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ちょっとご質問を頂いたのですが(12/8の記事)、皆さんはガイドセッティングの際に何を一番重視されていますか?
私の場合、キャストをする釣りなら、キャスト時にラインがスムースに放出されるようにするのと同時に、魚が掛かってからのロッドの曲がりが自然になるよう気を付けています。実際に魚を掛けてのテストが出来る訳ではないのであくまでも静荷重での検証ですが、特にジギングロッドの場合は、ロッドの曲がりとガイド前後のラインの角度をよく見るようにしています。
まぁこればっかりは答えが有って無いようなものですが、自分なりに検証をした結果でロッドを組んで、それで魚が獲れれば嬉しいもの。後学のために、皆さんのガイドセッティングのやり方、工夫などを教えて頂けませんでしょうか?有意義な意見交換、情報交換が出来ればと思っております。
因みに私のやり方は、まずグリップの長さを仮に決めて、ロッド全体の重量バランスを見て、リールシートの位置を決めます。それでロッドを曲げてみて、ロッドをリフトするのに不都合がなければその位置で確定ですし、バランスが悪ければリールシートの位置を少し前後させます。
それでグリップを接着した後、トップガイドを接着し、それ以外のガイドをマスキングテープで仮留めします。この時のガイド間隔は、Fujiのカタログを参考にしますが、別にExcelで等比計算を行い(例えば係数1.2で均して計算をし)、Fujiのカタログ値との比較をしておきます。
考えどころはガイドの個数ですが、これはとりあえずFujiのカタログの個数をベースにしますが、ご承知の通りここはブランクのベンドカーブによって違ってきますので、あくまでも最初の参考値として使います。
仮組みをしたらリールを付けてラインを通し、キャストをするロッドならラバーシンカーを付けてキャストのテストをしますし、キャストをしないロッドならラインにジグをぶら下げてロッドの曲がりを確認します。
私が気にするポイントは冒頭に書いた通りです。あとは自分の感性が「よし!」と言うまで、ガイド位置を変えたり個数を変えたり、試行錯誤を繰り返すのみです。
これは個人的な意見ですが、我々はロッドビルドでメシを食っている訳ではありませんし、あくまでも趣味として自分の感性が納得するやり方、セッティングを見つけられればそれで十分だと思っています。それでも人によって千差万別。オリジナルの楽しみはここにあり!ですよね。
という訳で、皆さんのご意見をお待ちしております。よろしくお願い致します
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重視してるのは重量バランスで、リールシート位置には気を使います。
リールシートの位置が決まったらラインがスムーズに出るようガイドの高さ(リング径)を変更します
作るのがベイトメインでリールはもっぱらAbu(丸形)なのでバットガイドの大径化は効果有りますね。
最近はベイトのスパイラルガイドなども作っているので必ずしも教科書通りではありません。
それほど神経質になってるつもりはないのですがガイドの選定って結構時間掛けてるんですね(笑)
皆さんから良い知恵が出てくることを期待しましょう!
私も結果、その通りに組んだロッドが何本もあります。
ロッドのバランスというのは大切ですよね。
特にベイトでガイドが多いと尚更だと思います。
スパイラルは私も面白いと思っているのですが、
効能については諸説あるようで、いずれ自分で
色々試してみたいなぁと思っています。
アタシの場合 まずは全体をイメージします。
グリップをどうするか?(ストレート・シェイプド・セパレートなど)
リールシートは?(スピニングならダウンロックかプッシュロックか)
ガイドセットに関しては、ベイトならノーマルかスパイラルか などなど...
ある程度イメージが固まったら、それを元にまずリールシート位置を仮出しし、実際行うであろうアクションをシャドーでやってみて違和感があるかどうかチェック(脇挟みしてシャクッた時の感覚や、腹に当ててリフトする場合の感覚など)して、位置の微調整を行ってリールシート位置を出します。それからフロント&リアグリップを製作&接着します。(後にバランス調整が必要な場合を考えて、この段階ではグリップエンドの接着は行いません)
次にガイドセッティング。
伊達や酔狂でニューコンセプト仕様を開発されたとは思わないので、オリジナルに挑戦する場合以外は、ニューコンセプト仕様を踏襲して仮位置を出してみます。
そして最も使うであろう組み合わせのリールとウェイトのルアーをセットして、ブランクの曲がりをチェックし、位置をずらしたりサイズを変更したりして、不自然に感じなくなるまで微調整します。ラインの高切れだけは避けたいので、ブランクの曲がりに追従できるかどうか、ガイドを通るラインがガイドの前後で角度に差が付きすぎないように気をつけています。(過去には飾り巻きをするかしないかで、セッティングを大幅に変更した場合もありました。)
ガイド位置が決まればラッピング&コーティングし、最後に最も使うであろうリールをセットしバランスの調整を行って完成となります。
ざっくりと説明するとこんな感じですが、魚花さんが説明されてる流れと同じような感じです。ジギングロッドの場合は、ブランクの特性にもよると思いますが、ブランクの曲がりが1点に集中するセッティングだとブランクの破損を招く恐れがありますし、ガイドの前後でラインの角度に差が付きすぎると、高切れの可能性もあるので、とにかく不自然に感じなくなるまで、試行錯誤します。この辺は個人の感覚の部分もあるので、一概に言えないとも思いますが...
