中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
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思親山・長者ヶ岳・天子ヶ岳縦走(1)

2006年01月14日 06時36分17秒 | 関東・伊豆箱根・上信越
山旅あれこれ:思親山・長者ヶ岳・天子山縦走(1)

2006年1月12日(木)~13日(金)

 私達湘南カラビナ隊有志7名は,1泊2日で思親山・長者ヶ岳・天子山を縦走した。旅の途中に,手作りの参考ならではの色々な経験をする機会があり,参加者全員が大満足であった。参加されなかった同好の皆様に,旅の一部始終を報告することにしたい。

第1日目:1月12日(木)。思親山ハイキング
●コース概況
コース:井出駅→思親山→佐野清涼荘(泊)
標 高 差:約900m
歩行距離:約12km
●歩行記録
 9時40分,JR身延線井出駅に集合した私達は,駅前でストレッチを行った後,9時55分に歩き出した。駅前にたった1軒の雑貨屋に挨拶をして,登山計画書を預ける。愛想の良いおばさんが,親切に応対してくれる。
 ここから東海道自然歩道を辿って思親山へ向かう積もりである。登山口から暫くは,急坂の林道を登る。舗装道路である。歩き始めてから約2.5kmで八木沢の集落に到着する。源立寺の境内を抜けて,ほぼ林道と並行している山道に入る。何回も林道と抗さしながら,森林の中の林道をゆっくりと登る。なだらかな勾配の尾根道を辿りながら徐々に標高を上げていく。歩き始めてから5kmを過ぎた頃,標高約800mの見晴らしの良い峠に達する。ここで小休止して,軽く昼食を摂る。
 さらになだらかな尾根道を進む。標高が高くなるにつれて残雪が多くなる。進行方向右手には,雲一つない富士山が見えている。強風で雪が吹き飛ばされるためか富士山には殆ど雪がない。昨年の夏に,モンブラン登頂の体力強化のために,2回も登った富士山の「剣が峰」が良く見える。
 13時頃,思親山の山頂に到着する。灌木に囲まれた広場が山頂である。道標とベンチが設置されている。ここで,ゆっくりと休憩を取ることにする。お湯を沸かして,コーヒー,紅茶,スープなどのお好みを楽しむ。
 山頂を出発する前に集合写真を撮ることにする。丁度そのとき,作業服を着た3人の男性が山頂にやってくる。
 「シャッターを押しましょう」
と親切に声を掛けてくる。
 雑談を始めると,
 「皆さん,今日,佐野青山荘にお泊まりの神奈川の方ですか?」
と聞いてくる。話を伺うとこの3人の方は南部町役場の職員である。
 「実は,青山荘のボイラーが故障していて,今,修理しているところです。もう治っていると思います・・・・もし,暖房が寒いようでしたら隣の診療所の建物でユックリしてください・・」
と話し出す。どうやら,私達が宿泊を申し込んだので,施設の点検をしていたらしい。
 山頂から佐野へ下る山道の所々に,かなり残雪のある急斜面がある。アイゼンを履く程ではないが,足下に注意しながら下る。やがて,長いトラバース道を通過して,茶畑が広がる佐野の集落に入る。茶畑の中の道を下り始めると,下から私達を見ていた雑貨屋の主人が,
 「佐野青山荘はあっちですよ」
と大きな身振りで教えてくれる。まるで,私達の到着を集落上げて歓迎してくれているように思えてくる。
 佐野青山荘は,小学校の跡地に作った施設のようである。広い広場の片隅に平屋建ての建物が建っている。あらかじめ連絡していた到着時間より,私達が1時間ほど早く着いてしまったので,玄関の鍵が閉まっている。私達は建物の前の広場で日向ぼっこをしながらストレッチをする。
 ややあって,ライトバンが広場に入ってきた。人の良さそうなおばさんが2人降りてくる。この施設を管理している皆さんである。一緒に建物の中に入る。中は外観から想像していたよりも,ずっと広い。玄関を入って左手には男女別の風呂と宿泊部屋,限界の正面には洗面所とトイレ,右手には15~16畳ほどの宿泊部屋が2部屋,移動壁で仕切られている。その奥には大きな台所兼食堂がついている。台所には流し台3カ所,ガスレンジ3カ所,電子レンジ,各種食器,どえらく大きな電気釜など,ありとあらゆる道具が完備している。ガス,水道は使い放題。これで,1泊の料金が,たった1,500円。それに寝具一式(マットレス,敷き布団,毛布,掛け布団,枕)使用料が500円。合計2,000円で済んだ。
 各自,自分で用意してきた気儘な夕食を楽しんだ。
            (第1回おわり)

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