<高峰高原ホテルから夕暮れの八ヶ岳を望む>
浅間連峰周遊:第2日目(4):高峰高原ホテル
(丹沢塔ノ岳常連)
2013年10月8日(火)~10日(木)
第2日目;2013年10月9日(水) 曇・強風
<高峰高原ホテルにチェックイン>
■車坂峠で一休み
草すべり分岐から,第2外輪山の火口壁を登って,烈風吹き荒れるトーミノ頭を何とか通過して,14時丁度に車坂峠に到着する.
車坂峠に立っている国立公園の案内板の前で,ホッとひと息ついている所をデジカメで写す.
まだ,時間がタップリある.このまま,高峰高原ホテル(以下ホテルと略す)にチェックインしても良いが,もし皆さんに余力があれば,これから夕方までの時間を利用して,近くの高峰山山頂まで十分に往復することができる.
「どうです?…これから高峰山山頂まで往復しますか?」
と,一応,皆さんに伺ってみる.
「もう,今日は山登りは,結構! 止め,止め!…今日の山登りはおしまい!」
という方が大部分である.
こんなに早い時間にチェックインしてしまうのも,ちょっと勿体ない気もするが,正直な所,案内役の私も,今日は早く風呂に入りたい.
「では,ホテルにチェックインしましょう.」
<車坂峠で一休み>
■ホテルにチェックイン
国立公園の看板と,道を挟んで反対側がホテルである.
私たちがホテルに向かって歩き出したときに,高齢者ばかり10人ほどの団体と一緒になる.
“この方々と,ホテルで一緒になるのかな…”
と思ったが,どうやらホテルの隣にある施設で休憩を取るだけのようだ.
14時05分,ホテルにチェックインする.男性は2人で1部屋,女性は3人で1部屋である.何れも畳部屋.部屋に洗面台,テレビなどは付いているが,バスやトイレは付いていない.でも,これで十分である.
<高峰高原ホテルに到着>
<ノンビリと過ごす珠玉の時間>
■まずはロビーでコーヒー
まずは,ロビーでゆっくりコーヒーでも賞味しようということになる.
取りあえずはリュックを部屋に置いてから,ロビーに戻る.ロビーの片隅に陣取って,コーヒーを賞味する.
時間がタップリあるのも良いものである.やっぱり,早め早めに行動して良かったなとつくづく思う.それに,今日は大変な強風に翻弄されっぱなしだった.そんなハラハラするようなシンドイ山行を終えた後の開放感…というか,“ホッと感”が,珈琲の香でますます強くなる.
ロビーの全面は大きなガラス張りになっている.晴れていれば,真正面に八ヶ岳連峰が見える筈である.そして,眼下には広大な佐久平が広がっている.でも,今は辺りに濃い霧が立ちこめていて,残念ながら景色は殆ど見えない.
<ロビーでコーヒー>
■黄金色の夕暮れ
ロビーで30分ほどのコーヒーを賞味した後,一旦部屋に戻る.
夕食まで,まだ,十分に時間があるので,地下1階の展望風呂に入る.一歩きした後の風呂は何とも気分が良い.ついつい長風呂になってしまう.
夕暮れが迫る頃,次第に霧が晴れはじめる.そして,西の空が黄金色に輝き始める(冒頭の写真).どうやら,明日の天気は良さそうである.
<黄金色の夕暮れ>
<豪華な夕食>
■夕食のメニュー
18時から夕食である.私たちを含めて,全部で10数名の宿泊客が居るようである.
夕食は,コース料理である.メニューは下の写真の通りである.写真では少々読みにくいので,メニューの内容を転記しておこう.
Amuse 温製黒ゴマ豆腐小諸産花豆添え
Hors d" oeuvre 自家菜園野菜ともちきび入りのキッシュロレーヌ
Soupe ミネストローネ
Viande 特性牛ローストビーフ
レホールバターと温野菜
Desert 本日の特性デザート
Cafe 自家製パン/コーヒー
私には,横文字の部分(フランス語かな?)の意味は良く分からないが,さすがにホテル料理である.平素,庶民的な食事しかしていない私には,標高2000メートルもの高い所で素晴らしい食事にありつけるだけでドキドキしてしまう.
<夕食のメニュー>
■まずはワインで乾杯
どなたかが差し入れてくれた高峰高原ホテルのワインで,まずは乾杯.
“山小屋泊まりとは,随分と違うな…”
と感激する.
風呂上がりにワインも,なかなか乙なものである.美味しい.
…とは言っても,私は下戸.アルコール類の味は,どうやら私には分からないようである.その証拠に,数年前,山仲間徒一緒にニュージーランドを訪れたときに,とあるワイナリーで4種類のワインの“利き酒”をしたことがある,このとき,私が美味しいと感じた順に並べたら,その順番が見事に安いもの順になっていた.私には極々高いワインは何だか薬臭い感じがして,馴染めなかった,
こんなエピソードを書いてしまうと,私が美味しいというと,上戸には受けないのではないかと誤解されそうだ.でも,他の人もこのワインを絶賛しているので,決して,決して,誤解しないようにと,強調しておこう.陰の私が,
“だからさ,お前さんは下戸でしょう…下戸のくせにエラソなご託を並べないでよ…滅多なこと書かないでよ”
と私に注意する.
“でも,書いてしまったものを,消去するのも惜しいな…”
ということで,ここの文章は,そのまま残しておこう.
<まずはワインで乾杯>
■ゴマ豆腐とキッシュロレーネ
さて最初の2品,ゴマ豆腐とキッシュロレーネの2品の写真を載せておこう.左がゴマ豆腐,右がキッシュロレーネという食べ物である.
