ふんわり軽やか（香炉庵）

JR東京駅の改札の中にオープンしたGranSta（グランスタ）、いわゆる駅ナカの中に、行列が絶えないどら焼き屋さんがあると聞き、いつか行ってみたいと思っていたのですが、今日はたまたまJRを使う出張だったので、帰りに寄ってみました。

東京駅というところは年がら年中、朝も昼も夜も人でいっぱいですが、この駅ナカの中もひどいことになっていて、あちこちに行列が出来ています。

むむっ、この行列は？

ほっほう、かりんとうとな・・・

気になるけど、今度にしよう。

そう思いながら歩いていくと、ありました、お目当ての黒糖どら焼き。横浜元町の香炉庵というお店です。ラッキーなことに、行列が出来ていません。いそいそと売り場に行くと、バラ売りはしていないようで、5個入り790円。速攻で買って、家路を急ぎます



封を開けると、大きさは小さめ。持った感じからして、そのふんわり感が伝わってきます。餡はつぶ餡。皮は黒糖を練り込んであるのでしょう、生地に少し色が付いています。



食べるとまず気付くことは、皮が柔らかいこと。出来立ての生菓子のような柔らかさです。噛むとふんわり軽く、舌触りがとても細やかです。あまりに軽く歯ごたえがなさ過ぎるくらいですが、それが逆に食感の邪魔をしないので、噛むとダイレクトにつぶ餡を楽しむことが出来ます。

黒糖の風味はあまり感じませんが、こうして一緒に食べてみると、一般的な卵風味の生地よりもむしろ餡と合っているのかもしれません。これはなかなかよく考えられた組み合わせです。

個人的な感想ですが、先日ご紹介した森幸四郎のどら焼き（1個210円）のこってりした甘さよりも、この香炉庵のふんわりとした軽さの方が私の好みには合っています。それは恐らく、楽しむべきはつぶ餡であって、それを包む生地はあくまでも引き立て役。自らは主張しすぎず、つぶ餡の邪魔をしないというタイプが好きなのだと思います。（あくまでも私個人の好みのお話ですが・・・。）

という訳で、こと東京駅近傍で買えるどら焼きについて、現時点での私の中のランキングは、

うさぎや　＞　香炉庵　＞　森幸四郎

ということになりそうです。

実はこれ以外にも色々と試してはいるのですが、今のところは「うさぎや」の圧勝です。ですが、今回の香炉庵は、東京駅の中で買えるという点では「うさぎや」よりポイントが高いです。ただ～し。私はJRの定期券を持っていないので、昼休みに買いに来ることが出来ません　わざわざ入場券を買って買いに来るのも何だかねぇ・・・。という訳で、当分は出張の時のお楽しみということになりそうです

香炉庵
横浜市中区元町1-40
JR東京駅　グランスタ内