抹茶コーチのFOOTBALLあそびLIFE

サッカー・メンタルコーチとして「教えない指導」を実践中!毎日の試行錯誤をお届けします。

楽しさにも発達段階がある

2019年07月12日 09時13分12秒 | トレーニング
7月12日金曜日

水曜日はフットサル広場を開催中。
(写真はフットサルスクールの様子)

中体連予選にあたる磐周大会で敗退した中学3年生は部活動引退といって、急に活動無くなります。ww
そんな中3生のストレス発散の場wwとして、楽しく参加してくれています。

先日、ウォーミングアップで面白い現象に気づきました。

3チームに分かれ、ボールを当てる鬼ごっこ。
ルールは1チームが逃げ、残り2チームでキックしたボールを当てるゲーム。ボール幾つでもOK、当たると痛いからボール転がす事、ぐらいの少ないルール。

私のチームが逃げる番、中3生何人かは勢い良くドリブルして近づき、思い切りゴロキック。後先考えず、ひたすら逃げる相手をドリブルで追っかけ、キック。
だんだん、この行為自体が楽しくなってきたのか、笑顔で止まらなくなりました。

ドリブルでどんどん向かってくるので、自分は動かず、キックされたボールを避けるだけで当たりません。

すると、うちのOB中1生(しかも野球部)がボール持たずに私の近くでウロウロ。
「ほぉー」
私を近くでマークして、パスもらってすぐに当てようと思ってたんでしょう。
よく考えました。👏

でも、誰にも気付かれず…




楽しさにも段階がある

と思うのです。

まずは、自由に動く、人にボール当てるなんて非日常で面白い。動く事、その行為自体が楽しいと感じる段階。
これはじめたばかりの初心者ってこんな感じでしょ。

でも、ドリブル上手になってきて懸命に追いかけてキックしても当たらない。
これ、つまらないよね。

そこで、ボール持たずに相手マークして、パスもらった方が当てられるんじゃないかと考える。
当てる方法を考えるという楽しみに変わる。
考える楽しさの段階や
仲間と協力する楽しさの段階。

これが上手くいけば、また楽しいし、さらにもっともっと楽しくしたい上手くやりたいと考える。

こういった楽しさの段階は小学校低学年くらいに養っておけば、中3であればもっと面白いやり方見つかったかもしれないのに…と思ってしまった。

自分だったら、このルールなら2チーム協力して円を作り、ボールは2,3個で逃げ役チームを囲むようにボール回して、だんだん円を小さくすれば、バシバシ当てられそうだけどね。
でも、このやり方教えたら出来るんだろうけど、自分達で見つけるためには教えたらダメ。

そんな事は、本当は小学生時代にもっと経験しておく事が大事。

キッズリーダーインストラクターとして、講義や実技の中で、常に言ってる発達段階の話ですが、やっぱりものすごく重要です。

キッズ年代で必要な事は、インサイドキックのパスや動かないコーンを避けてくドリブルではなく、相手や仲間を感じること。様々な動きを楽しいと思い、もっと楽しくしたいと思って考えること。
それにはゴールが必要。
この鬼ごっこのゴールはボールを当てること。
当てるためにどんな動きとどんなアイディアが必要か?

サッカーのゴールには、なかなか決まらない。
どうしたらもっとゴールに入るようになるんだろう?
そう考えたら、楽しくて仕方ない。

ゴールに向かって考える楽しさ、大人になるまでに養っておきたい楽しさであり、心だね。

では、また。
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