<デルタ航空DL638便ソルトレークシティ行搭乗口>
ロッキー山脈紀行(6):第1日目(1):成田国際空港を出発
(アルパインツアー)
2010年8月19日(木)~28日(土)
第1日目:2010年8月19日(木)
<成田国際空港へ向かう>
■大船駅からエアーポート成田に乗車
いよいよツアー初日.出発日である.
何時もの朝と同じように,4時頃起床.昨夜寝掛けに扇風機を回したまま寝たが,タイマーをかけ忘れたために,一晩中,扇風機が回り続けていた.そのためか,喉に何となくイガイガ感があって,今ひとつ体調がパッとしない.
例によって,まずはPCの電源をONにする.着信メールのチェックや,ブログのアクセス状況などのチェックを終える.何時も通りの朝である.
9時10分,家内に,
「じゃあ~・・行ってくるぞ・・」
と一言声を掛けてから,家を出発する.
一瞬,何時もの旅立ちの時に思うことだが,
「もし,旅行中に事故があったら,自分の家に居る最後の瞬間になるな・・」
と不吉なことを連想する.
本来ならば,大半の荷物を入れたバッグを,宅配便を使って,予め成田空港へ送っておけば,とても楽なのだが,何しろ土壇場にならないと準備が始まらない.そのため,不本意ながら,今回も重いバッグをズルズルと空港まで引っ張っていかなければならない.
本当ならば近くのバス停から大船駅までバスを利用して行けばよいのだが,私の家の近くを走っているバスは,愛称がポニー号という小さな車体のマイクロバス.そんな小さなバスに,大きな荷物を持って乗るのも,何となく気が引ける.そこで少々不便だが湘南モノレールを利用して大船に出ることにする.
今日も朝から蒸し暑い.歩き出すと,すぐに汗が噴き出してくる.最小限度の着替えしか持参しないので,家を出てすぐに汗まみれになったのでは,この先が思いやられる.
大船から成田エキスプレスを利用するのが一番便利だが,どうせ私は暇人.時間はたっぷりあるので,普通電車のエアーポート成田を利用することにする.そのかわりに950円也のグリーン券を奮発する.
■単行本を衝動買い
大船発10時23分のエアーポート成田に乗車するつもりである.まだ,少々時間があるので,駅構内の本屋に立ち寄る.そこで,
リチャードハモンド著大貫昌子訳,2010,BLUE BACKS『宇宙の未解決問題』講談社
を衝動買いする.
これがなかなか面白い本なので,旅行中,暇なときに取り出して興味深く読みふけることができた.著者のリチャードハモンドは元カリフォルニア工科大学の教授で理論物理学者.また,大貫氏の訳が実に秀逸で,とても読みやすい.
私は理科系出身ではあるが,宇宙のことは門外漢.でも,大学生の頃,ガモフの『1,2,3,無限大』という本で“宇宙のタマゴ”が爆発して,今の宇宙ができたという話に,とても興味を持つようになった.その後,門外漢ながら,ホーキング,ジャストロウなど様々な著者が記述した宇宙物の入門書を乱読してきた.そんなバックグラウンドから,日頃,素人ながら疑問に思っていたことが,この本では小気味よく解明されていく.その魅力に取り付かれて,大船から終点の成田空港駅まで,ほとんどこの本を読みふけったまま過ごしてしまう.
■初めて見る東京スカイツリー
さて,話を戻そう.
私は大船駅でグリーン車に乗車した途端に,“シマッタナ”と思う.2輛のグリーン車は何れも2階建てである.車両の両端に1階の席があるが,すでに座っている人が居る.仕方なく2階部分に乗るが,僅かな高さとはいえ階段を登るか下るかしないと席に着けない.私は下車するときの便を考えて2階席に座るが,今度は網棚も荷物置場もないことに気がつく.仕方がないので,隣の席まで占領して荷物を置く.幸いなことに,グリーン車は混雑しなかったので,終点まで二人分の席を占領したままで過ごすことができた.
