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先日、宮城の銘酒一ノ蔵を飲んで、個人的にはほとんど初めてと言って良いでしょう、日本酒の美味しさに気付かされました。
そのことをいつも一緒に釣りに行っているO先輩に話したところ、それなら是非飲んで欲しいお酒があるよ、と教えて頂いたのがこちら。
獺祭は「だっさい」。かわうそが獲ってきた獲物(魚)を並べることに喩え、詩歌を作る時などにまわりに書物をいっぱい広げる様を言うようです。
O先輩が連れて行ってくれたのは老舗の蕎麦屋。午後まだ陽がある時間から蕎麦屋で一杯、これを蕎麦前と言いますが、こういう飲み方はもっとお年を召した方々にこそふさわしいと思っていました。しかしそのお店で、いかにも日本酒を飲むために用意されたかのような料理の数々をつまみながら飲むお酒は、まさに至福の喜び。
この獺祭は、純米大吟醸のみ。その精米歩合によって、いくつか種類が分かれています。この時O先輩に連れられて行ったお店で飲んだのは「磨き三割九分」、すなわち精米歩合が39%。
冷やにもかかわらず、目の前にお銚子が置かれた瞬間から立ち上る香気。雑味がなく、すっきりと、どちらかと言うとフルーティ。けれど薄っぺらい甘さではなく、鼻から、舌から、喉から、そこを通る瞬間に感じられる、奥深い味の七変化。文句なしに旨いです。
一ノ蔵と近いと言えば近いですが、違うと言えば全く違う、けれどO先輩がこれを勧めてくれた理由がよく分かります。単なる Dry でもない、Sweet でもない。味があります。
気付くと二人で六合くらい飲んでいたはずですが、ひと晩でこんなに日本酒を飲んだのは(新入社員の頃に無理やり飲まされたのを除けば)初めてだったと思います。
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さてこの獺祭、売っているお店や買える店が限られているようですが、ホームページから確認すると、自宅の最寄駅の近くにあるスーパーに置いてあることが分かりました。早速その週末に買ってきたのがまずこちら。
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精米歩合50%です。300mlの小瓶で買えるのが嬉しいですね。
味は、初めて飲んだ三割九分よりは少し荒々しい感じはしますが、喉ごしや旨味は紛うことなき獺祭。
平日の夜に少しずつ飲んでいたのですが、少しずつのつもりが速攻で瓶が空いてしまい、次に買ってきたのがこちら。
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飲み比べてみましたが、これは恐らく好みの問題でしょう、私の場合は獺祭はこの三割九分が初体験でしたので、やはりこちらの方が「ああ、獺祭
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今後しばらくは、この獺祭の小瓶が冷蔵庫に入っていることを励みに仕事を頑張れるような気がします。全く以って頭の構造が単純でお恥ずかしい限りですが・・・
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旭酒造株式会社
山口県岩国市周東町獺越2167-4
また出てくる料理がみな獺祭に合うものばかりでね
この店、早くまた行きたいんだけど、誰を道連れに・・・(以下略)
カッコエエ!!
しかもその蕎麦屋、獺祭を出して来るトコが凄いね(汗)。
今度から蕎麦屋の評価基準に加えようかな(笑)。
八仙のラベルはどこかで見たことがあるような気がします。
この獺祭は300ml瓶なのであっと言う間に飲んでしまうと思うので、
次に探してみます。
睡龍もいい名前ですね。情報ありがとうございました。また啓蒙して下さい
ちなみに、うちの実家の近所に醸造所がある
「久保酒造 睡龍」もよろしければどうぞ。