もう18歳の姉さんなのでご飯には気を使ってますよ。
卓球女子で五輪3大会連続メダリストの石川佳純(30)=全農=が1日、現役引退を表明した。自身のインスタグラムで「私、石川佳純は、4月のWTTチャンピオンズ・マカオ大会をもちまして現役を引退することを決めました」と発表。「最後の試合まで、これまで通りに集中し全力で戦うために、事前にお伝えすることができませんでした。今年に入ってからは大会毎に『この試合が最後になるかもしれない』と思いながら臨み、今、自分の中ではやりきったという思いが強く、引退を決断した次第です」とつづった。
不屈の闘志で14歳の初代表入りから、長年に渡って日本女子卓球界を引っ張ってきた。最新の世界ランキングは11位。最後まで世界トップレベルで戦い続け、30歳でラケットを置く決断を下した。
山口市出身の石川は6歳で卓球を始め、全日本選手権ジュニアの部で史上初の4連覇を飾るなど活躍。当時史上最年少となる14歳で日本代表入り。五輪は2012年ロンドン大会の女子団体で日本卓球界初となる銀メダル獲得に貢献し、シングルスでも4位。16年リオ五輪は団体銅。21年東京五輪は日本選手団の副主将の大役も務め、団体銀メダルに導いた。
世界選手権は2007年に14歳で初出場。混合ダブルスで2017年に日本勢48年ぶりの金メダルに輝くなど、3大会連続で表彰台に立った。団体戦では5度の銀メダルを獲得している。全日本選手権は11年に初優勝し、15年には女子単、女子複、混合複で54年ぶりとなる3冠を達成。13年から3連覇し、20年に5度目の優勝を果たした。石川は競技生活を「14歳から日本代表として国際大会に参加させていただき、長い間、世界のトップレベルで戦ったこと、たくさんの夢をかなえられたことを幸せに思います」と振り返った。
直近では4月に格付けの高い国際大会「WTTチャンピオンズ」2大会に出場し、ともに16強。WTTチャンピオンズ・マカオ大会が選手としての最後のプレーとなった。「現役生活が長くなればなるほど、周りのサポートがあっての自分だという思いが大きくなりました。指導いただいたコーチ、トレーナー、長時間の練習に付き合ってくれた練習相手の方々、友人、そして家族。同じ気持ちで戦ってくれた私のチームに、心からの感謝を伝えたいです」と思いを込めた。