コメント書きながら思い付いたのですが、ホットグルーでガイドを仮止めして、セロハンテープでガイドフットをグルグル巻きにすると、かなりの加重に耐えられそうな気がしますが、どんなものでしょうか?
丁寧かつ詳細な解説、ありがとうございます。
さすがに数作っておられるだけ説得力があり、勉強になります。
全体の流れと着目するポイントが大体同じなので、
実はとても嬉しくなりました。
特に「不自然な感じがなくなるまで」というのはその通りで、
まさに至言だと思います。
仮留めですが、私はずっとセロハンテープ派ですが、回数巻くと
ドラグ5kg程度ならガイドが飛んだりした経験はありません。
ホットグルーを使えばさらにしっかり留まるでしょうね。
山本さん、試してみられては?
ジギングにおいて脇差しがしやすいよう、可能な限り、リアグリップを長くとっている(40センチ)のですが、セパレートタイプのグリップでない限りリール位置はほぼ決まってしまうように思います。そこで、ガイドで調整するようにしているのですが、海苔屋さんのリールシートの位置決めのやり方がよくわかりませんでした。よろしければもう少し説明をお願いします。
ガイドセッティングについては非常に参考になりました。まず基本位置を仮決めして、ラインのスムーズな角度とロッドベントの関係を微調整するということでしょうか。
ルアーロッドにはルアーをアクションさせる働きと魚をかけてから、寄せる(やり取り)という微妙に異なる要素が求められていると思います。
ジグには切れのあるアクションをつけてやろうとするとFASTになるし、魚がかかって、リフティングに入るとSLOWな調子がばらしや、やり取りの関係からも有利と思うのですが・・・。
そうするとガイドセッティングはどちらを優先して考えるのか、いつも余計な心配をしてしまうところであります。
いずれにせよ、ここら辺は感覚的なものですから感じ方には個人差があるでしょうし、それを自分で模索するのがカスタムの面白さだと思います。
まずは、ブランクのみの状態で普段脇挟みしてる感じでブランクを挟み、ブランクを握った場所をマスキングテープで印をつけます。
次に、同じように腹にバットを当ててリフトする様子を想像して同じように印をつけます。
これで位置に違いが出た場合は、どちらを優先するか決めます。
ライトジギなら脇挟み重視になるでしょうし、ヘビージギでギンバルベルトを使うなら、その時の位置を優先するように...
次にリールシートを仮留めしリールもセットしてみて、同じようにフィーリングをチェックしてからグリップの加工をします。
グリップの加工が済んだら、仮組みしてリールもセットして、再度フィーリングをチェックし、違和感が無ければ接着する・・・という感じです。
グリップを長めにするか短めにするかは、釣りのスタイルや体型によっても左右されますので、一概には言えない部分だと思いますし、好みもありますので...
とにかく、リールシートを接着するまでは、あらゆる段階でリールシートの位置をチェックし違和感を解消するようにしています。
ジグのアクションを重視するかリフティングを重視するか・・・確かに悩むところですね。
ただ、この辺こそがカスタムする醍醐味ですから、ご自分のスタイルに合うのはどれなのか探すのも楽しみではないかと思いますよ。
リールシートの位置決めに限らず、自分でも何がベストか分からないながら試行錯誤を繰り返していますが、人のやり方を拝見すると、違ったものの見方が出来るようで、非常に参考になります。
海苔屋さんも恐らく数知れぬ試行錯誤の末に辿り着いたやり方でしょうし、それを惜しげもなく開示頂いたことに、深く敬意を表します。微力ながら私も自分のブログで同じように意味のある情報発信が出来ればと改めて思います。
重ねて御礼申し上げます。ありがとうございました。