この研修は、現場技能育成者の育成を目的とし、林業労働力確保支援センター主催で実施されています。今回の研修は林業事業体に就業して1年目の現場技能者を対象とし、10月17日から10月25日までの7日間実施されました。そのうち、10月18日(火)に当事務所管内を研修場所とし、講義と現地研修を実施しました。
受講生は、隠岐を含む東部地区の森林組合や林業事業体に就業する現場技能者12名。まず当事務所、K課長より雲南地域の森林・林業の概要について説明がありました。
続いて、H林業普及員より植栽や下刈り、枝打ちなどの保育作業について講義を行いました。普段、現場で直接やっている作業ではありますが、改めて講義を受けるのは初めての方も多かったようです。
山で植栽する苗木について、近年、注目されつつあるコンテナ苗の生産施設の視察を行いました。直接植えたことのある受講者はいなかったようですが、興味深く説明を受けていました。
苗木生産者の苗畑にて、自分達が植える苗木の育成について学びました。山に植栽できる大きさに成長するまで2年から3年かかること、挿し木と実生の違いなど説明を受けました。
奥出雲町では地拵え現場を視察し、作業の説明を受けるとともに現場で作業する職員と意見交換し、現場作業での苦労話や気を遣っていることなどを聞くことができました。
受講生の皆さんは、研修終了後それぞれの地元に帰り普段の仕事に戻るわけですが、研修で学んだことを活かし島根の森林を守り育てるよう努めてほしいと思います。