途中,総武線内に入る.錦糸町付近を通過中に,今,話題の東京スカイツリーが見え隠れする.実は自分の目で,スカイツリーを見るのは,今回が始めてである.なるほど,聞きしに勝る馬鹿でかい建造物である.この雄姿を.是非,デジカメに収めたいと思うが,シャッターを押しても,安物のデジカメのためか,何分の1秒かのタイムラグがあるため,なかなか思うような写真が撮れない.何枚も撮っている内にイライラしてくる.
<東京スカイツリー:電線が邪魔だなあ>
■成田国際空港に到着
11時58分,千葉駅に到着.千葉を過ぎると,車窓の風景が,だんだんと田園風に変わってくる.こんな風景も,10日ほどの間,見納めだなと思いながら通過する.
12時42分,空港第2ビルに到着.私の乗った車両では,私以外の全乗客が下車してしまう.残った乗客は私一人.
12時44分,終点の成田空港駅に到着する.清掃係が,私が降りるのをジリジリしながら待っている.でも,短い階段とはいえ,狭い階段である.重い荷物をガッタン,ガッタン,引きずりながら,下車するのは大変である.清掃係は,私が下車すると,すれ違うようにして,勢いよく車内に飛び込んでいく.
<成田国際空港>
■展望ラウンジで昼食
列車を降りてすぐにパスポートチェックを受ける.そして,何回かエスカレーターを乗り継いで上の階に移動する.その内に,自分が一体何階にいるのか分からなくなる.適当な階で,まずはトイレ.
トイレを済ませて,もとのエスカレーターに戻る.近くに植木鉢に囲まれた閑静な休憩所がある.まずはここで一休みしようかと思う.ところが,入口に“スタッフオンリー”と標記した案内板が立っている.仕方がないので,さらに上の階へ移動する.すると,目の前にコンビニがある.成り行きでコンビニに入る.
小さなコンビニだが,昼時とあって,1個398円也の格安弁当が並んでいる.格安とはいえ,いろいろな種類の弁当が並んでいる.
「昼食は是に限るな・・」
当初,どこかのレストランで昼食を摂るつもりでいた私は,ここで宗旨替え.サバの切り身が入った弁当を購入する.そして,最上階の展望ラウンジまで上って,ラウンジのベンチに座り込む.
絶えず発着する飛行機を眺めながら,398円也の弁当を賞味する.
弁当の中身は,サバ1切,ひじき,卵焼き,あぶらげ,大根の漬物,タケノコとニンジン・椎茸の煮物,野沢菜,昆布など,実にバライアティに富んでいる.十分に満足.
<398円の格安弁当>
■団体受付窓口Gカウンター
集合時間の15分前,14時頃,集合場所のGカウンターへ行く.
既に数名の同行者が来ている.今回のツアーリーダーのIさんも見えている.集合時間には,成田からの参加者全員の顔が揃う.
定刻に,名古屋から参加される2人を除く全員の初ミーティングが行われる.
Iさんから,参加者一同に書類一式を手渡される.そして,細々とした説明や注意を受けた後,まずは搭乗手続を済ませる.私の席は34C.搭乗機がどのような機首であっても,Cならば通路側である.長距離のフライトの場合,通路側の席がベスト.私は内心で「ラッキー・・」と喜んでいる.
続いて出国手続.窓口は空いていて,簡単に済んでしまう.さらにセキュリティチェックを済ませて,21番ゲートに進む.搭乗開始まで,まだ時間がたっぷりあるので,近くの売店を見て回る.そして,機内で喉を潤すためにペットボトル入りのお茶を一本購入する.
■デルタ航空で成田空港を離陸
15時48分,デルタ航空成田16時15分発ソルトレークシティ行DL648便の搭乗が始まる.私の席は後ろの方の通路側.同行者全員が,ほぼ一カ所に固まって座っている.
私たちが搭乗したDL648便は,定刻16時15分に成田空港から出発する.
16時30分,私たちを乗せた飛行機は成田空港を離陸.一路,ソルトレークシティへ向けて飛行を開始した.