私には,食べ物を評価する資格も資質もないので,余計なことは書かないが,とにかく美味しい.
<ゴマ豆腐> <キッシュロレーヌ>
■ミネストローネとパン
左下がミネストローネ,そして右下が自家製パン.
勿論どちらも絶品.
特にここのパンの美味しさには感激.ついついパンのお代わりをしてしまう…食べ過ぎだと分かっているのに…
私は,つい先日まで,北欧の山旅に出掛けていた.このときの山小屋での食事も素晴らしかったが,一つだけ口に合わなくて往生したのが,現地のパンであった.現地のパンは,堅くてあまり美味しくない,数日間のトレッキングの間,この堅いパンばかり食べていた記憶が,まだ,生々しい.そんなときに出会ったここのパンは格別に美味しいのである.
<ミネストローネ> <自家製パン>
■ローストビーフ
ついでメインディッシュのローストビーフが登場する.ボリュームタップリ.分厚い肉を,慣れないフォークとナイフで切り分け,賞味しながらゆっくりと食べる.私には,平素,滅多に食べられない料理である.
…そういえば,私が住んでいるところから,それほど遠くない所に有名な鎌倉山ローストビーフがある.散歩がてらに,この店の前を何回となく通過しているが,この店の入口に書いてあるドレスコードを見て,
“ここは私ごときバッチイ服装では,とてもダメだな”
と店に入るのを端から諦めている.
“はは~ん…ローストビーフって,こういうものか!”
とシゲシゲと目で味わいながら,舌で味わう.
“旨い! ローストビーフってこういうものか!”
鎌倉山…からの連想で,ローストビーフなんて雲の上の食材かと思っていたが,要するに燻製のことが…何だか雲の上の鎌倉山が,急に地上まで降りてきたような幹事がする.
私がネコだったら,食べながら“ギャオン,ギャオン”とネコ語で歓喜のうなり声を発するだろう…途端に尊仏山荘のネコのことを連想する.
“ネコのギャオン,ギャオンを連想するなんて…オレはやっぱり田舎者だな…”
と自分が可哀相になる.
急いで,付け加えよう.
こんなことを書くと,
「お前さん…ローストビーフを食べるのは,生まれて初めてなのかな?」
と聞かれそうである.
“いえ,いえ…いくら田舎者でも,長いことサラリーマンをやっていたんで,たまにはローストビーフも食べていますよ…でも,本当に稀にしか食べる機会はなかったんです.だからギャオン,ギャオンなんです.”
<ボリューム満点のローストビーフ>
■デザートとコーヒー
もう満腹.
そこに,デザートである.
甘いものは別腹とは良く言ったものだ.勿論,美味しく戴く.どこかの外国で戴くデザートは,大抵,やたらに甘すぎて閉口するが,ここのデザートはほどほどの甘さで,とても良い.さじ加減が良いのだろう.
ほろ苦いコーヒーを味わいながら,すばらしい夕食の余韻に浸る.
<デザート> <コーヒー>
<食後のひととき>
■ビデオの試写会
夕食後,男性の部屋に集まって,暫くの間,雑談.
部屋のテレビのHDMI端子に,同行のMGさんのビデオカメラを接続する.そして,道すがらMGさんが撮り続けた編集前の生ビデオを見せていただく.
見にくい自分の顔が映し出されるのには閉口するが,静止画では味わえない臨場感が何とも言えない魅力である.
“やっぱりビデオは良いな!”
と率直に思う.
カラオケ主体の懇親会も良いが,たまには,ビデオを見ながらの雑談も良いものだなと率直に思う.
“そうだ! 近々行われる塔ノ岳常連の一泊旅行でも,カラオケだけでなくビデオ試写会を並行してやったら面白いかな…”
なんてことを思いつく.
<ビデオ試写会>
■今日も何とか無事に終わった
1時間ほどで,ビデオ試写会を終える.
もう,そろそろお眠むである.お開き.
今日は早朝から動きっぱなしだったので,旨い具合の疲労感がある.もう一度,地下1階の大浴場で風呂に浸かって,体中の筋肉と頭の中の凝り固まったものを柔らかくする.
今夜は床につくと同時に,直ぐに眠れそうである.
今日も良かった! 良かった!
<ラップタイム>
5:25 小諸グランドキャッスルホテル発(タクシー相乗り)
6:00 浅間山荘(6:06歩き出し)
6:45 一の鳥居
7:01 水場
7:07 不動滝
7:16 二の鳥居
8:03 カモシカ平
8:24 火山館(8:47まで休憩)
8:50 草すべり分岐
9:10 Jバンド分岐
9:22 賽の河原で2班に分割(浅間山登山組は別行動)
9:47 再びJバンド分岐
10:15 三つ石
10:43 三度Jバンド(2班が合流)
11:04 再び草すべり分岐
11:14 昼食(10:30まで)
12:36 第二外輪山尾根に到着(12:51まで休憩)中コース経由下山開始
13:45 表コースと合流
14:00 車坂峠着
14:05 高峰高原ホテル着
[山行記録]
※湯の平から車坂峠までの記録.
■水平歩行距離 2.8km
■累積登攀高度 349m
■累積下降高度 394m
■上り所要時間(休憩時間込み)
草すべり分岐発 11:04
第2外輪山着 12:51
(所要時間) 1時間47分(1.78h)
登攀速度 349/1.78h=196m/h
■下り所要時間(休会時間込み)
第2外輪山発 12:51
車坂峠着 14:00
(所要時間) 1時間59分(2.0h)
下降速度 394m/2.0h=197m/h
(第2日目終わり)
(第3日目に続く)
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