今回も路線バスのLED方向幕の話で申し訳ありません。
名古屋市営バスの場合、LED方向幕が登場したのは確か2003年頃。今はなきNS-21〜30、NSF-1〜30からアンバー単色型で採用されましたね。
私自身とこうしたデジタル方向幕に初めて出逢ったのは、確か2000年頃か。岐阜バス(岐阜乗合自動車)の当時のエアロスター型新車。名鉄岐阜駅で偶然見かけて驚きました。
しかしながら、まだ当時は、この表示機器は高値の花。岐阜バスの他の新車はワンマンながらも後方幕が復活していたものの、この試験搭載車両だけは後方幕が省略されていました。
その翌年には後方幕が全国的に義務付けとなり、こうした新車に出逢ったのは何と遠鉄バス。浜松駅バスターミナルで見かけたのか最初となりました。
ただ、名古屋市営バスの新瑞12系統などのように、まさか途中の停留所にて表示内容を簡単に変えるような知恵は全く思いつかなかったですね。巻き取り式方向幕では、なかなか出来ないような機能です。
画像の八事12系統でも、ここでは八事経由の表示ですが、もしかしたら八事停留所にて今池経由にでも変えているのかもしれませんね。
ちなみに新瑞12の場合、側面表示は新瑞橋バスターミナル出発時は新瑞橋→地下鉄徳重の内容ですが、どうやら名鉄鳴海停留所にて名鉄鳴海→地下鉄徳重に変えているようですね。もしかしたら、システムプログラムとして自動的に変わるように組み込まれているのかもしれません。
かつての市電3系統。最後までツーマンだったのも、何となく頷けますよ。当時の車掌さん、ご苦労様でした。(微笑)
・追伸………これまで長らく名古屋市営バスの特に前面、後部での経由地表示の在り方について論議してきました。
総括すれば、名古屋駅、栄、金山、星ヶ丘、藤が丘、新瑞橋、上飯田、多加良浦など目的地が4文字以内で収まるものは、なるべく経由地も併せて表示すべきだろうと思います。
有松町口無池とか藤田医科大学病院などのように6文字以上の場合は、特に後部は必ずしも無理矢理に併記しなくても良い場合があろう。地下鉄植田とか中川車庫前など5文字の場合は近隣に目的地が同じで経由が違うような路線系統がある場合のみ併記するという形が最も理想的だと思えますね。
これで、橙文字から白文字への移行における今後のあるべき姿が、かなり見えてきたような気がします。
・追伸2(9/13)………本日午後4時頃、境根〜一ツ山三丁目付近にてNF-536と思われる真新しい回送の市バス車両とすれ違いましたよ!! かねてからの噂通りに白文字LED方向幕!!日照時間帯にもかかわらず本当に読みやすいですね。恐らく、この後に幹原1系統の鳴子みどりケ丘経由地下鉄原行きに充当されたものとみられます。取り急ぎ報告まで。
ちなみにその時、私自身が乗っていたのはNN-56で、地下鉄相生山経由地下鉄原行き。まさしく新旧交代劇の展開でしたね。
C-758で時折就いていた浄心の幕NMS(2002年式 KK-LR233J1改 エルガミオ)は、往路の広小路栄(※現在解体中の栄町ビルの真下)で方向幕を回転させて復路の行先表示に切り替えていました。これは栄758時代にはありませんでした。
2021年5月で市バス全車LEDになってからも、C-758ではLED車も途中で行先表示・経由地が切り替わります。また、名駅16は東新町折り返しから循環になってからは、一時期循環方式の名古屋駅~東新町~名古屋駅表示でしたが、後に往路は「栄・東新町」表示、往路の栄(※噴水南)でLEDを「名古屋駅」に切り替えるようになりました。
名古屋市交通局もよく考えているようで、感服致します!!