(つづく)
「ロッキー山脈紀行」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/82c5389257e42c0532e74bf2d65f0e37
「ロッキー山脈紀行」の次回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/d9ce7cca8ec41cf498ae096a3e61456d
ロッキー山脈紀行(6):第1日目(1):成田国際空港を出発
(アルパインツアー)
2010年8月19日(木)~28日(土)
第1日目:2010年8月19日(木)
<成田国際空港へ向かう>
■大船駅からエアーポート成田に乗車
いよいよツアー初日.出発日である.
何時もの朝と同じように,4時頃起床.昨夜寝掛けに扇風機を回したまま寝たが,タイマーをかけ忘れたために,一晩中,扇風機が回り続けていた.そのためか,喉に何となくイガイガ感があって,今ひとつ体調がパッとしない.
例によって,まずはPCの電源をONにする.着信メールのチェックや,ブログのアクセス状況などのチェックを終える.何時も通りの朝である.
9時10分,家内に,
「じゃあ~・・行ってくるぞ・・」
と一言声を掛けてから,家を出発する.
一瞬,何時もの旅立ちの時に思うことだが,
「もし,旅行中に事故があったら,自分の家に居る最後の瞬間になるな・・」
と不吉なことを連想する.
本来ならば,大半の荷物を入れたバッグを,宅配便を使って,予め成田空港へ送っておけば,とても楽なのだが,何しろ土壇場にならないと準備が始まらない.そのため,不本意ながら,今回も重いバッグをズルズルと空港まで引っ張っていかなければならない.
本当ならば近くのバス停から大船駅までバスを利用して行けばよいのだが,私の家の近くを走っているバスは,愛称がポニー号という小さな車体のマイクロバス.そんな小さなバスに,大きな荷物を持って乗るのも,何となく気が引ける.そこで少々不便だが湘南モノレールを利用して大船に出ることにする.
今日も朝から蒸し暑い.歩き出すと,すぐに汗が噴き出してくる.最小限度の着替えしか持参しないので,家を出てすぐに汗まみれになったのでは,この先が思いやられる.
大船から成田エキスプレスを利用するのが一番便利だが,どうせ私は暇人.時間はたっぷりあるので,普通電車のエアーポート成田を利用することにする.そのかわりに950円也のグリーン券を奮発する.
■単行本を衝動買い
大船発10時23分のエアーポート成田に乗車するつもりである.まだ,少々時間があるので,駅構内の本屋に立ち寄る.そこで,
リチャードハモンド著大貫昌子訳,2010,BLUE BACKS『宇宙の未解決問題』講談社
を衝動買いする.
これがなかなか面白い本なので,旅行中,暇なときに取り出して興味深く読みふけることができた.著者のリチャードハモンドは元カリフォルニア工科大学の教授で理論物理学者.また,大貫氏の訳が実に秀逸で,とても読みやすい.
私は理科系出身ではあるが,宇宙のことは門外漢.でも,大学生の頃,ガモフの『1,2,3,無限大』という本で“宇宙のタマゴ”が爆発して,今の宇宙ができたという話に,とても興味を持つようになった.その後,門外漢ながら,ホーキング,ジャストロウなど様々な著者が記述した宇宙物の入門書を乱読してきた.そんなバックグラウンドから,日頃,素人ながら疑問に思っていたことが,この本では小気味よく解明されていく.その魅力に取り付かれて,大船から終点の成田空港駅まで,ほとんどこの本を読みふけったまま過ごしてしまう.
■初めて見る東京スカイツリー
さて,話を戻そう.
私は大船駅でグリーン車に乗車した途端に,“シマッタナ”と思う.2輛のグリーン車は何れも2階建てである.車両の両端に1階の席があるが,すでに座っている人が居る.仕方なく2階部分に乗るが,僅かな高さとはいえ階段を登るか下るかしないと席に着けない.私は下車するときの便を考えて2階席に座るが,今度は網棚も荷物置場もないことに気がつく.仕方がないので,隣の席まで占領して荷物を置く.幸いなことに,グリーン車は混雑しなかったので,終点まで二人分の席を占領したままで過ごすことができた.
