極東魔術昼寝結社の夏

僕と契約して、ITドカタになってよ

IT土方まさか☆デスマ




第1話 仕様書の中にあった、ような…

第2話 それはとってもバグ臭いなって

第3話 もう徹夜はしたくない

第4話 妖精さんも、小人さんも、いないんだよ

第5話 デバッグなんて、時間がない

第6話 こんなの仕様がおかしいよ

第7話 営業の狂気と向き合えますか

第8話 顧客って、ほんとバカ

第9話 そんな、わたしが帰れない

第10話 もう誰にもわからない

第11話 最後に散った道しるべ

第12話 わたしの、最低の上司




マミさん<本当に人員を増やしてくれるの?

マミさん<キーボードが軽い、こんな気持ちで働くなんて初めて

マミさん<私、一人ぼっちじゃないもの

マミさん<もう何も怖くない




マミさん<今日という今日は、速攻で片付けさせてもらうわ!




仕様変更




QB<まどか!さやか!急いで派遣契約を!




俺は元請けの正社員だったんだが耐え切れず魔女化(うつ)したw




先輩(PL)+俺(サブリーダー)の下に、下請け子会社がついて、

実際の作業は下請けが全部するはず・・・だった。




将来的に先輩が抜けて、俺が仕切ることを想定して、システムの要となる

データベースの設計のとこに特に目を通しておくように言われた




作成途中のテーブル設計書を見てみた。

売上ヘッダーテーブルに、売上明細1、明細2、明細3・・・明細10の項目があった




俺「何?・・・これ?」

子会社DB担当「10行もあれば大丈夫でしょwwwへへへwww」

俺「(だめだこいつら・・・早くなんとかしないと)」




翌日から、現場に「お前ら脳みそついてんのか!?」と怒鳴る俺の姿があった

テーブル設計は全部俺がすることにした。必然的にシステムの全仕様を把握するはめになった

残業は月200を余裕で超えた。

俺のソウルジェムは急速に穢れ(疲労)をため込み、俺は魔女(うつ病退職)になった・・・

手柄は全部先輩のものとなったw




京子「どういうことだオイ、こいつ死んでるじゃねえか・・・!」

まどか「ねえ、どうしちゃったのさやかちゃん、ねえ、目を覚ましてよ!」

QB「今のデスマーチのはまずかったよまどか。人間が不眠不休で残業できるのはせいぜい3週間程度だからね」

まどか「なに言ってるのきゅうべえ、さやかちゃんを助けて!さやかちゃんを死なせないでよ!」

QB「まどか、そこにいるのは派遣社員なんだ、労災が降りるのは元請の正社員だけなんだよ」

京子「何・・だと・・?」

QB「労組もうるさいし正社員にデスマーチを戦ってくれなんてとてもお願いできないよ、

   だから君達契約社員を雇っているんだ、契約社員はローコストで人員を確保するための

   外付けのハードウェアに過ぎない」

QB「契約社員との契約を取り結ぶボクの役目はね、君達から人権を取り除いて

   安価な労働力に変えることなんだ!」

京子「・・てめえ、ふざけんじゃねえ!それじゃ私達奴隷にされたようなもんじゃないか!!」

QB「むしろ便利だろう?人員が過労で倒れても、ありったけの予算を引き抜かれても、

   君達の替えを用意すればプロジェクトはすぐまた動くようになる。弱点だらけの正社員を使うよりも

   よっぽど企業間競争では有利じゃないか!」

まどか「ひどいよ、、そんなの、、あんまりだよ、、ウウッ、ウウウ」




QB「君達はいつもそうだね、事実をありのままに伝えると決まって同じ反応をする。君達派遣労働者

   どうして雇用のあり方に固執するんだい?わけがわからないよ」

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