
本作は、ともに認知症の夫婦の生活を、通いで介助する息子の筆者がユーモラスに綴った一冊だ。
群馬弁で綴られる老夫婦と息子の会話が楽しい。ただそれだけで、なにも残らない作品ではあるが、親が認知症で将来が心配な人には、在宅生活でもなんとかなるかもという希望がわくかもしれない。
「どちらも認知症の老齢夫婦が自宅で暮らすのは無理」と言われながらも、生きがいの畑仕事で市長賞に輝く大根を生産した父、悪態をつきながらも懸命に夫の「世話」を焼く母…。希望通り自宅暮らしを続ける二人の「こころの声」や「つぶやき」を、まとめてみました。認知症になっても楽しく生きられる、その一例なのです。
目次
1 「にんちなんとか」
2 ファイトお!
3 絶好調
4 必殺料理人
5 宝探し
6 本音
7 吟遊詩人
8 役者だねえ
9 ついに
10 夢に住む人
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