これってなんの本だろう? おもしろ雑学ネタ

ちょっと人にはおすすめできない珍本や映画を紹介したいと思います。

レア中古ビデオテープ、発掘の旅!

2021-05-20 13:41:17 | 日記
久々のブログ更新です。この大型連休に本の買い出しで、県外に遠征。まあ、この都道府県に来るのも、しばらくぶりでした。何せ、10年余り行ってなかったので、もう、とっくの昔に閉店しているだろうな〜、なんて思ったお店が、まだ、やってたり、かと思えば、やってそうなお店が飲食店になっていたりで、人生わかんないですね。で…そんな中で…市街地にドカンと黒ぐろにペイントした、エロ系のお店に目が止まり、駄々ぴろい駐車場に車を止め、店内を散策…。2階もあるので行ってみると、洋画、邦画の中古DVDが半数以上占める中、奥に中古ビデオが置いてありました。1本10円なのでお買い得でした。
この作品は「ノーマンズ・ランド」という、若かりし頃のチャーリー・シーンが出ています。ポルシェ専門の盗難グループの親玉が魅力的で、クールなチャーリーが見られます。あと、ブラッド・ピットが端役でチラッと出てきます。まだ、無名時代の彼ですが…オーラが感じられましたね。

シルビア・クリステル、エマニエルという名の呪縛 後篇

2020-10-26 14:16:00 | 日記
後篇
その後…シルビアは未婚の母となり…クラウスとの関係も…以前と変わらぬままであった。  
それは女優シルビア・クリステルのキャリアがまだスターとしての軌道にのる以前からの暗黙の了解であった。
彼女の真のキャリアの出発点となるのは、ここからなのである。「エマニエル夫人」は、シリーズ化され、ドル箱作品となり…彼女の知名度も世界的に波及効果を齎した。
そして舞台はヨーロッパから…ハリウッドへと進出するに至るのである。
だが…パニック大作「エアポート80」でハリウッド入りしたものの…エマニエルという呪縛から…逃れられず、相変わらずポルノ紛いのエロチック路線の映画出演のオファーが絶えなかった。
やがて…そんなジレンマから、私生活が荒れ…コカインやドラッグに依存し…ハリウッドの階段を転がりはじめてしまうのである…。また…派手な社交絡みの誘惑や誘いにのめり込み、海のものとも山のものともわからぬ…ハリウッドに寄生する怪しい輩の餌食へと陥ってしまうのである。
こうした汚れたハリウッドの裏側の世界で身を崩し…嫌気がさしたシルビアは、結局、エマニエルを超えられる作品には恵まれず、ハリウッドを後にした…。 
その後は、ブリュッセルでひっそりと静かに暮らし、郷里のユトレヒトには帰らなかった。
彼女にとっても住む環境を変えることで、これまでの自分を振り返り…エマニエルという烙印を肯定的に捉えようとした。彼女はエマニエルというイメージを背負うことで、自分を置き換えるしかなかったのである。
晩年の彼女は体調を崩し、まさに病との闘病生活であった。入退院を繰り返し、化学治療を行っている最中に…脳卒中を起こし…続いて心臓発作で…そのまま帰らぬ人となった。
男性遍歴が豊富で、晩年は孤独な生活だったなどと言われているが…そんなことは決してなかった。
彼女を見る世間の目が、エマニエルである前に…ひとりの人間として見て欲しいと、シルビアは…そう願ったに違いない。



メモ
「ぼくの採点表」双葉十三郎氏採点表。「エアポート80」(79)☆☆☆(平凡な出来ばえ)とのこと。彼女は念願叶ってアラン・ドロンとハリウッド進出第1弾で共演を果たす、漸く夢が叶ったのである。尚、双葉氏によれば…ドラマの展開がデタラメである(辛辣な評価である)。シルビアは、ドロンとヨリを戻すスチュワーデスの役。双葉氏はさらに、ポルノ映画じゃないからクリステルに期待してもムダだって…。
共演者…マリカ・グリーンの回想話であるが、クリステルはエマニエルそのものでしたという意味深なコメントを某番組で寄せていた。
「続エマニエル夫人」に後半、性感マッサージをするインドネシア系の黒いエマニエルこと…ローラ・ジェムサーが脇役で出演していた。ジェムサーは、この後、エマニエルモドキの映画に引っ張りダコになる。その数は本家の作品を超え、世界をマタにかけた。もうエマニエルと名が付けば…なんでもござれという…そんなお粗末で粗悪な映画を、本家と比較するのもおこがましい限りだ…。
「エマニエル夫人」の原作者
エマニエル・アルサンは筆名で、彼女の名は…マラヤット・ローレ=アンドリアンヌと呼ばれる女性で、映画「砲艦サンパブロ」に出演している多才な女性である。彼女が1957年にとある出版社に…ある原稿を持ち込んだことが、事の発端といわれている。その原稿こそが、後のシルビア・クリステル主演で世界的に大ヒットする「エマニエル夫人」だったのである。アルサンは…タイ駐在のフランス人外交官夫人で…バンコック時代の彼女の性体験をもとにしたポルノ小説であった(これには諸説あり)。



