NO.11
アラタへ贈る言葉
小中学生という長い間よくチームの為に前を歩く事をやめないでいてくれました。
人の前を歩く人間とは、自分に自信があり、正義感があり、何か人より秀でたものを自覚しているタイプが集団では人の前に立ちます。
アラタはその自信を数年という長い時間をかけて砕かれながら前に立ってくれました。普通なら逃げたくなるほど辛い経験です。
大人たちな無責任に子どもの環境で優劣をつけ、将来や未来を約束させるかのような言葉を使い、子どもや親を刺激して、煽てて、勘違いを植え付けます。スポーツでは、トレセンだったり、選抜ったり、エリートだったり成長前の未来もわからない子ども達を勘違いさせる言葉や判断を無責任に使い行います。
その時の喜びや興奮、自信といったプラス面以上に、プライドや過信や奢りといったマイナス面の影響の方がはるかにある事を考えません。
人は勘違いを簡単にするし
人は都合いい未来を簡単にイメージする
おだてられるような言葉や結果は、子どもや親を正しい判断時期より前に期待値だけ高くし決まった未来がきたかの様に錯覚させます。
5年生で愛知県トレセンに選出。6年生で地区トレセンに降格。中1でトレセンには入らないというプライドや自信をズタズタにし、辱めを与え、明るかった人間を暗い闇にのそこへ落とす。そんな数年…。
ラストにも話しましたがコーチは最初の結果を見た瞬間に『なんて事をしてくれたんだろう…』と怒りを感じました。明らかに一旦後退していく事が申し訳無いけどみえていたから。
それはアラタに可能性や才能がないからとかではなく、成長前・成長過程において、持って生まれた運動能力がどのように影響するかはある程度わかるからです。
その身体的特徴を補う為に、技術があり、戦術理解があり、頭脳があり、肉体改造があるのです。それらは育成年代後に成長がある程度止まってから芽がでたり、備えたりするもの。
ただその為に1番必要不可欠なものが『心』です。
謙虚さであったり真面目さで合ったり物事や言葉の受け取り方であったり。
人の行動や生き方に直接影響をあたえる大切なものが心です。
これを、勘違いや驕りプライド高にする事は、自分自信の伸びしろを下げる事になります。
ましてやそれらを失っていく事になれば、幼き心は傷つき打ちひしがれ、恥じらいを感じていく事に繋がってしまいます。アラタはまさにそのレールに大人によって乗せられましたね…
案の定、アラタは年々静かになり暗くなり自信を失う時期に突入しました。スポーツをしていれば当たり前にある挫折かもしれませんが、育成年代において突きつける側は突きつけられる側の人生まで考える必要もあるように感じます。
その上で、コーチがアラタに言える事は、
その山から谷へ数年間ずっと落とされて行く経験からよく這い上がってきたし、谷の中でも仲間やチームの為に前を歩き続けてくれたアラタは本当に強い子でした。
理想や憧れを抱き、実感させられ期待してしてしまったにも関わらず、1番どん底の自分を知り、それでも目を背けず『今の自分受け入れた』アラタは素晴らしいと思います。
人は受け入れるのが下手な生き物なんです。
嫌なこと、目を背けたい事、逃げ出したい自分や、辛い現実、全て、乗り越えるにはまず現実と、そこにいる自分を『受け入れて認める』とこからしかスタートしません。
今の自分を受け入れ
今の現実を受け入れ
全て受け止めた上で
そこから這い上がる為の手段と努力を実行する事は並大抵の強さではありません。
人が当たり前に目を背け、自分の信じた自分しか見ないようにして、現実逃避して、言い訳を探して後ろ向きになるところを、最後まで目を背ける事なく、前を向き、自分も辛い中で人のために前に立ち、導く自分、引っ張る自分を演じて実行してくれたアラタにコーチは感謝しているんですよ。
お前にリーダーの資格なんかない!自分がまずしっかりしろ!と、厳しい事ばかり言いましたが、良く乗り越えてくれましたね(笑)
皆んなを導く努力を、どん底の自分から逃げない努力の最中に両立してくれてたアラタは凄いヤツです(笑)本当にありがとう‼️
次の環境には正真正銘のリーダー達が必ずいます。でもそのリーダーたちばまだ谷を知らないが故のリーダーかもしれません。
人は本当の挫折を経験してからが勝負です。
アラタはもうそれを経験しました。
人生の約10年をかけて貴重な経験をしました。
今ならあの頃のトレセンに対して『選んでくれてありがとうございます』と感謝できるかもしれませんね(爆笑)
でもそれが言えるのは目の前の壁から逃げなかった限られた人間だけです。
アラタはその限られた人間に入りました。
君には人生を輝かせる力があります。
君には人生を豊かにする可能性があります。
それは、今日までの経験が備えてくれた大切なものです。
自分の可能性は自分で開く
アラタならまだまだ大きく出来るはずです。
次の3年間は自信を持って!笑顔いっぱいで!挑戦し続けて下さい。
ありがとうございました!あらた。
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