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ジェフリー・ハウスホールドの Rogue Male(1939年)読了(邦題『追われる男』)。
某国での要人暗殺に失敗し、拷問の末に命からがら祖国イギリスに逃げ戻った男。
しかし追手もプロ。捜索の手を緩めることなく、逃げても逃げても確実に跡を辿って追ってくる。やがて追いつめられ、文字通り身動きが取れなくなった状況で、いよいよ対決の時が迫る・・・。
英国冒険小説の古典(らしい)。確かに、迫りくる危機感と切迫感、特に後半はスピード感も抜群なのだが、いかんせん終始暗くて重苦しい。それを補うかのように、男の独白に自虐的で(英国流と言うべきか)シニカル、けれどユーモアのあるコメントが入るのだが、ニヤッと笑うよりは背中を伸ばして深呼吸したくなることの方が多かったかな。
ところで、これまであまりはっきり書いていなかったが、ここ数年、この手のミステリー小説をざっくり年代順に読んでいる。巷に転がっているリスト(ミステリー100選みたいな)を参考に年代順に並べ、なるべくKindleで手に入るものから読んでいるのだが、ようやく1930年代以前が片付いた。次からは1940年代行きます。
Geoffrey Household,
Rogue Male
(Kindle)
某国での要人暗殺に失敗し、拷問の末に命からがら祖国イギリスに逃げ戻った男。
しかし追手もプロ。捜索の手を緩めることなく、逃げても逃げても確実に跡を辿って追ってくる。やがて追いつめられ、文字通り身動きが取れなくなった状況で、いよいよ対決の時が迫る・・・。
英国冒険小説の古典(らしい)。確かに、迫りくる危機感と切迫感、特に後半はスピード感も抜群なのだが、いかんせん終始暗くて重苦しい。それを補うかのように、男の独白に自虐的で(英国流と言うべきか)シニカル、けれどユーモアのあるコメントが入るのだが、ニヤッと笑うよりは背中を伸ばして深呼吸したくなることの方が多かったかな。
ところで、これまであまりはっきり書いていなかったが、ここ数年、この手のミステリー小説をざっくり年代順に読んでいる。巷に転がっているリスト(ミステリー100選みたいな)を参考に年代順に並べ、なるべくKindleで手に入るものから読んでいるのだが、ようやく1930年代以前が片付いた。次からは1940年代行きます。
Geoffrey Household,
Rogue Male
(Kindle)
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