<ザルツブルグへ向かう車窓から>
オーストリアの山旅:第11日目(1);帰国(1);ザルツブルグへ
(アルパインツアー)
2014年6月26日(木)~7月7日(日)
前の記事
↓
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/14ff87c5d049421148fbfc31d99448ec
第11日目;2014年7月6日(日)
<ルート地図>
[第11日目;いよいよ帰国]
2014年6月26日(木)からオーストリアのダハシュタイン,シュラードミング/タウエルン縦走トレッキングを無事終えた私達は,いよいよ本日帰国する.
第11日目の今日は,まずシュラードミングからザルツブルグ空港まで専用車で移動する.
ザルツブルグからウィーン国際空港でトランシット,東京(成田)国際空港に向かう予定である.
本日(7月6日)の宿泊は,ウィーン国際空港から東京(成田)国際空港へ向かう飛行機の中での機中泊になる予定である.
<スポーツホテルロイヤーの朝>
■3時頃起床
3時頃,目が覚める.勿論,外は真っ暗.でも,日本時間では朝10時である.
日本へ帰ってからの逆時差で悩まされるのをなるべく少なくするためにも,起床してしまおうかと思ったが,ヤッパリまだ少し眠い.
“身体のことは,自分の身体に任せよう…”
という妙な理屈を付けて,再度眠ろうとするが,それもできない.仕方なくテレビの電源を入れる.こんな我が儘ができるのも一人部屋の気楽さである.
でも,テレビの番組は,当然のことながらドイツ語.もちろん私には全く聞き取れないが,たまたま自然と生物がテーマの番組なので,言葉が分からなくても,画面だけでおぼろげながら内容が分かる.テレビの画面を見ているだけでも,結構,面白い.
その内にテレビも飽きるし.言葉が分からない番組を見ていると,頭が疲れてくる.
↑ ↑
テラスからの眺め テラスから自分の部屋を見る
■テラスから外を眺める
5時30分頃,気分転換に部屋の前のテラスに出てみる.
もうすっかり夜が明けている.空も見上げる.良く晴れている.上空に浮かぶ千切れ雲が朝日を浴びて茜色に光っている.
テラスからは閑静な住宅地が広がっている.その先に低い山並みが見えている.近くに自動車道路でもあるのだろうか,ときどき自動車の通り過ぎる音が聞こえてくる.
手持ちのカメラでは,視野が狭すぎて,テラスのから見る風景全体を写すことができない.そこで,私はノートを取り出して.テラスから見える風景全体をボールペンで殴り書きする(上のノート).
<テラスからの風景>
<朝食>
■食堂風景
6時丁度にモーニングコールの電話がある.
6時40分から朝食である.専用車に積み込んで貰う荷物を部屋の外に出してから,食堂に向かう.
早朝に朝食を摂るのは私達のグループだけのようである.現地ガイドのWGさんの案内にしたがって,食堂の一角に座る.
<食堂の一角に陣取る>
■白いパンに目玉焼き
まずはアペタイザー.こればバイキング形式.
私は今日明日の2日間は,殆ど座りっぱなしで過ごさなければならないので,カロリー少なめを意識する.
ます,パンがまとも(?)なのが嬉しい.
昨日までは,ボソボソした茶色のパンだけで過ごしたが,今日はさすがにホテルの食事である.久々に白くて柔らかなパンにありつける.これだけでも嬉しい.
それにサニーサイドアップの目玉焼きをオーダーする.これも嬉しいメニューである.
私には,この程度の量で,十分すぎる.
<白いパンとアペタイザー> <目玉焼き>
■コーヒーとジュース
飲み物はコーヒーとジュース.これも朝食の定番.あまり時間に余裕がないが,それぞれを美味しく頂戴する.
これから,日本に到着するまでは,多分,機内食ばかりだろう.トランシットするウィーンでどうなるか分からないが…
そうなると,チャンとしたコーヒーカップでコーヒーを賞味するのも当分お預けだ.
7時05分,朝食を終える.
<コーヒー> <オレンジジュース>
■WGさんにお礼
朝食後,現地ガイドのWGさんに,なにがしかの感謝の気持ちを表したいと思う.
そこで,私が,常日頃,リュックに付けている鎌倉の宝戒寺のお守りをプレゼントする.これは,わらで作った小さな草履のお守りで,足腰まもる御利益がある(下の写真は,帰国後,私が改めて宝戒寺で授けた同型のお守りである(WGさんに差し上げたお守りは,鼻緒がちょっと違う)).
WGさんは,私の予想以上に喜んでくれる.
「大切に仕舞っておかなければ…」
とおっしゃるので,
「それではお守りにならないので,是非,リュックの片隅にでも付けておいて下さい…」
とお薦めする.
<後日,再び授った足腰のお守り>
<ザルツブルグ空港へ>
■専用車に乗り込む
7時15分,部屋を引き払いチェックアウトする.
