とりわんたんめん （湯島「大喜」）

週末の金曜日の夜、久しぶりに上野の美術館に行き、その日は晩御飯は要らないからと家族に伝え、上野～湯島界隈を徘徊。以前から行ってみたかった店のひとつ、湯島天神下のラーメン屋「大喜」に行ってきました。

4月とは思えない寒い夜。あたたかいラーメンが恋しいのは私だけではないのでしょう、入口で食券を買ってなかに入ると、店内はほぼ満席。カウンターが２つだけ空いていて、その１つに通されました。

待つことしばし。「お待たせしました」の声とともにやってきた、とりわんたんめん。

（とりわんたんめん　900円）

実は私、これまでいわゆる塩ラーメンというものを食べたことがありません。何となく、ですが、好みがとんこつやとんこつ醤油などに偏っていて、要するに食わず嫌い。お店のメニューを見ると、この「とりわんたんめん」はどうやらその塩ラーメンに分類されるらしく、緊張の初体験。

スープは澄みきっていて、まるで和食のお椀のようです。上に乗っているのは、ネギ、かいわれ、鶏肉、メンマ、そしてワンタンですが、これだけ色々混じっているのに、味が全く濁っていません。飲めば飲むほど食欲を増進させるような、後を引く飲み口。ラーメンの塩味というのも、案外美味しいものですね。



麺は細麺でスープによく絡み、麺を食べているというよりは、スープの中の具を食べている感じ。繰り返しになりますが、何となく和食の一品を食べているような気がします。

味は比較的薄めなので、私のような関西育ちには非常にしっくり来るのですが、もっと味の濃いラーメンがお好きな向きにはちょっと頼りないかも知れません。ですが、お酒を飲んだ後のように、少しあっさりした物が食べたくなった時には、この塩味のスープは抜群に合うと思います。またお気に入りの店が増えました。

らーめん天神下　大喜
文京区湯島3-47-2白木ビル1Ｆ
TEL：03-3834-0348