ原産で、悲しくはあるが太陽神アポロンとの神話があるというのに。
何ゆえシロタエギクは神話に登場しなかった(できなかった)のか不思議でならない。
それでも、繰り返しになるが個人的には銀白色の葉っぱと可憐で明るく黄色い花は美しい。
余談
誕生花の定義は曖昧で由来や定義は国や地域によってまちまち。
ちなみに11月12日の他の誕生花にはエラチオール・ベゴニア・ヤナギバヒマワリ・ムラサキシキブ・エピスシア・エラチオール・カーネーション:スカーレットベル・ガーベラ・ガーベラ(赤)・ダイモンジソウ・ホオズキ・マユミ・ライスフラワー・レモン・レモングラス・ワックスフラワーがある。
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