まさちゃんの町で～

今日はとってもいいお天気に恵まれて、まさちゃんの住む加賀市の菅生石部神社では、この二月十日に毎年行われる『御願神事』ごんがんしんじ・・・が行われるので見に行ってきた

なんでもこの神事は、677年の昔から続いてるらしい

ちょっと変わったお祭でね、２メートル余りもある青竹を白装束の若者が激しく地面に叩きつけるんだよ

そして、その竹を境内に備えてある大蛇にみたてた長繩に叩きつけ、その大蛇を境内や外に引きずり回してね、最後は川に投げるんだわ

三十分ほどの行事だけど、若者達の「よいしょ！よいしょ！」っていう勇敢な掛け声と、竹を叩きつける大きな音に神社は盛り上がっていた





今年は日曜と、晴天ということもあって、早くからたくさんの人が集まって、「竹割まつり」が始まるのを、待っていた・・・

始まる合図で、この藁でつくった「あずまや」に火がつけられて、神社は一気に興奮したような盛り上がりだったわ






『昔ね、このあたりに何ともでかい大蛇が住んでおりましたとさ

この大蛇はとても、おそろしいやつで娘を生けにえに出さねば、田や畑を荒らしまわり、その年はなんも出来んようにしてやる～とおどかします

そこで、村のもんんだ相談することにしましたとさ～』




神社の入り口から、若者達が青竹を抱えて、勢いよく入ってくるところだよ～

この勢いって言ったらすごいくらいだった！




「よいしょ～！よいしょ～！」の掛け声とともに、次から次けと、竹を叩きつけていくんよ。。。なんだか圧倒されるような雰囲気だよ

青竹は３００本くらいもあるらしい・・・





その竹も燃やしてるのか、時々「バチ~バチ~！」って大きな音が響き渡っていたよ






大蛇に見立てた２０メートルもある長繩を、みんなで境内や外を何回か引きずり回してる。。。

この大蛇、さっきの青竹で、叩きつけられてたわ～

　　　　　　　　　　


あぁ～、ちょっとそこのカメラマンのオジサン、引っ込んでくださいなぁ

あちこちに、カメラにおさめようと、たくさんのカメラマンがスタンバイしてたわ





若者達は勢いよく、神社の中や周りを大蛇を持って、駆け回るんよ






そうやって、大蛇はすぐそばにある川まで連れていかれ、放り投げられるんだけどね、、、

みんな、「わぁ～」って感じで、大蛇をもった若者達を追いかけていった

もちろん、後付いて、まさちゃんも慌てて、走っていったよ





「ドッボ～ン！」って音をたてて、川の大蛇が放り投げられた～

そこで、なんと！若者二人が、この二月の寒い中を「ザッブ～ン！」って、たくさんの人が見ている中、潔く川に飛び込んだ





そして、なんとか大蛇のところまで、たどり着いたら、みんなが拍手して若者の勇気をたたえていたよ





みんな見に来てた人達は、叩きつけられた青竹の一部を家に持って帰るんよ

玄関先に置いておくと魔よけになるとか、その竹でお箸を作ると、健康でいられるとか言われてるらしい・・・

まさちゃんも、青竹を少し折って（それがね、竹って、なかなかおれないんだよね、、、）うちまで、もらって帰ってきたよ





今日はね、まさちゃんの町のちょっと珍しい神社の行事を紹介したよ

よく、いっちゃんがいろいろ連れてってくれてるけど、まさちゃんも、みんなにどれもこれも見せたくて、写真が削れなかったわ～

ここへ来てくれたみんなも、きっとこれで、魔よけが出来たはず

大蛇を退治しちゃったから、あなたの今年一年もきっといい年になるからね

ながながとお付き合いしてくれて、ありがとう

あしたから、またガンバガンバでがんばろうね～