日本料理は毎日の食事の延長線上にあるので、フランス料理やイタリア料理ほどマナーを気にしない方が多いかもしれません。
しかし、身近な日本料理でも最低限の常識的なマナーを知らないと、重要な場面で恥ずかしい思いをしてしまうことも。
そこで今回は、意外としている人が多い日本料理でのNGマナーをまとめてみます。日本料理を食べる時は、
普段の食事とは違うことに留意して、以下のことには特に気をつけましょう。
■1:手を受け皿にする
こぼれそうだからと手を受け皿の代わりにするのは、上品そうに見えてNGマナーです。
懐紙を使ったり、持ち上げてよい食器の場合は、食器を持ち上げて食べます。
刺身や焼き魚、大鉢の皿は持ち上げて食べないので、そのままお膳に置いたままいただきます。
基本的に小鉢や小皿、お椀、どんぶりは持ち上げてOKです。
■2:わさびを醤油に溶かす
お造りの刺身を食べる時は、わさびを醤油に溶かすのではなく、刺身全体にわさびをつけてから
醤油につけて食べましょう。醤油皿は、持ち上げても大丈夫です。
■3:座布団を踏む
日本料理はお座敷でいただく場合も。お座敷での座布団や敷居・畳のへりを踏むのは、
マナー違反とされています。訪問先でも同じで、相手への敬意を欠いた行為と見なされることに。
■4:おしぼりでテーブルを拭く
おしぼりはナプキンとは違い、手を拭くものなので、テーブルや口もとを拭かないようにしましょう。
テーブルに何かこぼした時は、お店の人に頼んで拭いてもらいます。口もとを拭く時は、持参したハンカチやティッシュ、懐紙などを使って。
■5:食器を重ねる
食べた後は、器やお皿は元の位置に戻しておけばOKです。食器が傷付く可能性もあるので食器を重ねたり、片づけたりすることも不要です。
かしこまった場面でなくても上記のような振る舞いは、意外と見られているポイントです。
「きちんとしていたつもりがマナー違反だった……」ということにならないように、今一度日本料理のマナーを見直してみませんか。