中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
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ルートバーン(12):ルートバーントレッキング第1日目(1)

2011年03月27日 00時02分38秒 | ニュージーランド;ルートバーン

                        <ワカティブ湖畔を走る>

      ルートバーン(12):ルートバーントレッキング第1日目(1)
              (湘南カラビナ隊)
         2005年1月28日(金)~2月5日(日)

第4日目:2005年1月31日(月

ルートバーントラック第1日目

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     2005年1月31日(月)の朝,クイーンズタウンをバスに乗って出発した私
    たちは,テアナウを経由して,11時前に,ルートバーントラックの登山口,
    デバイド峠に到着.小休止後,いよいよトレッキングを開始する.
     素晴らしい眺望のキーサミットを往復した後,本日の宿泊地,マッケン
    ジー湖手前のマッケンジー小屋に到着した.
     *************************

<周辺地図>

■クイーンズタウンとテアナウの位置



■移動ルート


■ルートバーントラックの概念図


■プロフィールマップ




ルートバーントレッキング第1日目

<第1日目の行程>



11 テアナウへ

<クイーンズタウンを出発>

■クイーンズタウンの朝
 2005年1月31日.月曜日.小雨後晴.
 今日は,クイーンズタウンからバスでテアナウまで移動し,小休止する.そこからさらに,トレッキングの出発点であるデバイド(The Devide)峠まで進む.そこから,今日の宿泊地であるマッケンジー小屋まで,歩く予定である.
 4時30分,起床.
 昨夜はグッスリと眠れた.随分と早く目が覚めたが,気分は上々である.すぐに山歩きのスタイルに着替える.まずトイレと洗面を済ませる.すこぶる体調が良い.
 いよいよ,今日から3日間,待望のルートバートレッキングが始まる.今日がその第1日目である.荷物を仕分ける.トレッキングに持参する品物と,このホテルに預けておいて,トレッキングが終わった後,再び受け取る品物とを分ける.
 同室のフクロウが,お湯を沸かす.これまでのところ素晴らしいニュージーランドにすっかり魅せられているが,唯一の些細な不満は美味しいコーヒーに出会っていないことである.そんな中で,インスタントコーヒーながら,部屋でお湯を沸かして飲むコーヒーが1番美味しいから不思議である.
 
■ホテルをチェックアウト
 5時34分,モーニングコールの電話が鳴る.あわてて受話器を取り上げた弾みに,取り落とす.受話器は大きな音を立てて床に落ちる.
 5時40分,テラスから外へ出て,芝生の上でストレッチする.外はまだ暗い.左手の薔薇の植え込みに大きなスプリンクラーが盛んに散水している.空から小雨がポツリポツリと落ちてくる.昨夜,夜の宴が行われた山の上のレストランは,照明が消され ,まだ闇夜に包まれたままである.
 5時48分,ロビーへ向かう.すぐにチェックアウトする.
 「何かバーを使ったか・・」
と聞かれる.
 「何も使ってない」
と答えると,あっさりと,
 「オーケー,サンキュウ」
と笑顔で応対してくれる.こんな些細な会話でも,とても心象が良い.
 5時56分,ノシイカグループが,あわてた様子でロビーへ現れる.5時57分,Sさんが現れる.5時59分,仁王様グループと消防隊グループが,集合の定刻,6時ギリギリに現れる.定刻を過ぎる.6時03分,関西組2名と東京組2名が漸く現れる.
 
■朝食
 6時04分,2階のレストランへ行く.朝食はバイキング形式である.私は,昨夜,夕食を食べ過ぎたので,朝食は控えめにして置こうと思う.
 私たちが案内された席は,昨日とは違った位置で,階段を上がって右側である.隣の席も日本人のツアー客が陣取っている.レストランは大変混雑している.日本人だけでなく,さまざまな国からの人たちが沢山利用している.
 まずは,大皿にベーコン少々,キノコの炒めもの,フライポテト,ジャム,バター.それにトースト2枚(自分で焼く),小皿にハム2枚,ソーセージ1枚,チーズ1枚,トマトスライス2枚を取る.それに青リンゴ1個,トマトジュース1杯,コーヒー1杯.これが私の朝食である.トーストを焼くのに少々時間がかかったのにイライラしたが,このパンはとても美味しい.
 6時32分,朝食を終えてロビーへ戻る.
 6時35分,ホテルへ預ける荷物を各自確認する.
 6時40分,ホテルを出発する.
 外はまだ薄暗い.徒歩でインフォーメーションセンターへ向かう.
 6時45分,インフォーメーションセンターに到着する.ビルの裏手に回ると,大きなバスが1台停まっている.ここから,バスでテアナウへ向かう予定である.


