モンテッソーリ子どもの家アイアイ

愛知県刈谷市モンテッソーリ教室です。
子どもたちの主体的な活動を大切にしています。
(since 2009)

1歳半児の「イヤ」には、どうする?

2011年02月08日 | モンテッソーリのこと

先日の出来事です。

1歳半になったお子さん、
イヤイヤ期に突入した模様です。

お仕事のとき、その1歳半のお子さんが、
急に机に上りたがりました。
お母さんが、
「ダメ」「机にのぼっちゃダメ」と言って、おろしても、
「イヤーーーー!!」と言って、またのぼる。

以前も、こんな内容を、どこかで書いたような気がしますが、
「こっちからおいで」と机を回って移動するように
お子さんに話をしますと、あっさり降りてくれました。

どうしてかというと、
「やりたいことが、机の向こうにあったから。」
この頃のお子さんは、目的の物に一直線ですね^^

どうして、そんなことをするのか?という視点で見ると、
「高いところにのぼりたい」のか、
「やりたいことがあっちにある」のか
わかりますね。

これは動かせないものだったから、
子どもが自分で移動するしかなかったのですが、
子どもがほしいものが動かせたら・・・
取って渡してあげますか?

それよりも、
お子さんが自分で移動して
やりたいことができるように、一緒に動いて
「こうすれば自分のやりたいことができる」
ということを示した方が、「自分でできた!」が増えますね。

もう一つ。
1歳半のお子さん。
クレヨンで絵を描いた後、次のことをしたくなり、
クレヨンを持ったまま、次のお仕事へ行ってしまいました。
片手が空いていないので、やりにくそうだし、
壁などにクレヨンがついてしまいそう。。。
「ちょうだい」と言っても、「イヤ!」
手からクレヨンを取って、「ここに置くよ」と言って見せても、
取りに戻ってきて、「イヤ!」

こういうこと、ありませんか?

そこで、私がしたことは・・・
クレヨンが入る容器を持って行って、
「ここに入れて」と言ったら、
あっさり、「ポトン」と入れてくれました。
さらに、「ここにおいてくれる?」というと、
棚にちゃんとおいて、満足そうでした。

「入れたい敏感期」「同じ場所に戻したい秩序感」
に、ピッタリだったようです^^


それから、お子さんが机でお仕事をしていて、
物を落としても、お子さんに拾ってもらいます。
大人が拾ってあげるのは、親切に見えますが、
実は、子どもにとって、よいことではないのです。

子どもは、ちゃんと「落ちた」とわかっていて、探しています。
探して、床をゆっくり見ています。
やっと見つけて、ゆっくり指でつまんでひろい、
やっと立ち上がって、もう一度いすに座りなおして・・・

大人から見ると、まどろっこしいように見えますが、
これも、「自分でできた!」の一つですよね。

拾ってあげてしまったら、
子どもがゆっくりとしゃがんだ後には、
子どもが落としたはずのものは、どこかに行ってしまった!
という状態になってしまいますね。
そういう状態が続いてしまったら・・・
「落としても、誰かが拾ってくれる」という回路ができてしまいますよ~。

もし、拾ってあげたら、
「どうぞ」「ありがとう」「どういたしまして」の
やりとりに変えてしまいましょう^^

息子の時は、こんなこと知りませんでしたから、
全然やってません。残念ながら・・・(苦笑)
今になって、やっと違う視点で見ることができるようになってきました。

小さな出来事でしたが、
今、「イヤイヤ期で困ってる」というお母さん方の
少しでも参考になったらいいなぁと思ってます。

 

 

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