11月30日(土)、雲南市吉田町田井の「田井交流センター」において、サルの被害対策研修会を開催しました。田井地区ではサルの目撃や農作物被害が増加しており、住民の方にサルの生態や効果的な追い払い方法を習得してもらうため今回の研修を行いました(参加者30名)。
はじめに雲南事務所からサルの生態・被害の特徴や対策について説明するとともに、地区内に出没するサルの人慣れ度合いや被害の程度の情報を共有しました。
座学後に追い払い用花火の演習を行いました。普段からロケット花火で追い払いをしているそうですが、一度鳴らしてもなかなか逃げないことが問題になっており、花火は効果が無いと言っておられる方もおられました。
サルの追い払いで大切なことは、花火を一度鳴らしてサルが逃げなかったとしても山へ逃げるまでしつこく追い払うことです。また、一人ではなく複数人で追い払うことで“この集落は怖い、近づくと危険だ”と思わせることができ、より追い払いの効果が上がります。
追い払い時のポイント(サルが集落から出るまで追い払う、出没した時は必ず追い払う、逃げるまでしつこく音の出る物を鳴らす)を説明しながら実演しました。
写真は追い払い演習の様子
サルにとって集落が簡単に餌を得ることが出来ない、居心地の悪い場所だと思わせるよう徹底的に追い払うことが重要です。
今後も引き続きサルの行動を注視し、人慣れ・加害レベルの低下に向けて支援したいと思います。