ウイルヘルム山登頂記(23):ロロアタ島で休息(2)
ロロアタ島に到着
2007年2月10日(土)~17日(日)
第7日目 2007年2月16日(金)(つづき)
■ロロアタ島に渡る
ポートモレスビー空港から,日本製の中古車(昔の幼稚園バス)に乗った私達は,12時07分にロロアタ島に向かうために,船着場に到着した。船着場からは,青くて透明で,しかも明るい海が一面に広がっている。まだ,日が高くて,少々暑いが,海から心地よい風が吹いてくる。波止場には小さな客船が停泊している。この客船が私達をロロアタ島に運んでくれる。
<ロロアタ島行の船に乗る波止場>
12時16分,荷物と私達を乗せた船は,いよいよ出航である。私達は舳先の椅子席に座りこむ。明るい海の先には,小さな島が幾つも見える。海は青く凪いでいる。私達は島をバックに,お互いに写真を撮り合う。
船は目の前にある長細い島に向かって,白波を立てながら進む。私達はこの島がロロアタ島だろうと勝手に思いこんでいる。そのとき,何処からともなく,サングラスを掛けた初老の白人男性が現れる。この方は,ロロアタ島のオーナー,ディックナイト(Dik Knight)さんである。私は早速手帳にサインをお願いする。この船のオーナーでもある。オーナーご自身が,ロロアタ島を訪れるお客さんを,船で送迎しているようである。ディックさんは,かれこれ35年以上も前から,このロロアタ島でホテル経営をしているとのことである。
<ロロアタ島遠望>
今日のロロアタ島のお客さんは,私達のグループ8名と,オーストラリア人数名,それに現地の方若干名だけだという。
■まずは昼食
船は目の前の島を通り抜けて,更に先にある島へ向かっている。当初,ロロアタ島だと思っていた島は,どこかの大学の海洋研究所の施設になっているとのことである。
12時35分,ロロアタ島の波止場に到着する。波止場はロロアタ島の先端に位置しているようである。すぐに下船。海が遠浅のためか,桟橋と島は100メートルほどの長い廊下で連結されている。廊下を渡りながら下を見ると,青く澄んだ浅い海がとても綺麗に見える。
廊下を渡りきると鬱蒼とした木々に囲まれた広場になっている。その広場の先に開放的な造りの平屋がある。ここがホテルの食堂である。私達は,ここで,とりあえず,昼食を摂ることになる。一同,一ヶ所に集まって着席する。バイキング方式のようである。いろいろと好みの食材を皿に取り分ける。牛肉は固くて食べにくいが,野菜,果物は,とても種類が豊富である。ドレッシングの味がとても良い。コーヒーと紅茶は飲み放題である。売店の近くにある湯沸かし器で,コーヒーや紅茶を自分で入れて勝手に賞味する。
<ロロアタ島の昼食>
湯沸かし器の横にある売店を覗いてみる。デザインが素敵なTシャツが何種類もあるが,どれも綿製なので買うのを諦める。傍らにロロアタ島のパンフレットが置いてある。1部頂戴する。この地図によると,このロロアタ島は芋虫のような形をしている。波止場や食堂は,芋虫の頭の部分に位置している。そして,私達が宿泊するロッジは,食堂から海岸線に沿って,芋虫の腹の辺りまで進んだところにあるようである。
■素敵なロッジ
13時29分,昼食を終えた私達は,まず,自分の部屋を確かめることにする。私は,17号室。今日はTさんと同室である。私達が宿泊するロッジは,食堂から海岸線に沿って,5~6分ほど歩いたところにある。進行方向左手に海岸線がある。岸辺に沿ってマングローブが密生している。マングローブの間からPNGの本島が見えている。穏やかな波がマングローブの林の中を通り抜けて海岸を洗っている。
やがて,3棟の二軒長屋風ロッジが並んでいるところに到着する。1階部分は吹き抜けになっている。階段を登りきると広いテラスになっている。テラスから部屋に入る。大きなガラス窓が2面の壁に填め込まれている。室内にはベッドが2基,それにシャワールームと洗面所が付いている。残念ながらバスはない。同じ構造の部屋が面対称で2部屋並んでいる。テラスには安楽椅子が各部屋に2台ずつ置いてある。この椅子に座ると,青い海を挟んでPNG本島が良く見える。素晴らしい雰囲気の部屋である。
過半数の人達が,シュノーケルを使って海中散策をするという。私は,これまで整理しきれなかった資料が沢山あるので,この素敵な部屋に残って,海でも見ながら,ユックリ整理してようと思う。私はテラスの椅子に座って,資料の整理を開始する。少し暑いけれども,心地よい海風が絶え間なく吹いている。瞬く間に時間が過ぎ去る。
■大きな鳥
私の座っている椅子のすぐ近くから,コツコツと妙な音が聞こえてくる。不思議に思って音のする方を見ると,クジャクに良く似た大きな鳥がテラスを歩き廻っている。人にとても良く馴れている。私のすぐ近くまで,そう・・1メートル位までは近付くが,私が鳥に近付こうとすると,サッサと逃げる。何という鳥か分からないが,とにかく愛嬌があって可愛い。
<愛嬌のある鳥>
部屋に戻って,洗濯をする。だが,湿度が高いので,明日までに果たして乾くかどうか心配である。
16時45分頃,シュノーケルを楽しんでいたグループが帰っている。
17時30分頃から,ケイが先導役で,ロロアタ島の尾根筋を散策する予定である。
