ウイルヘルム山登頂記(25):ロロアタ島で休息(4)
美味しいお刺身とダンスショー
2007年2月10日(土)~17日(日)
第7日目 2007年2月16日(金)(つづき)
■夕食前の一時
ロロアタ島の尾根を往復した私達は,18時45分に食堂の裏に降りる。夕食までの時間を,食堂近くを散策しながら過ごす。辺りには従業員の家屋や,事務所,大きな鶏小屋などが建っている。これらを見ながらブラブラしていると,大分時間が過ぎる。
まだ夕食時間まで間があるが,食堂に入る。座席がカタカナの「コ」の字に並べてある。少々柄の悪いオーストラリア人の若い男性4人と女性1人,それに現地人と思われる夫婦が,コの字の2画目に座る。私達は1画目に並んで座ることにする。
■お刺身が美味しい
18時57分から夕食が始まる。まずはスープ。続いてバイキング方式である。料理はどれも美味しいが,特に刺身が美味しい。ワサビも上等である。この刺身は,多分,先ほど魅せて貰った大きな魚だろう。flower-hillは,美味しい食事に大満足である。
<ロロアタ島の夕食>
20時06頃,コの字の開口部から少し離れた暗闇から子供達の賑やかな声が聞こえてくる。暗闇を透かして見ると,腰蓑と冠を着けた人達が30~40人ほど集まって,何やらガヤガヤしている。
20時07分,デザートが配られる。アイスクリームである。久々に美味しいアイスクリームにありつくことができた。
■ショーが始まる
20時10分,暗いところでガヤガヤしていた人達が,コの字の開口部から,ゾロゾロと入ってくる。ほんの4~5歳から初老の男も混じっている。女性の方がやや多い。一番前に居るティーンエージらしい女の子が小さな声で,これからショーを始めると英語で挨拶する。そして,全員が歌を歌いながら踊り出す。
ホメル ホレキー・・・
ハレモ ト キー・・・
ミスム マリネ・・・
バン バン バン・・
ハバネレ・・・・
・・・・・・・・
何を言っているのか,良く分からないが,素晴らしいハーモニーである。
<現地の人達の踊り>
若い女性も,胸を露わにしたままである。中には乳房に入れ墨をしている者もいる。あっけらかんと胸を露わにされると,不思議なもので,見ている方でも「そんなものか」と何の不自然さも感じなくなる。
■見ている内に悲しくなる
聞くところによると,この人達はロロアタ島近くで水上生活をしている部族だという。観客は約10人。仮に私達観客の宿泊費の中から,2000円がこのショーの参観料として支払われたとしても,合計2万円にしかならない。実際には彼らに2000円も渡っていないだろう。仮に2万円としても,それを踊り手20人で分けたら,1人当たり千円にもならない。年輩者から幼児まで踊っている姿を見ていると,自分は一体何様なのだろうかと自己嫌悪に陥る。
踊りが嶮しいリズムに変わる。太い竹で作った太鼓の中止が激しくなる。太鼓に合わせて,竹製の打楽器の音が響き渡る。
ガンガン,ガンガンガン・・・
ガンガン,ガガン,ガン・・・
・・・・・・
入れ墨を着けた男達が,片手に弓を持って,激しく踊る。この踊りの雰囲気から察して,これは戦争に出陣するときの歌だろうと想像する。
■長い一日が終わった
20時45分頃,ショーが終わる。ケイが早速踊り子達に声を掛ける。そして,後から写真でも送ってやる積もりだろうか,子供達に住所氏名をノートに書かせる。
傍らでは調子に乗ったオーストラリア人の男性4人が,彼らにカンガルー踊りを披露している。私には,このオーストラリア人が何となく粗野に感じて,好感が持てない。 私達は海岸線沿いの道を,ノンビリ歩いて,自分のコテージへ戻る。暗い道の所々に街灯が点いている。少し暑いが,海風がそよそよと吹いているので,心地よい。
21時05分,自分の部屋に戻る。同室のIさんが,すぐに就寝する。私はもう少し資料の整理を続けたかったが,1人でゴソゴソしているのも気が引けるので,荷物の整理を少ししてから,21時15分に就寝。
