ＫＷガイド

今さら、と言うべきか、遅ればせながら、と言うべきか、富士のＫＷガイドを取り寄せてみました。

フィッシングショーに行かなくなってもう何年にもなりますが、釣具メーカーのカタログはともかく、ロッドビルドを少しでも齧ったことのある者としては、富士のカタログだけは毎年最新のものが見たいところです。ですが今年は、オフィスから遠くなってしまったことと、平日は何だか色々バタバタしていることから、いつも貰いに行っていたサバロへなかなか行く機会がありません。それでもどうしても見たくなったので、富士に直接切手を送って取り寄せました。



何だか色々とステッカーを付けてくれたので、ちょっと嬉しかったりして（上の写真、ステッカーはカタログの表紙の上に置いているだけで、貼っているのではありません。）

という訳で、今年の目玉はこの表紙にもなっているＫガイドなのかと、ようやく世の中の流れに追いついたような気がしています。そう言えば今年はマタギのカタログもほとんどノーチェックでしたが、これを機会に２冊を熟読

面白いと思ったのは、このＫガイドのうち２本脚のもの（ＫＷ）を、投げ釣り用にセッティングしているところ。



何年か前に一世を風靡したローライダーガイドとの比較ですが、ガイドの個数は同じ７個で、決定的な違いはそのバットガイド。ローライダーではサイズ#20の逆付けだったのに対し、ＫＷガイドではサイズは#25。さらに、リールフットからこのバットガイドまでの距離を、ローライダーでは120cmだったのに対し、ＫＷガイドでは110cmとしています。

私がこのローライダーのセッティングで投げ竿を組んだのは今から４年ほど前ですが、PEの0.8号という細糸を使っているにも関わらず、バットガイドを含む糸絡みは皆無です。しかし飛距離やラインのバタつきという点では、比較対照するものがありませんでした。これはまさに天啓。ちょうどお誂え向きのブランクが押し入れの中に眠っています。（長さは同じ13'6"の３ピース。但しティップセクションが一部コンポジットという点が１本目との違い。）久しぶりにロッドビルドの血が騒いできたのはこういう経緯です。

　　

こうして手元で見てみると、形状はオーシャンガイドによく似ています。但し、その前傾姿勢が特徴的です。以前盛んにジギングをやっていた頃、ジギングロッドのバットガイドを逆付けにして試したりしていましたが、キャストするとしてもせいぜいアンダーハンドだったにも関わらず、100ポンド前後のリーダーやPEの４号辺りを使っていると、バットガイドの手前でラインが派手にブランクを叩いていたものです。勿論、リールフットからバットガイドまでの距離が短い（＝ブランクのバットパワーを活かすため）ジギングロッドと単純に比較することには無理がありますが、それでも今にして思えば、あの逆付けは本当に意味があったのかなぁ？などと、このＫＷガイドの前傾した形状、さらにそれゆえ逆付けにはしない（する意味がない）という富士の説明を見ていると、改めて考えてしまいます。

その他の特徴としては、カタログにも書いてありますが、前後のガイドフットの間隔と、ガイドリング位置（高さ）が大きく違います。１本目に組んだローライダーのロッドと並べて見るとよくお分かり頂けると思います。（ＫＷガイドはサイズ#25、ローライダーは#20です。）

　　

細かい理論はよく分かりませんが、まぁ素人のお試しとしては、富士の言う通りそのままで組んでみて、違いがあるかないか、違いがあるとしたらどういう点か、自分の目で確かめてみたいと思います。

今シーズン、夏のキスに間に合えば良いのですが、どうですかねぇ・・・　最近ずっとサボってるしなぁ・・・　う～ん

まぁ、ぼちぼちやります