中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
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 ロッキー山脈紀行(34):第7日目(3):トレイズピーク山頂から下山

2010年11月17日 09時02分29秒 | アメリカ;ロッキー山脈

                               <トレイズピーク山頂からの眺望>

 ロッキー山脈紀行(34):第7日目(3):トレイズピーク山頂から下山
            (アルパインツアー)
       2010年8月19日(木)~28日(土)

第7日目:2010年8月25日(水)
 (つづき)

<トレイズピーク山頂を出発>

■山頂から鞍部へ
 無事,トレイズピーク山頂に到着した遅組4人も,山頂からの眺望を堪能した後,12時30分に下山を開始する.今度は現地ガイドのネイトさんが私達に同行する.
 下りもユックリペースである.往路を辿る.石ころだらけの坂道を少しずつ下る.強風が吹いたら怖いところだろうなと想像しながら,転倒しないように注意しながら下る.

<鞍部が間近>

■トラバース道を行く
 13時14分,標高4,165メートルの鞍部に到着する.鞍部から,グレイズピークの山頂下をトラバースする道に入る.登りでは,あんなにハアハアと苦しそうだった男性も,下りは大丈夫のようである.私達は,暫くの間,雄大な山裾のトラバース道を下り続ける.傾斜はそれほどきつくはないが,油断して転倒したら,怪我をする.慎重に,慎重に,下り続ける.
 13時40分,グレイズピーク山頂へ向かう道との分岐点を通過する.

<眺望の良いトラバース道:グレイズピークの分岐点:右の道がグレイズピーク山頂に向かう道>

■白い小さな動物
 13時31分頃,登山道近くのガレ場で,白い小さな動物を見つける.兎の一種のようだが,動物の詳しい名前は分からない.ネイトさんが,
  「・・これは○○って言う兎の一種です・・」
と解説してくれるが,伺った途端に,○○の部分が頭の中を右から左に通過する.


■トレイズピークを見上げる
 13時32分,兎を眺めながら,進行方向左手を振り返ると,先ほど感激して登ったトレイズピークが三角形に尖って聳えているのが見える.全員であそこまで登ったんだなと思うと感慨一入である.
 穏やかな下り坂が連続する.トレイズピークの反対側には,グレイズピークの山頂から続く尾根が遠くまで連なっている.


<心地よい下山道>

■静かな登山道をノンビリと下る
 13時45分,標高4,030メートル付近で.10分ほど休憩を取る.
 先発した仲間の姿は勿論見えないし,見渡した限りでは,私達以外の登山者の姿はない.立ち止まると少し寒いが,晴れ渡った空が眩しい.


■残雪が見える
 13時55分,休憩を終えて再び歩き出す.進行方向右手には相変わらずグレイズピークからの尾根が聳えている.その尾根の山麓(つまり尾根の北西の斜面)のあちこちに残雪が見える.
 私達はひきつづき開放感溢れる谷間の道を下り続ける.
 

■白い可憐な花
 14時40分,路傍に白くて可憐な花を見つける.花オンチの私には,当然,花の名前など分からないが,過酷な環境の中でけなげに咲いている花に魅せられる.立ち止まって数枚の写真を撮る.
 写真を撮りながら,ここで小休止.


<登山口が間近>

■美しい花
 15時10分,グレイズピーク国立リクリエーショントレイルの入口を通過する.
 この辺りから登山道の路傍に沢山の高山植物が咲いているのに気がつく.早朝,ここを登っているときは全く気がついていなかった.遅れ序でに,花の写真を撮りながら,ノンビリと下り続ける.




■登頂に感謝される
 下りながら,遅組の何人かから,
  「・・FHさん,本当に有り難うございました.お陰で山頂まで登れて嬉しいです・・」
と何回も感謝される.
 私も執念だった全員登頂が実現できて,とても嬉しい.

■樹林帯に戻る
 16時00分,前方の林の中に登山道入口が見え出す.登山道周辺に樹木が見え出す.私達はやっと森林限界を通過する.森林の見えるところまで降りると,下山したなという実感が沸いてくる.


<無事,登山口に下山>

■最後の一本道
 16時09分,いよいよ最後の直線道路に入る.一同に,
 「やれ,やれ,・・やっと到着!」
という安堵感が溢れる.
 前方に小さな橋が見える.この橋を渡れば,もう登山口,終点である.
 先着した沢山の仲間が橋の袂で私達を出迎えている.


■登山口に帰着
 そして,16時14分,私達遅組も,無事,登山口(標高3,390m)に帰着する.
 先発組の一同も,拍手をして,全員登頂を喜んでくれる.実に嬉しい瞬間である.
 例の口うるさいX氏の私に対する態度も少し変わったようである.笑顔で私に話しかける.
  「・・いや~ぁ・・・疲れました,厳しかったですね.」
 私は,どう返答して良いか迷うが,
  「そうでしたね・・」
と曖昧な返事をする.
 実際の所は,ユックリペースで登っていたので,終日,汗もかかなかったし,全く疲労感もない.普段登っている丹沢の大倉尾根を往復するよりも疲労感は少ない.でも,
 「いえ,いえ,全く楽でしたよ」
と答えたら嫌みになる.
 何人かの仲間から,口々に,
 「・・ご苦労様でした」
と労いの声を掛けていただく.そして,飴や果物の差し入れを頂戴する.


■登山道を専用車で出発
 16時26分,2台の専用車に分乗した私達は,登山口から発車.昨日から連泊の宿泊地,ブレッケンリッジを目指す.
 専用車の座席に身体を埋めて,今日一日のことを振り返る.
  「・・全員登頂が実現できて,本当に良かったな・・」
私は満足感で一杯である.
                                        (つづく)                                     

「ロッキー山脈紀行」の前回の記事
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「ロッキー山脈紀行」の次回の記事
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