LGBTの家族と友人をつなぐ会ブログ

レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダーの家族や友人による会のブログです。

第35回ミーティングのご報告

2010年09月08日 | ミーティング
もうすぐ次のミーティングだというのに、前回のご報告が遅くなりました(汗)
7月25日、第35回ミーティングを行いました。参加者は30名。遠方からご参加くださった方もあり、ハワイから帰国中という方も。初めての方がなんと10名、当事者の方、そしてご家族が二組、友人としてのご参加もありました。さまざまな話題やご相談がありました。

始めてきてくださったご家族からは「いったいこの会はどんなところだろう?」「自分たちの疑問に答えてくれるところだろうか・・?」「ひょっとして入り口にカメラがあったら・・」などなど、初参加の不安な思いが率直に語られました。会場はどっと笑いに包まれましたが、初めてLGBTの世界に足を運ばれる(笑)親御さんの気持ちを改めて認識できました。
人間とのかかわりが苦しそうだった・・というお子さんから2年前にカミングアウトを受けたときには、むしろ「ようやく言えたんだ・・・」と思ったと。親としてどうすべきか、すべきことがあるのか・・と考えながらも、他の兄弟のこともあり、仕事も忙しい、そして自分の親のことと、三重苦の毎日(ここでも大爆笑)。やっとこの日の参加となったそうです。このようなご家族はきっと多いのだろうな・・・と思いながらお話を伺いました。お子さんを思う気持ち、将来の不安を語られながらも、当事者の方からのご相談には「堂々としておられたらいいですよ!」と励ましの言葉も掛けてくださいました。こうしてまた新しい親の仲間に出会え、その方々がLGBT支援者へと変わっていかれるのを見るたびに、ミーティングをしていてよかったなと思います。ミーティングの醍醐味ですね。

またいつも参加してくださっているお母さまのご紹介で、「アルバトロス」という不登校の子を持つ親の会からお二人が来てくださいました。不登校の原因にセクシュアリティが関わっていることもあるかもしれないというお母さまの指摘に、参加してくださったとのことでした。お二人は、やはり「不登校生」という少数者に関わっておられるだけに、声をあげていかなければ社会は変わらない、学校にも改善する力がないから不登校を生んでいる、積極的に教育に働きかけたり、教員を会に呼んではどうか・・という力強いご意見をいただき、また海外でのご経験なども話してくださいました。

はじめてご参加の当事者の高校生の方。最初に相談した友人から瞬く間にうわさが広まり、小・中学校時代は死んだ目をしていたけれど、高校生になって自分らしく過ごせるようになり、今は弾けています!!と元気なご報告がありました。「あの時はふてくされていたよね・・」と今では小学校時代の友人から言われると。誰に遠慮もなく、ただ自分らしく存在できる、そんな時間が取り戻せてよかったと、若い元気な笑顔を見せていただいてつくづく思いました。。

参加してくださる皆さんのお話は深くて重くて、また温かくて、いつもブログには表現しきれず、もどかしさが残ります。でも参加していただければわかります。緊張の面持ちの初参加のみなさんも、帰るときには笑顔です。カメラなどありませんので(笑)、どうぞ安心してご参加くださいね!!



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