(つづく)
ロロアタ島に到着
2007年2月10日(土)~17日(日)
第7日目 2007年2月16日(金)(つづき)
■ロロアタ島に渡る
ポートモレスビー空港から,日本製の中古車(昔の幼稚園バス)に乗った私達は,12時07分にロロアタ島に向かうために,船着場に到着した。船着場からは,青くて透明で,しかも明るい海が一面に広がっている。まだ,日が高くて,少々暑いが,海から心地よい風が吹いてくる。波止場には小さな客船が停泊している。この客船が私達をロロアタ島に運んでくれる。
<ロロアタ島行の船に乗る波止場>
12時16分,荷物と私達を乗せた船は,いよいよ出航である。私達は舳先の椅子席に座りこむ。明るい海の先には,小さな島が幾つも見える。海は青く凪いでいる。私達は島をバックに,お互いに写真を撮り合う。
船は目の前にある長細い島に向かって,白波を立てながら進む。私達はこの島がロロアタ島だろうと勝手に思いこんでいる。そのとき,何処からともなく,サングラスを掛けた初老の白人男性が現れる。この方は,ロロアタ島のオーナー,ディックナイト(Dik Knight)さんである。私は早速手帳にサインをお願いする。この船のオーナーでもある。オーナーご自身が,ロロアタ島を訪れるお客さんを,船で送迎しているようである。ディックさんは,かれこれ35年以上も前から,このロロアタ島でホテル経営をしているとのことである。
<ロロアタ島遠望>
今日のロロアタ島のお客さんは,私達のグループ8名と,オーストラリア人数名,それに現地の方若干名だけだという。
■まずは昼食
船は目の前の島を通り抜けて,更に先にある島へ向かっている。当初,ロロアタ島だと思っていた島は,どこかの大学の海洋研究所の施設になっているとのことである。
12時35分,ロロアタ島の波止場に到着する。波止場はロロアタ島の先端に位置しているようである。すぐに下船。海が遠浅のためか,桟橋と島は100メートルほどの長い廊下で連結されている。廊下を渡りながら下を見ると,青く澄んだ浅い海がとても綺麗に見える。
廊下を渡りきると鬱蒼とした木々に囲まれた広場になっている。その広場の先に開放的な造りの平屋がある。ここがホテルの食堂である。私達は,ここで,とりあえず,昼食を摂ることになる。一同,一ヶ所に集まって着席する。バイキング方式のようである。いろいろと好みの食材を皿に取り分ける。牛肉は固くて食べにくいが,野菜,果物は,とても種類が豊富である。ドレッシングの味がとても良い。コーヒーと紅茶は飲み放題である。売店の近くにある湯沸かし器で,コーヒーや紅茶を自分で入れて勝手に賞味する。
<ロロアタ島の昼食>
湯沸かし器の横にある売店を覗いてみる。デザインが素敵なTシャツが何種類もあるが,どれも綿製なので買うのを諦める。傍らにロロアタ島のパンフレットが置いてある。1部頂戴する。この地図によると,このロロアタ島は芋虫のような形をしている。波止場や食堂は,芋虫の頭の部分に位置している。そして,私達が宿泊するロッジは,食堂から海岸線に沿って,芋虫の腹の辺りまで進んだところにあるようである。
■素敵なロッジ
13時29分,昼食を終えた私達は,まず,自分の部屋を確かめることにする。私は,17号室。今日はTさんと同室である。私達が宿泊するロッジは,食堂から海岸線に沿って,5~6分ほど歩いたところにある。進行方向左手に海岸線がある。岸辺に沿ってマングローブが密生している。マングローブの間からPNGの本島が見えている。穏やかな波がマングローブの林の中を通り抜けて海岸を洗っている。
やがて,3棟の二軒長屋風ロッジが並んでいるところに到着する。1階部分は吹き抜けになっている。階段を登りきると広いテラスになっている。テラスから部屋に入る。大きなガラス窓が2面の壁に填め込まれている。室内にはベッドが2基,それにシャワールームと洗面所が付いている。残念ながらバスはない。同じ構造の部屋が面対称で2部屋並んでいる。テラスには安楽椅子が各部屋に2台ずつ置いてある。この椅子に座ると,青い海を挟んでPNG本島が良く見える。素晴らしい雰囲気の部屋である。
過半数の人達が,シュノーケルを使って海中散策をするという。私は,これまで整理しきれなかった資料が沢山あるので,この素敵な部屋に残って,海でも見ながら,ユックリ整理してようと思う。私はテラスの椅子に座って,資料の整理を開始する。少し暑いけれども,心地よい海風が絶え間なく吹いている。瞬く間に時間が過ぎ去る。
■大きな鳥
私の座っている椅子のすぐ近くから,コツコツと妙な音が聞こえてくる。不思議に思って音のする方を見ると,クジャクに良く似た大きな鳥がテラスを歩き廻っている。人にとても良く馴れている。私のすぐ近くまで,そう・・1メートル位までは近付くが,私が鳥に近付こうとすると,サッサと逃げる。何という鳥か分からないが,とにかく愛嬌があって可愛い。
<愛嬌のある鳥>
部屋に戻って,洗濯をする。だが,湿度が高いので,明日までに果たして乾くかどうか心配である。
16時45分頃,シュノーケルを楽しんでいたグループが帰っている。
17時30分頃から,ケイが先導役で,ロロアタ島の尾根筋を散策する予定である。
(つづく)