7時30分,専用車に乗車する.大きくて立派なバスである.日本でお馴染みのリムジンバスより一回り大きいのではないかと思う.
私は近場の乗降口からバスに乗車する.バスの中をウロウロするのも億劫なので,乗降口のごく近くの席に座り込む.偶然,運転席から2列目の席である.
<スポーツホテルロイヤー前で専用車に乗り込む>
■さらばシュラードミング
7時34分,私達を乗せたバスは,シュラードミングのスポーツホテルロイヤー前から発車する.
ツアーリーダーのYDさんから挨拶.
「…みなさん,パスポートがあるかどうか確認して下さい…過去,数回,パスポートがなくてオロオロしたことがあります.ホテルを探したり,バスの席の間に挟まっていたり…飛行機の搭乗手続にEチケットとパスポートが必要です.Eチケットのコピーは一応持っていますので,もし見当たらない人は申し出て下さい…」
いやはやツアーリーダーは大変である.
■並行する線路
7時45分頃,専用車は鉄道と並行する道路を走っている.ここの鉄道は単線.元列車マニアだった私は,列車が走ってこないかなと期待する.でも,列車を見ないうちに,何時の間にか線路と離れてしまう.
<並行する線路>
■オーエンシュラフ城趾
8時頃から進行方向左手に素晴らしい山並みが見え始める.ギザギザした山容から察して,どうやら石灰岩の山のようである.
8時06分,進行方向左手に,大きな三角錐の形をした山が見え始める(冒頭の写真).
WGさんの説明によると,この山の山麓にオーエンシュラフ城趾があるという.この城はオーストリアにある城の中で一番大きな城だという.
↑
デジカメのシャッターがどうしても遅延する.
そのため城跡は手前の木の隠になってしまった.
こちら参照 ↓
↑ ↑
城跡はこんな感じ セメント工場
■WGさんの挨拶
8時10分頃大きなトンネルを潜る.トンネルを抜けると,広々とした平野になる.道の両側は針葉樹林帯が広がっている.
8時25分,石灰岩の岩山の脇を通過する.大きなセメント工場の建物が見えている.
8時28分,ハンスブルグとザルツブルグへむかう道路の分岐点を通過する.
8時32分,WGさんから,私達に対する労いと,お別れの挨拶がある.何となくしんみりとしてしまう.
“WGさんには,本当にお世話になったなあ…”
というのが私の率直な印象である.
<ザルツブルグ空港>
■ザルツブルグ空港に到着
8時35分,私達の専用バスは,ザルツブルグ空港(モーツアルト空港)に到着する.
“ああ~…,これで無我夢中で過ごしたオーストリアの旅も終わりか…”
私は,急に現実に戻される.これから飛行機の長旅が始まるかと思うと憂鬱である.
<ザルツブルグ空港に到着>
■キンギョのウンコ
専用車の荷物室から自分の荷物を引っ張り出す.さあ,これでザルツブルグともお別れである.延べ12日間にわたるオーストリアの旅も,あともう少しでフィナーレを迎える.
私達は“キンギョのウンコ”のように,自分の荷物を引っ張って,WGさんとYDさんの後に付いて行く.
現役時代,仕事で外国旅行をする機会が,かなりあったが,一人で出国や搭乗手続きをしたり,全く事情が分からない外国でタクシーに乗ってホテルまで行ったり…ただでさえ小心者の私には,外国旅行は何時も心細くて不安であった.それに比較すると,ツアーリーダーや案内人が付いていてくれるツアーは実に気が楽である.本当に有り難いなとつくづく思う.
<各自自分の荷物を確かめて搭乗手続きへ>
■WGさんとお別れ
8時45分,オーストリア航空の窓口に到着する.
ここでWGさんとはお別れである.WGさんは,空港から電車に乗って自宅へ戻るとのことである.
WGさんは,また,近いうちに,必ず日本へ行くとのことである.そのときは,鎌倉見物の時間取るという.そこで,
“私が鎌倉案内をしましょう…”
と約束する.実現するかどうか良く分からないが…
もし実現するようだったら,今回のツアー参加者で,鎌倉付近にお住まいの方にも声を掛けて,WGさん歓迎鎌倉ツアーを開催したいなと思っている.
<モーツアルト空港でWGさんとお別れする>
(つづく)
次の記事
↓
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/a418196ec3e8529437c2e79ff3359f68
「オーストリア山岳トレッキング」の索引
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/057c1f13884ed3e55ed78019294833dd
「オーストリア山岳トレッキング」の目次
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/7cbebff6666c1ee86eab07561e3cf5ad
【お願い】
このブログ記事は仲間内の連絡を目的に記述している私的なものです.正確さは全く保証しません.また,誤字,脱字.転換ミスなどを目障りに感じられる方が居られましたら,どうぞ当ブログへのアクセスはご遠慮下さい.