ガンカモ類の生息調査は、渡り鳥としてやってくるガン、カモ、ハクチョウ類の生息状況を各都道府県が主体となって1月中旬頃に全国各地で実施する調査です。今年で49回目となりました。島根県では宍道湖や中海などの大きな湖はホシザキグリーン財団に委託して調査を実施し、そのほかの小さな湖や河川などは各地域事務所が調査を実施することとしています。
雲南事務所では、管内の鳥獣保護管理員8名と協力し、斐伊川や赤川、三刀屋川などの河川や来島ダムや志津見ダムなどのダム湖、合計31地点で今年も調査を実施しました。
雲南管内の調査結果については、総数はカワウを除き、1142羽(前年比▲70羽)で例年並みでした。内訳は多い順にマガモ333羽、キンククロハジロ150羽、コガモ147羽、オシドリ130羽、カルガモ114羽、ホシハジロ68羽、コハクチョウ61羽、カワアイサ53羽、種類不明のカモ46羽、オナガガモ20羽、ツクシガモ12羽、ヨシガモ8羽でした。
本調査のなかで雲南管内では4年ぶりにツクシガモが観測できました。ツクシガモは国の絶滅危惧種(1B類)に指定されており、九州・有明海以外での飛来はまれです。島根県では絶滅危惧種にこそ指定されていませんが、飛来数は多くないので今後も注意して調査していきたいです。
※写真は調査地点の稗原ダムで、マガモ4羽、カルガモ10羽、ホシハジロ22羽、キンクロハジロ19羽が見られました。