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渋谷のBunkamuraで開かれている「語りかける風景~コロー、モネ、シスレーからピカソまで」という美術展に行ってきました。
フランスの北東部、ドイツとの国境に位置するストラスブールは広くはアルザス地方と呼ばれ、今回の美術展もそのアルザスにゆかりの深い画家の作品がたくさん並んでいます。
風景画に絞った美術展というのも珍しいと思うのですが、個人的にはとても好きなジャンルでもあり、非常に楽しめた展示でした。
印象に残った絵を2点。
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(ギュスターヴ・ブリオン「女性とバラの木」1875年)
ブリオン(1823-1877)という名前は初めて聞きましたが、ネットで調べてもなかなか情報が出てきません。ただ今回初めて観たその作品は、バラの木や花、女性が着ているレースの服のひだの描写など、とても繊細に描かれていて、思わずぐっと引き込まれました。
もう1点はコロー。
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(ジャン=バティスト=カミーユ・コロー「ヴィル・ダヴレーの池」1860-63年頃)
コロー好きとしてはこの絵1枚だけでも十分観に行く価値のある展示です。けぶるような湖畔と木々の描写。遠景の森や建物と、手前の小舟に乗る人が被る帽子の赤。手前に赤の点を置いて観る物の目をぐっと引き寄せるのはコローのよく使った技法ですが、これによって絵に随分と奥行きが出ています。
他にも初めて聞く画家の作品が多かったのですが、もう1人印象に残った画家がロタール・フォン・ゼーバッハ(1853-1930)。これまたブリオンと同じく、調べてもなかなか情報が出てこないのですが、いずれもアルザスで活躍した画家のようです。展示されていた作品は2点で、そのうちの1点、「雨の通り」(1895年頃)という作品が特に印象に残りました。絵葉書が売っていなかったのでご紹介出来ないのが残念ですが、図録を買うべきだったかなぁとちょっと後悔しています。
展示されている絵にはひとつずつ作品と画家の解説が付けられていましたし、フランスの近代絵画の奥深さを改めて勉強させて貰ったような感じです。
ストラスブール美術館所蔵
語りかける風景
コロー、モネ、シスレーからピカソまで
Bunkamura ザ・ミュージアム
2010年5月18~7月11日
体力が回復されたように
思いますがいかがですか?
ロタール 初めて目にする名前です。
ほんの少しですが、関東もいいですネ
ターナー好みの私としては、比較の
意味でも一見てなことを考えています。
文泉
来月になって少し落ち着いたところで
久々に釣りに行ければと画策中です。
ゼーバッハは、ネットで色々と調べてみたのですが、
どうしても画像が出てこないのです。
う~ん、やっぱり図録買いに行こうかなぁ・・・