教育のとびら

教育の未来を提言 since 2007
presented by 福島 毅

東葛アカデミックスキルズ3日目(1/27実施)

2010-01-27 | 勤務校時代の実践
東葛アカデミックスキルズの3日目です。

集合したら、まずはアイスブレークから始めました。
2人ペアで、一人は片手を前にまっすぐ出してふんばる。もう一人がその腕を両腕を押してみるという簡単なものです。ただし、視線を変えてみます。 a)前方の遠くをみつめて押した場合、b)腕を見つめた場合、c)何か後ろかつかまれていることをイメージしながら押す場合・・・・  一番、相手の腕を押すことができる順にa-b-cとなります。
これは、遠くのはっきりして目標をみて行動できているパターン(a)、がむしゃらに現在だけ見てやっている行動パターン(b)、何かネガティブなイメージや疑いをもちつつ行動しているパターン(c)に相当します。 要は、しっかりとした目標・目的のもとでの学びが推進力が高いという例を体を使ったワークでやってみたものです。 初めのアイスブレークとして、面白かったですし、生徒も打ち解けました。

次に、
§6 アイデアの見つけ方
として、マインドマップやマンダラートの使い方、小さな手帳を持ち歩く習慣、アイデアが深まる読書法などの話をさらっとし、演習として、「日本の諸問題は何か?」のテーマでのマンダラートや「私の自己紹介」というテーマでのマインドマップづくりを10分程度でやってもらい、できたチャートを皆で見合ってシェアするワークを行いました。

そして後半はミニ討論の2回目。
今日は、「赤ちゃんポストは是か非か」というテーマで、討論してみることを告げます。(テーマについては昨日連絡済)
まずは、インターネットを使って、赤ちゃんポストについての情報を収集し、収集する中で、意見と事実の区別をすることや、信頼できるソースかの判定(なるべく一次情報に近いものやブログなどでなく、公的機関の発表か?)なども課題としました。
また、事実の情報収集が終わったら、自分なりの意見もまとめるように伝えます。時間も短いので小論文の骨組みをつくるように、アウトライン機能を復習しながら各自が組み立てていきます。昨日は、記事→(アウトライン機能)→構造把握。今日は、構造→(アウトライン機能)→記事 という逆のステップになります。

討論に入りました。まずは、事実の把握を共有します。それぞれ調べた事項を発言したい順に発言してもらいました。ただ話すのではなく、どういう情報源を使ったか。また前の人になかった要素を付け加える形で発表してもらったので、短時間に事実の情報共有を図れたと思います。こうした皆で調べる共有知の素晴らしさを実感してもらえたと思います。

次に、赤ちゃんポストに賛成派・反対派に分かれて座り、それぞれの論点を手短に発言してもらいました。

その後、全体の意見を聴いたところで、さらに補足意見を述べたい人に意見を述べてもらいました。ここで、輪に戻します。賛成・反対の枠を取り去り、「この赤ちゃんポストの問題の(社会)背景とは何なのか?」「現行の赤ちゃんポストの仕組みは改善でいきないか?」といった制度面の改革などについての提案を求めました。 今度は私は輪に入らず、討論は生徒だけで行ってもらいました。外で見ていると、背景の分析はさすがに難しく時間もかかりそうな雰囲気だったので、制度などについての提案に絞って討論してもらいました。
匿名性の是非などについても、深い考察が出てきたように思います。

討論の最後に、赤ちゃんポストに関する、私個人の意見も今回は参考程度に述べてみました。新しい視点も提供できると判断したためです。

そうこうするうちに90分が経過。大学の1講義分があっという間です。アカデミックスキルズなので、大学講義1時間分も実感できてよかったのかな??

昨日と同様、私も輪になって、チェックアウト。一人一人のチェックアウトの後には、敬意を表して拍手で。  こうして無事3日目も終了です。

明日が東葛アカデミックスキルズの特別講義の最終日となります。


さて、このブログに今回の講座の概要を書いたよと明日、生徒に案内するのですが、ちょっと字が多くてわかりにくいですね。  本当は図解などもしたいところですが・・・
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