<テアナウへ>

■現地ガイドと初顔合わせ
 バスの前で,これからお世話になる3人の現地ガイドの紹介がある.
 トレッキング中,トップを行く男性のガイドがチャド(Chad),それに女性のカレン(Karen)と,サラ(Sara)の3人である.全員が,白人にしては小柄,お揃いの青いTシャツを着ている.皆,とても格好が良い.3人とも,ある程度日本語をこなす.特にサラさんは,北海道で,長年,英語の教師をした経験があるから,とても綺麗な日本語を話すことができる.
 私たち参加者は,ガイドから自分の名前(First Name)が書いてある小さな名札を貰う.私が貰った名札は幅1センチメートル,長さ5センチメートル程の白いプレートで,真ん中に,私の名前“SANKETSUKIN”と書いてある.この名札を安全ピンで胸元に取り付ける.
 7時03分,バスに乗車する.室内が広々とした立派なバスである.Sさんが,
  「私たち以外のお客さんが乗ってこられますので,2人掛けで詰めて座ってください」
と注意する.
 事前に地図を見て道順を調べていた私には,進行方向右手の席の方が,景色が良さそうに思えた.そこで,私の近くにいたフクロウと消防署長と雑談しながら,
 「右の席の方が,景色が良さそうですよ・・」
と一同に伝える.
 何人かの外国人もバスに乗り込んでくる.これで,バスの中が多少国際的になる.
 後から乗ってきた仁王様が,
  「皆,右側に座っていますが,そちらの方が,景色が良いんですか」
と質問する.

<バスに乗車>

■いよいよ出発
 7時05分,いよいよ出発.
 バスは程なくクイーンズタウンの市街地を抜け,ワカティブ湖岸を進む.凪いだ湖面は,山や家並を静かに反射している.
 7時14分,バスはテアナウ方向に右折する.
 7時15分,昨日私たちが通った砂金の取れる川,カナラウ川の橋を渡る.ドライバーが,英語で砂金の話をする.すぐにSさんが日本語で同じ説明をしてくれる.
 7時25分,道路が次第に湖面より高くなる.遠くにクイーンズタウンの町並みが見事に見える.この辺りで,日本を出発してから使い続けたボールペンの調子が突然おかしくなる.どうやら先端のボールが何処かへ飛んでしまったらしい.仕方なく予備のボールペンを使うことにする.
 7時40分,バスはまだワカティブ湖に沿って走っている.いくら素晴らしい景色でも,こう長く見ていると退屈してくる.少々眠くなり,ついウトウトとする.
 7時45分,標高410メートルの道路を走っている.ここでバスはワカティブ湖と別れ,湖の左手に曲がる.なだらかな登り坂になる.両側に羊の牧場が続くようになる.広い牧場のあちこちにポプラの並木が一直線に並んで植えられている.
 何となく眠くなり,またウトウトとし出す.
 8時18分,再び目が覚める.バスは淡々と続く2車線の道路をひた走っている.相変わらず両側には牧場が続いている.道路に沿って,電柱が立っている.電柱には電線が3本引かれている.8時31分,三叉路をテアナウ方面に右折する.小さな集落の中を抜ける.地図で場所を確認する.多分モスバーン(Mossburn)付近のようである.小綺麗な民家が何軒か続き,その先は再び牧場の中を走る.
 8時41分,なだらかな丘陵地帯を進む.次第に天気が良くなっている.斜め後ろから日光が車内に射し込んでくる.

<ワカティブ湖に沿って>

テアナウに到着
 窓の両側には,広々とした丘陵が広がっている.広大な牧場の間にちらほらと民家が見え出す.
 9時10分,進行方向前方に大きな湖が見えだす.バスは,この湖を目指して,なだらかな下り坂を進む.前方に,大きな字で,
  「テアナウにようこそ(“Welcome to Te Anau”)」
と書いた看板が見える.標高290メートルである.
 やがて,道路が湖水の岸に突き当たる.三叉路になっている.この三叉路を右に曲がり北へ向かう.左手には,テアナウ湖,右手には広い芝生に囲まれたホテルのような建物が見える.
 いよいよテアナウの市街地に入る.
 9時04分,テアナウの中心街にある広場に到着する.
 Sさんが,
  「あまり停車時間はありませんが,トイレを済ませてください」
とふれ回る.私は,
  「何時に出発するんですか」
とガイドに聞く.
  「30分後だから,9時45分に出発します」
バスを降りる.
 まずはホテルのロビーでコーヒーを賞味する.隣で消防署ご一行が美味しそうにケーキを食べている.ホテルの辺りの風景に,何となく見覚えがある.2年前に,ミルフォードサウンドトレッキングに参加したときには,このホテルに宿泊していたことを思い出す.
 トイレは,このホリティインテアナウの建物の中にある.あのとき,広場に面したトレッキング旅行社の売店で,詳細地図とトレッキング用のタイツ,半ズボン,長袖シャツ,手袋を買ったことを思い出す.
 トイレを済ませた私は,すかさずこの懐かしい売店を訪れる.そして,ルートバーンの詳細地図を25ドルで購入する.
 私が購入した地図を見て,フクロウと消防隊長が即座に同じものを購入する.後で現地のガイドにこの地図を見せると,この地図は発売されたばかりらしくて,ガイドもこのような地図があることを知らない.この地図が後から大変に役に立った.
                              (つづく)
「ルートバーン」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/b3cc1c1ff96d45c1a1ab7bbc226dbc16
「ルートバーン」の次回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/80070e3fa95ba38c23afe89f989728bc



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