南魚沼~わが故郷から~

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岳 みんなの山 最終回

2012年06月06日 | Weblog
■ビッグコミック・オリジナル「岳 みんなの山」万感のフィナーレ

 2003年連載開始というから、9年間続いたことになる。
 ビッグコミック・オリジナルのファンで、1972年創刊以来欠かしたことがない。
 「岳 みんなの山」は連載開始以来、毎号いつも真っ先に読んでいた。
 前号までのエベレストの展開から、いきなり次号で最終回と出たので、
 どんなフィナーレになるのか、待ち遠しくてしかたがなかったのだが・・。

 前号の最後では、エベレストで必死の救出を繰り返しながら、ナヲタの「兄ちゃんは
 死なないで。」の言葉を思い出しながら、空のコーヒーカップをすする島崎三歩の
 眼前に晴れ渡ったエベレストの峰が広がっていたのだが・・。

 最終話は、いきなりエベレストから5年後、島崎三歩を取り巻く人々の姿が描かれる。
 山岳救助隊員としてベテランの域に入った椎名久美、エベレストを三歩と共にした小田草介や
 阿久津敏夫、牧英紀など、三歩と北アルプスでの山岳救助を共にした仲間が次々に登場する。
 しかし三歩は出てこない・・・。
 最後に、立派に成長した横井ナヲタが三歩と約束したワイオミング州グランドティートで山に向かう
 場面でドラマは終わる。
 三歩がいつも被っていた「岳」の文字が入ったキャップを被り・・。

 山岳救助ドラマというより、島崎三歩という無類の強靱さと優しさを持った男の活躍を描きながら、
 様々な人間模様、社会の断面を描き、それらが一服の清涼剤のごとく「爽やかさ」を感じさせてくれた。

 三歩はエベレストで亡くなったのだろうと思うのだが、そのことには一切触れない最終話も「三歩は
 みんなの心に永遠に生き続けている・・」のような作者の意図があるのかどうか、はたまた「帰って来た
 三歩がどこかで登場するかもしれない」伏線かもしれないし、う~ん、やはり最後まで爽快さと、
 明日への希望や期待を感じさせてくれる。
 傑作を提供してくれた作者 石塚真一氏とビッグコミック・オリジナルに感謝。
 でも終わってしまうと、ファンとしては寂しいものだね。

 (「岳 みんなの山」の単行本は現在16集まで。17集が7月30日、18集が8月30日発売とのこと)
 

 

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