見出し画像

本と音楽とねこと

スマホ脳

アンデシュ・ハンセン(久山葉子訳),2020,スマホ脳,新潮社.(1.22.2021)

 筆者はスウェーデンの精神科医。脳科学や心理学の知見を駆使して、電子機器やSNSの弊害を指摘する。
 「不安」や「うつ」は、一つには、感染症を怖れ、じっと身を潜めるよう促す脳のはたらきによるものである。なるほど。
 しかし、自室にひきこもって、電子機器と向き合うだけの生活をおくっていると、うつが重症化し、あるいは睡眠障がいに陥るリスクがある。
 論旨が少しわかりにくいところがあるが、「廃人」にならないための処方箋として、本書はとてもためになるだろう。

平均で一日四時間、若者の二割は七時間も使うスマホ。だがスティーブ・ジョブズを筆頭に、IT業界のトップはわが子にデジタル・デバイスを与えないという。なぜか?睡眠障害、うつ、記憶力や集中力、学力の低下、依存―最新研究が明らかにするのはスマホの便利さに溺れているうちにあなたの脳が確実に蝕まれていく現実だ。教育大国スウェーデンを震撼させ、社会現象となった世界的ベストセラーがついに日本上陸。

ランキングに参加中。クリックして応援お願いします!

名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

※ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「本」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事