シルビア・クリステル…エマニエル夫人という呪縛 前篇

2020-10-25 12:24:00 | 日記
シルビア・クリステルという名が突如世界を旋風したのは、もはや言うまでもなく…映画「エマニエル夫人」の成功によるものだが、思えば…もう40年以上も前の作品になるのだ…それは今みても決して色褪せることはなく、シルビアの美しさは普遍的な美を見るものに与えてくれた…。
それは、当時既に世界のトップモデルとして…時代の最先端で活躍し、ファッションリーダー的な神話(センス)に彩られていたからだ。その新鮮さは…いつの時代にも必要とされた模範的な変わらぬ美しさの標榜であったからに他ならない。
オランダ生まれの…この恋多き乙女は、当時すでに私生活ではユーゴ・クランス(作家)と愛人関係であり…「エマニエル夫人」のオファーをしぶるシルビアに出るべきだと推薦してくれた人物だ。
この一言がなければ…こんにちの鮮やかなシルビア・エマニエルのスターとしての誕生はなかったかもしれない。
ユーゴとの出会いは…シルビアの生き方を大きく変えた。この知的で物腰の柔らかい23歳差の父性的なユーゴの影響は大きい。  
二人が出会う前の彼女といえば…毎晩毎夜明かしで酒と遊びに耽溺し、遊戯絡みの日々であったという。
シルビアは…そんな動物的な快楽の日々を振り返りながら、救いの主はユーゴでしたと、しきりに強調していた。
しかし…正式な結婚に至らぬまま…ユーゴのこどもを産んだという、ゴシップ。また、一夜にして人気女優となったプレッシャーのなかで…彼女は本当に女の幸福を手にしただろうか…(後篇に続く)。

メモ
「ぼくの採点表」で知られる双葉十三郎氏は「エマニエル夫人」の評価は…☆☆★★★(水準以下だが多少の興味)という割と低い評価だが、それはどうやら映倫のボカシ対策に抗議してでの評価らしい。
「映画になった名著」木本至著によると、「エマニエル夫人」は、ヘアの露出場面が多く、税関から150ヵ所の修正を命じられ、この難問解決のまめ光学処理(オブティカル)に苦心したが、この映画のお蔭でその技術は飛躍的に進歩したとの事…。
エマニエル・アルサンの原作本も読んでみたが、映画とは内容や展開も違い、映画には映画ならではの脚色の旨味がある…。 
作家の虫明亜呂無氏は、女性観客が、あの映画を、ともかく見ていられたのは、一にもニにも、クリステルに清純な少女の残像があったからである。女性は幾歳になっても少女の頃の女性の魅力を復活させたいという願望を捨て去ることができない(本文より)
もし、彼女がいわゆるポルノ的な女優だったら、第1作「エマニエル夫人」は、あれ程の評判にはならなかったと思われる。すくなくとも、女性観客を吸引できなかったであろう、と、想像される(本文より)

2020/10/17 ヘラルド版「エマニエル夫人」を詠む

2020-10-23 18:58:00 | 日記


2019年にジョージ・A・ロメロの本国初公開復元版の「ゾンビ」が公開された。
日本初公開復元版とは、日本の配給会社がオリジナルに手を加えた日本公開版のことである。
何故今になって40年前に公開された作品が復元されたのか、恐らく…その背景には…あの当時に観た衝撃的なトラウマ感が、今なお人々の脳裏に焼き付いているからだろう。
それは最早オリジナルにはない別バージョンであり…配給会社と映倫事項による、苦渋の策といえる労作だったに違いない。
また…やはり、これとよく似た手法でオリジナルを修正した作品がある。
1974年に公開され、一大社会現象を巻き起こし…空前の大ヒットを記録したフランス映画「エマニエル夫人」である。
外交官夫人エマニエルが、奔放な性体験をし…夫以外の異性や同性愛など、様々な性の手解きを受ける官能的な映画であった。そのブームは、日本人女性をも夢中にさせた。
さて…そんなエマニエル夫人ではあるが…当時は映倫が緩くなく、こんにちのヘア解禁版て訳にはいかなかった。
当時…中学生の私も、テレビ放映に興味津々な子供だった。しかし、当然のことながら小生が観たのは…ヘア解禁版前のヘラルド版の「エマニエル夫人」であった。
この日本公開版のエマニエルこそ、「ゾンビ」に言い換えれば、日本サイドで修正された復元版だったのである。
では、そこでどのシーンがどう違うのか一部分検証してみると…本篇の後半、考古学を学ぶ女性と…恋仲になったエマニエルの性行シーンで…下半身の辺りに無修正の代わりに…別のシーンがインサートされていた。映倫上…配給会社の苦渋の策…不自然な処理の仕方であったが、当時のわたしは…違和感もなく、むしろ、解禁版よりも…想像力が掻き立てられ、様々な妄想が膨らむくらい、この官能的な世界観に魅了されてしまったものである。特にこれらのソフトポルノには、独自の修正が加えられていたものである



2020/10/17

2020-10-17 14:19:46 | 日記
先日、年一回の善光寺の参拝にお出掛けしてまいりました。

雨が降らなくて何よりでした。

帰りがてらにいつものように、古書店巡りを…。 



山崎書店で古書でも買おうと思い、店内で何冊か値札のない古書があったので、早速…店主に値段を聞いてみると、きっちりとした値段価格なので、やめました。

しかし…なんとなく出づらい雰囲気なので、何か他に安くて手頃の良い値段の本がないかと、各売り場コーナーを見ていると、あるじゃありませんか、東映ヤクザ映画の特集を組んだ昔のキネ旬が、数冊まとめて…。  

値段も4500円と割と安いかも…と躊躇しながら、もう一度値札を見ると、マルがひとつ多かったのです。

てっきり、この値段だと踏んでいた…自分の思い過ごしに…トホホのホでした。