Fleur de sel 塩の華

フランス ボルドー コニャックも近いラロシェル海辺の家でオーガニック素材 新鮮な海と土地の幸の健康料理ご紹介致します。

今が季節のモンドールチーズ

2006-11-16 16:22:31 | チーズ Fromages
今週御紹介するチーズは 市場に出る解禁日は9月10日 そして5月10日が最後の 季節のチーズ 其の名は。
  
Mont d'or モンドールです。



加熱されていない軽く圧縮された柔らかいチース。
表面波が立っている感じでしょ? 白から象げ色に近い色です。





切ってみるとそれはそれは上品なクリーム色。流れる如くのタッチ。脂肪分は45パーセント。
ぷんと香るのはエピシア(はりもみ) モンドールはエピシアの樹皮のサークルに包まれて成熟します。

エピシアとはモミの木に似ています。でも葉が厚み。そして先端の若い葉は料理の香料にハーブの様に使用するのですよ。(レモンの酸味にピリッとした味とか)




私が昔住んでいたブザンソンからスイスの国境にかけてが生産地。標高700メートル以上で生産された全牛乳を使用。A.O.C 原産地統制の名がついているのは13の商標に限られています。ワインの如くにクラス分けがあるのです。(写真の物はA.O.C です)


歴史を少しばかり

乳牛は夏の間 高地の草原地帯でたっぷリ 味しい草を食べて沢山の香ばしい草原の薫りのお乳を生産 寒さと共に小屋戻り夏の間蓄えた藁の食生活。乳の量も減りますね。

18世紀になりこの土地の有名なチーズ グリュイエール コンテ 等のものは牛乳が沢山必要 そして寝かせる時間もとても長い物。そこでその間をつなげるための奇跡的なチーズの誕生。それがモンドールです。

生産は8月15日から3月15日。
市場許可は前にも書いたように 9月10日から5月10日。

これは風習なのでこの季節外にはご法度 いまだにちゃんと守られているそうです。


ところで食べ方ですが。もちろんこのまま。パン(トーストしても)に流れるようなこのチーズをたっぷり塗って。

又はこのチーズの真ん中を一寸えぐり 中ににんにくの摩り下ろした物と白ワインを注ぎオーブンで温め 茹でたホクホクのじゃが芋と食べるのも美味しいですよ。

ワインはジュラのワインが。ことに白が
なぜか赤ワインと合わないチーズは多いですね。





ボージョレーヌーボー到来しました。我が家ではまだ試飲しておりません。(主人が先頃禁酒しているので私も当然お付き合いせねば)
フランボワーズ、グロゼイユ、カシスのフルーティで円やかな味 との評価が。
 
上は作年の写真です。新しい酸味の有るワインを味わうのにはボージョレー近くのロゼットという名のソーセージがよく合います。そしてパンが パンとヴァン(葡萄酒)は最高の組み合わせ。
飲めなくて一寸(非常に)悲しいわ。




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