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ロジャー・スカーレットの Murder Among the Angells(1932年)読了(邦題『エンジェル家の殺人』)。
ボストンの高級住宅街ビーコン・ヒルにあるエンジェル邸には、双子の老兄弟とそれぞれの一家が、対角線を挟んで両側に住んでいる。先代の遺言で、エンジェル家の遺産はどちらか長生きした方が全て受け取るというサバイバル。
ある日、死期を察した兄が、父の遺言を書き換えようと弟に提案する。するとその日の夜、弟が何者かに銃で撃たれて死ぬ。そして、残された兄にも悲劇が・・・
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このところ読むのはもっぱらKindleだが、本作はPaperbackしか見つからず、家で(つまり電車のなかで手に持たなくてよい時に)ゆっくり読もうと楽しみにしていた。しかし、そこは乱歩が激賞した密室トリックの傑作、推して知るべし、読み出したらまぁ止まらない。結局この土日と今日で読み終えた。
ロジャー・スカーレット、もう1作続きます。
Roger Scarlett,
Murder Among the Angells
(Coachwhip Publications)
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