(つづく)
美味しいお刺身とダンスショー
2007年2月10日(土)~17日(日)
第7日目 2007年2月16日(金)(つづき)
■夕食前の一時
ロロアタ島の尾根を往復した私達は,18時45分に食堂の裏に降りる。夕食までの時間を,食堂近くを散策しながら過ごす。辺りには従業員の家屋や,事務所,大きな鶏小屋などが建っている。これらを見ながらブラブラしていると,大分時間が過ぎる。
まだ夕食時間まで間があるが,食堂に入る。座席がカタカナの「コ」の字に並べてある。少々柄の悪いオーストラリア人の若い男性4人と女性1人,それに現地人と思われる夫婦が,コの字の2画目に座る。私達は1画目に並んで座ることにする。
■お刺身が美味しい
18時57分から夕食が始まる。まずはスープ。続いてバイキング方式である。料理はどれも美味しいが,特に刺身が美味しい。ワサビも上等である。この刺身は,多分,先ほど魅せて貰った大きな魚だろう。flower-hillは,美味しい食事に大満足である。
<ロロアタ島の夕食>
20時06頃,コの字の開口部から少し離れた暗闇から子供達の賑やかな声が聞こえてくる。暗闇を透かして見ると,腰蓑と冠を着けた人達が30~40人ほど集まって,何やらガヤガヤしている。
20時07分,デザートが配られる。アイスクリームである。久々に美味しいアイスクリームにありつくことができた。
■ショーが始まる
20時10分,暗いところでガヤガヤしていた人達が,コの字の開口部から,ゾロゾロと入ってくる。ほんの4~5歳から初老の男も混じっている。女性の方がやや多い。一番前に居るティーンエージらしい女の子が小さな声で,これからショーを始めると英語で挨拶する。そして,全員が歌を歌いながら踊り出す。
ホメル ホレキー・・・
ハレモ ト キー・・・
ミスム マリネ・・・
バン バン バン・・
ハバネレ・・・・
・・・・・・・・
何を言っているのか,良く分からないが,素晴らしいハーモニーである。
<現地の人達の踊り>
若い女性も,胸を露わにしたままである。中には乳房に入れ墨をしている者もいる。あっけらかんと胸を露わにされると,不思議なもので,見ている方でも「そんなものか」と何の不自然さも感じなくなる。
■見ている内に悲しくなる
聞くところによると,この人達はロロアタ島近くで水上生活をしている部族だという。観客は約10人。仮に私達観客の宿泊費の中から,2000円がこのショーの参観料として支払われたとしても,合計2万円にしかならない。実際には彼らに2000円も渡っていないだろう。仮に2万円としても,それを踊り手20人で分けたら,1人当たり千円にもならない。年輩者から幼児まで踊っている姿を見ていると,自分は一体何様なのだろうかと自己嫌悪に陥る。
踊りが嶮しいリズムに変わる。太い竹で作った太鼓の中止が激しくなる。太鼓に合わせて,竹製の打楽器の音が響き渡る。
ガンガン,ガンガンガン・・・
ガンガン,ガガン,ガン・・・
・・・・・・
入れ墨を着けた男達が,片手に弓を持って,激しく踊る。この踊りの雰囲気から察して,これは戦争に出陣するときの歌だろうと想像する。
■長い一日が終わった
20時45分頃,ショーが終わる。ケイが早速踊り子達に声を掛ける。そして,後から写真でも送ってやる積もりだろうか,子供達に住所氏名をノートに書かせる。
傍らでは調子に乗ったオーストラリア人の男性4人が,彼らにカンガルー踊りを披露している。私には,このオーストラリア人が何となく粗野に感じて,好感が持てない。 私達は海岸線沿いの道を,ノンビリ歩いて,自分のコテージへ戻る。暗い道の所々に街灯が点いている。少し暑いが,海風がそよそよと吹いているので,心地よい。
21時05分,自分の部屋に戻る。同室のIさんが,すぐに就寝する。私はもう少し資料の整理を続けたかったが,1人でゴソゴソしているのも気が引けるので,荷物の整理を少ししてから,21時15分に就寝。
(つづく)