途中,総武線内に入る.錦糸町付近を通過中に,今,話題の東京スカイツリーが見え隠れする.実は自分の目で,スカイツリーを見るのは,今回が始めてである.なるほど,聞きしに勝る馬鹿でかい建造物である.この雄姿を.是非,デジカメに収めたいと思うが,シャッターを押しても,安物のデジカメのためか,何分の1秒かのタイムラグがあるため,なかなか思うような写真が撮れない.何枚も撮っている内にイライラしてくる.
<東京スカイツリー:電線が邪魔だなあ>
■成田国際空港に到着
11時58分,千葉駅に到着.千葉を過ぎると,車窓の風景が,だんだんと田園風に変わってくる.こんな風景も,10日ほどの間,見納めだなと思いながら通過する.
12時42分,空港第2ビルに到着.私の乗った車両では,私以外の全乗客が下車してしまう.残った乗客は私一人.
12時44分,終点の成田空港駅に到着する.清掃係が,私が降りるのをジリジリしながら待っている.でも,短い階段とはいえ,狭い階段である.重い荷物をガッタン,ガッタン,引きずりながら,下車するのは大変である.清掃係は,私が下車すると,すれ違うようにして,勢いよく車内に飛び込んでいく.
<成田国際空港>
■展望ラウンジで昼食
列車を降りてすぐにパスポートチェックを受ける.そして,何回かエスカレーターを乗り継いで上の階に移動する.その内に,自分が一体何階にいるのか分からなくなる.適当な階で,まずはトイレ.
トイレを済ませて,もとのエスカレーターに戻る.近くに植木鉢に囲まれた閑静な休憩所がある.まずはここで一休みしようかと思う.ところが,入口に“スタッフオンリー”と標記した案内板が立っている.仕方がないので,さらに上の階へ移動する.すると,目の前にコンビニがある.成り行きでコンビニに入る.
小さなコンビニだが,昼時とあって,1個398円也の格安弁当が並んでいる.格安とはいえ,いろいろな種類の弁当が並んでいる.
「昼食は是に限るな・・」
当初,どこかのレストランで昼食を摂るつもりでいた私は,ここで宗旨替え.サバの切り身が入った弁当を購入する.そして,最上階の展望ラウンジまで上って,ラウンジのベンチに座り込む.
絶えず発着する飛行機を眺めながら,398円也の弁当を賞味する.
弁当の中身は,サバ1切,ひじき,卵焼き,あぶらげ,大根の漬物,タケノコとニンジン・椎茸の煮物,野沢菜,昆布など,実にバライアティに富んでいる.十分に満足.
<398円の格安弁当>
■団体受付窓口Gカウンター
集合時間の15分前,14時頃,集合場所のGカウンターへ行く.
既に数名の同行者が来ている.今回のツアーリーダーのIさんも見えている.集合時間には,成田からの参加者全員の顔が揃う.
定刻に,名古屋から参加される2人を除く全員の初ミーティングが行われる.
Iさんから,参加者一同に書類一式を手渡される.そして,細々とした説明や注意を受けた後,まずは搭乗手続を済ませる.私の席は34C.搭乗機がどのような機首であっても,Cならば通路側である.長距離のフライトの場合,通路側の席がベスト.私は内心で「ラッキー・・」と喜んでいる.
続いて出国手続.窓口は空いていて,簡単に済んでしまう.さらにセキュリティチェックを済ませて,21番ゲートに進む.搭乗開始まで,まだ時間がたっぷりあるので,近くの売店を見て回る.そして,機内で喉を潤すためにペットボトル入りのお茶を一本購入する.
■デルタ航空で成田空港を離陸
15時48分,デルタ航空成田16時15分発ソルトレークシティ行DL648便の搭乗が始まる.私の席は後ろの方の通路側.同行者全員が,ほぼ一カ所に固まって座っている.
私たちが搭乗したDL648便は,定刻16時15分に成田空港から出発する.
16時30分,私たちを乗せた飛行機は成田空港を離陸.一路,ソルトレークシティへ向けて飛行を開始した.
(つづく)
「ロッキー山脈紀行」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/82c5389257e42c0532e74bf2d65f0e37
「ロッキー山脈紀行」の次回の記事
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