だれかのことを強く思ってみたかった 集英社文庫 集英社 このアイテムの詳細を見る |
天気 眼ん玉焼き切れそうだよっ
角田光代 著 : だれかのことを強く思ってみたかった
を、読みました。
小説家 角田光代と、写真家 佐内正史とのコラボ作品。
二人が毎月一回東京都内をうろついて、一年間撮りためた
写真に、角田光代の作品がセットになった本です。
文章はほとんど2ページ半のショートショートで
一瞬で読み終わる程短い作品の中に、やはり角田の世界が
クッキリと映し出されていて、なかなか面白い本です。
16篇の角田の作品の後に、その小説を映画化した際の
一コマのような写真が数枚続くという構成。
写真は、劇的ではなく、幻想的でもない。無機質でもないけど
激しい情熱というわけでもない。不思議な写真です。
その写真は、なんと角田光代の作風にマッチしている事でしょう。
時間がなくて、読書なんてとんでもない!という人にも
ストレスフリーで読める、一冊です。