「小説すばる」2021年6月~22年5月連載、集英社刊、480頁。
先に拝見した「俺たちの箱根駅伝」がとても面白かったので、本書を借りて読んだ。
ミステリー作家が父の故郷に移り住むと、早速、地元の消防団に入団させられ、田舎の複雑な人間関係に組み込まれていく・・・。
登場人物がよく描かれていて面白いのだが、何せ小さな田舎が舞台故、話もこじんまりして迫力に欠ける。また、連続放火が太陽光発電事業や新興宗教に関係するというはいかにも作り事のようである。
やはり、「箱根駅伝」には遠く及ばないと思った。