1974年9月式の2HR車では運転手が矢田町十丁目停留所を通過した際、復路で大曽根〜大森霞ヶ丘になる便では、予め方向幕の表示内容を押し釦で変えておく方もおられたと思います。
八事12は経由地表記を途中変更することはやっていません。
同じく大久手で合流する名駅17は前は「地下鉄吹上・名古屋大学」「地下鉄吹上・名古屋駅」・後ろは「名古屋大学」「名古屋駅」、栄16は前も後ろも「田代本通・名古屋大学」「田代本通・栄」、吹上11は経由地表記がありません。
栄16が田代本通経由と表記するのは、同じく名古屋大学・栄間で栄17があり、途中合流するのは地下鉄吹上のみですがその区別化もあるのかもしれません。栄17は「川原通・名古屋大学」「川原通・栄」表記です。
市バスの経由地表記で意見がある場合も、今年11月に公表されるであろう来年度の予算編成過程の意見募集で意見を投稿してください。
ともあれ、LED表示機を含めたハード面は名古屋市営バスも完備していると十分に言えます。残るソフト面はこうした場で意見して、どの程度取り入れられるか? それだけの問題でしょうね。
40系統は名古屋駅西口から菊井町、名古屋城正門前、古出来町、大曽根、小幡を経て大森霞ヶ丘を結んでいて、時期は忘れましたが、名古屋駅西口~大曽根間が廃止されて大曽根~大森霞ヶ丘間に短縮されて、系統番号変更時に旧番66系統と統合されて、[曽根11]になり、印場地区から名鉄バスが撤退したので大森霞ヶ丘から印場駅まで延長されましたね。
路線は名鉄瀬戸線と300メートルも離れずに完全並行して走るので、乗客は名鉄に乗れない敬老パス利用者がほとんどでしたが、2022年2月にその敬老パスで名鉄瀬戸線も利用可能になったので存在意義を失い、行き先が緑が丘住宅だけになり、経路も牛牧住宅経由になって、小幡宮前~名鉄瀬戸印場駅間は22年4月1日で廃止されましたね。
私、小学校5年生の時に東区から現在の守山区に引っ越ししましたが、転校手続きの関係で暫くは40系統の名古屋駅西口行きで転校前の小学校に1時間(ラッシュ時ですから)かけて通ってたので、40系統をルーツに持つ[曽根11]は思い入れがある系統なので、部分廃止はちょっとショックで、廃止当日は何とか時間を捻り出して印場駅まで撮りに行きました。
私事も絡めて長々とコメント失礼しました。
銀河さん仰せの40台の名古屋市交通局への納入は2003年11月です。
詳しくは下記サイトを参照して下さい。
平成15年11月式 KL-LV834N1改 まるはち交通
http://www.maruhachi-kotsu.com/buscar/333NS1.html
平成15年11月式 KK-MJ27HF まるはち交通
http://www.maruhachi-kotsu.com/buscar/522NSF.html
下記は再掲になりますが、大阪府のジョブカーズ枚方北店に在庫しているNSF-2台の紹介ページです。
KK-MJ27HF MJ27HF-21026 2003.11
https://jobcars-truckbus.com/sale/%e3%80%90n_15y026%e3%80%91%e3%82%a8%e3%82%a2%e3%83%ad%e3%83%9f%e3%83%87%e3%82%a3%e3%80%80%e8%b7%af%e7%b7%9a%e3%83%90%e3%82%b9%e3%80%8037%e4%ba%ba%e4%b9%97%e3%82%8a%e3%80%80/
KK-MJ27HF MJ27HF21048 2003.11
https://jobcars-truckbus.com/sale/%e3%80%90n_km-024%e3%80%91%e3%82%a8%e3%82%a2%e3%83%ad%e3%83%9f%e3%83%87%e3%82%a3%e3%80%80%e8%b7%af%e7%b7%9a%e3%83%90%e3%82%b9%e3%80%80%e5%ba%a7%e5%b8%ad16%e5%b8%ad%e3%80%80%e3%83%a2%e3%82%b1%e3%83%83/
上の21026は画像を見ての通り御器所と野並に在籍したNSF-3ですが、もう1台は局番不明として紹介しました。しかし、このサイトでは2台のフレームナンバーを公開しており、局番不明の個体は同ナンバーが21048でNSF-3より22番後であることから、新車から廃車まで一貫して如意に在籍したNSF-25であることが判明しました。
なお、銀河さんが最も気になるであろう名古屋市営バス初のLED行先表示装置は2台ともすべて外されております。
この画像は下記の記事にも掲載されておりますが、
リハビリ?を兼ねて久々に市バス路線を少しだけ巡回。
https://blog.goo.ne.jp/fantasyexpress/e/9905436f9e3d380c8d910f2bf6f2b19a
画像だけ見れば運転士の名札は汚れが相当に激しく、ここから運転士の実名を割り出すのは不可能とは思いますが、とりあえずはゼスチャーだけでも画像加工で名札を隠せば個人情報保護になるのではないかと思います。
NF-437 まるはち交通
http://www.maruhachi-kotsu.com/buscar/354NF1/2023/NF437_2.jpg
NS-412 まるはち交通
http://www.maruhachi-kotsu.com/buscar/333NS/R3_1/NS412_2.jpg
上記2枚はまるはち交通に掲載の画像ですが、いずれも運転士の名札部分が加工されているのが見て取れます。
続いて名古屋市営バスと無関係な話になって申し訳ないのですが、大阪府富田林市の金剛自動車(金剛バス)が本年12月20日を最後にすべてのバス路線の運行を終了すると9月11日に発表しました。
バス事業廃止のお知らせ 金剛自動車(PDF)
http://kongoujidousha.com/pkobo_news/upload/78-0link_file.pdf
金剛自動車 ウィキペディア
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%87%91%E5%89%9B%E8%87%AA%E5%8B%95%E8%BB%8A
大阪 富田林などで運行の「金剛バス」 路線バス事業廃止へ
https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20230911/2000077770.html
バス事業廃止の理由は運転士不足と売上の低迷と説明されています。
上記NHKニュースの中で、富田林市在住の方が
「バスだと停留所からの移動もあるのでふだんは使いませんが、移動を考えるとやっぱり車のほうが楽です」
とインタビューに答えたのが印象に残りました。
この金剛自動車のタクシー事業は一足早く本年6月30日限りで廃止されました。
沖田は激怒しなかった。
金山駅は逃げない。