Manabus Column

路地裏から尾根道を行く

乃木神社

2012-01-26 | Weblog

乃木神社は、軍人の乃木希典を祀った神社。

 

明治の日露戦争時、乃木は旅順攻略の第3軍の陸軍大将として兵を引っ張っていた。

しかし、無能な参謀の作戦により、ロシアの強大な要塞の前で、多くの兵が命を落とす羽目になってしまった。

なかなか作戦は攻略出来ず、ただただ若い命だけが無残にも消えていく中で世論は、乃木に対しての苛立ちを覚え、家に投石までするなどの酷い批判があがった。

多くの犠牲を出して辛うじて敗戦を免れた日本だが、その後乃木は死者に対する償いとその責任を取る意味で夫婦共々自刃する事となる。

死後、国民は悲しみ、息子も殉死したりしたせいもあり、悲劇の将軍として神として崇められた。

 

まだ一昨日降った雪が残っていたが、久々の晴天で気持ちが良かった。

境内は都会の喧騒から逃れしんとしていて、まるで都会の中のオアシスの様だった。

神社の脇に乃木さんの家も残っており、その庭にはマッカーサーが植えたとされるハナミズキや、色々な植物が植えられている。

とてもこじんまりとしていて、中々癒される所だった。

 

 

 

坂を下り赤坂方面へ歩いて行くと、こんな都会のど真ん中になんでまたこんな木造民家が残っているのだと、ちょっと目を疑ってしまう位場違いな所に建っていた。

ただの空家なのか、それともまだ誰かが住んでいるのか、いずれにしても空襲や震災などを逃れていまだに残っているのが奇跡と言うか、そこだけタイムスリップしてしまったかの様だった。

有る意味、ちょっと畏怖の念を抱いてしまった。

 

 

司馬遼太郎の『坂の上の雲』の原作も良かったが、NHKのドラマもなかなか良かった。

柄本明さんの寡黙な演技も良かったし、戦闘シーンも思った以上に緊張感が出ていて良かった。

あれだけのものを映像化するのはさぞ大変なんだろうなと思うが、ただもっとロシア側(特にバルチック艦隊)のエピソードも入れてほしかった。

少し端折り過ぎと言うか、まあ予算とか色々あるんだろう...。

因みにちょっと調べてみたけど、ホントかウソかわからないが、一話辺りの製作費が2億4千万とまあ凄い。

『Mission: Impossible 4』は、145,000,000ドル...112億円?何それ!?


少し前、邦画の『山本五十六』も、風邪で朦朧としている時にレイトショーで観に行った。

最初から見入ってしまい、質も高く、分かりやすく、久々に良い映画だった。

山本五十六さんって本当に優しい人だったんだなあと思った。

色々食べるシーンが出てくるんだけど、本当に美味しそうに食べているんだよね。

水まんじゅうなんか食べたこと無いけど、見てると何だか無性に食べたいなと思った。


明治の坂の上の雲、昭和初期の山本五十六と来てさて次はアレだな。


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