しあわせセブンティーズ

小さな幸せ、たくさん見つけたい!

難しい帯でした

2016-01-26 10:27:38 | 着物・着付け

昨日は、数年ぶりに東京に来たTさんの宿泊ホテルで、食事会に出席するTさんの着付けをしました(食事会はホテルとは別の会場)。

久しぶりに会ったTさんは、以前と変わらずに優しく愛らしい様子で、用意していた着物も帯も柔らかい雰囲気でTさんらしいセレクトでした。

Tさんの希望で、補正なし。最近は礼装の着付けが多く、何も下ごしらえしない着付けは久しぶりでした。でも、らくや流の着付けは補正なしが基本なので、とまどうことなくできましたが、問題は帯!

繻子地の染め帯で、お太鼓部分に見事なサギの刺しゅうがほどこされたアンティークの逸品。が、二重太鼓の長さがあるのに、お太鼓を二重にすると肝心のサギがほとんど隠れてしまう。一重太鼓にするとお太鼓の中に大量の布が余ってしまう。う~ん、どうしよう 

でも、どう考えてもサギが隠れたらダメでしょう、ということで一重太鼓に。食事会が格式を重んじるものではなかったのも幸いでした。ふぅ~。

↓着物は写真では無地に見えますが、ピンクベージュ地に淡い墨色の花がびっしり線描きされた小紋。ところどころに白い模様も配した、さりげないけれど凝った着物です

  

↓お太鼓柄の問題だけでなく、関西巻きで前柄を出すと「て」が短くなってしまう等、着付け師泣かせの帯。でも、アンティークならではの繊細な刺しゅうと染めがすばらしく、しみじみ良い帯、大人の帯だなと思いました

コメント
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