クマの冬眠穴調査を行いました。
クマは冬眠するときに穴を使いますが、自分で穴を掘るわけではなく、木にできた樹洞であったり、木が倒れてできた穴を利用して冬眠します。
一昨年の冬にクマが穴にいるという連絡を受け、それから3ヶ月ほど待ちクマが冬眠を終え、穴から出た頃を見計らって、どういう穴を利用するのかを調査しに行ったところ、
なんと、まだクマは穴にいました!!(2016年4月19日)
クマが穴の中にいる様子。
その場からすぐに離れたのですが、おそらく写真で見る限り、親子クマが穴の中にいたものだと思います。
クマは冬眠しているときに子グマを出産します。子グマを育てている最中であったのかまだ冬眠穴からは出ていなかったようです。
その後、6月になり、再び穴を見にいくと親子クマはいませんでした。そのときにセンサーカメラを設置し、一回穴を出た後、冬にまた同じ穴で冬眠するのかを調査することにしたのが昨年です。
2017年になり先日、冬眠穴調査にいきました。カメラを回収し確認したところ、クマは映ってませんでした。
どうやら冬眠穴を変えてしまったようです。
冬眠穴調査も重要な生態調査です。地道に調査していくことでクマの生態、地域性等を明らかにしていければと思っています。