LGBTの家族と友人をつなぐ会ブログ

レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダーの家族や友人による会のブログです。

第14回ミーティングを行ないました。

2007年09月19日 | ミーティング
ご報告が遅くなりました。じつは9月9日の第14回ミーティングのあと札幌のパレードにも始めて参加してきましたので、こんなに遅くなってしまった次第です。その間にもいろいろとご連絡をいただいていて、ご報告することがたまってしまいました。1回では書ききれないので少しずつご報告することにします。

まずはミーティングから。久しぶりの大阪での開催でした。参加者は12名と意外と少なかったのですが、みなさんとゆっくりお話できました。

まず9月1日に韓国のソウルで行なわれた「韓国性的少数者文化人権センター主催のLGBTの家族を支援するフォーラム」に参加された尾辻さんのお母様からご報告がありました。じつは8月に突然このブログにご招待のメールをいただき、みんなで驚いたのですが、ぜひお隣の韓国の現状を知りたいということで参加することになりました。尾辻かな子さんと親子で参加していただいたのですが、80名ほどの参加者で前後に新聞の取材もあり、お母様はご自身の体験とこの会についてお話してきてくださったそうです。フォーラムで配布された冊子には、つなぐ会のホームページの写真とパンフレットの内容が韓国語に翻訳されて紹介されていました(すごい! うれしいです・・笑)。 韓国の現状はやはり日本と似ていて、まだまだ社会にも家族にもカミングアウトできない人が多いということです。

尾辻かな子さんもご報告してくださいました。今韓国のLGBTは日本以上のインターネットの普及によってつながりがどんどん大きくなっているとのこと。来年の国政選挙には当事者の方が立候補する予定もあるとか。またあるトランスジェンダーの兄を持つ女子高校生から発言があり、彼女のお兄さんはすでにテレビなどのメディアにも出ているそうですが、家族関係が難しく、ご自身も姉を突然兄と呼ぶことになったことに戸惑いがあったそうです。でも今回はじめて応援してくれる人の集まりに参加できて、本当によかったとおっしゃっていたそうです。今あちらでは青少年向けのサポートに力が注がれているそうで、これからは家族にも焦点をあてていきたいということでこのフォーラムの開催となったとのことです。
今、尾辻さんのお母様が体験記を書いてくださっているのでまた近いうちにご紹介いたします。どうぞご期待ください。

今回は、インターネット環境のない方のために、はじめて「LGBTの家族と友人をつなぐ会からのお知らせ」を郵送させていただいたのですが、あるお母様がそれを読んで来てくださいました。昨年一度ご参加くださったのですが、その後も悩む日が続いてもう一度話してみたい・・と思われたそうです。さまざまな質問に当事者の方や元気なお父様、お母様が答えながら会は進みました。ちょうどAGPの平田さんもご参加いただいていましたので、内面化されたホモフォビアについてのお話などもしてくださいました。

このお母様が「性同一性障害は今では大分世間の理解も進んでいますからいいですが、同性愛はわからないだけに理解がなくて・・」とおっしゃると、もう一人のお母様は性同一性障害のお子さんをお持ちで、「自分は親として受け入れてはいるけれど、やはり手術のことを考えると、自分の子どもが同性愛者だったらどんなにいいだろうと思います・・」とおっしゃっていました。それぞれに親の悩みはつきないものだと実感しましたが、こうしてお互いの思いを語りながら、仲間がいることの心強さを感じとることができます。

「治らない、どうしようもないのなら認めてやりたいと思うのだけれど、でも何か乗り越えられないものがある・・」「誰にも相談することができないことも辛い・・」というお母様のお気持ちはどのような親にも共通するものだと思います。でもこれまでも、1回目よりは2回目と会を重ねるたびにお母様たちは元気になっていかれるようです。

これからもこの会が少しでもみなさんの力になれればと思っています。当事者の方々も、親のみなさんも、どうぞいつでもご参加ください。
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