中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
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ウイルヘルム山登頂記(27):さようならPNG(2)

2007年03月19日 09時46分52秒 | パプアニューギニア:ウイルヘルム山
          ウイルヘルム山登頂記(27):さようならPNG(2)
                    ポートモレスビー市内観光
             2007年2月10日(土)~17日(日)

第7日目 2007年2月17日(土)(つづき)

■ポートモレスビー市内観光に出発

 ポートモレスビー国際空港で,成田行の飛行機の搭乗手続きを終えた私達は,もう一度,オンボロリムジンに乗って,9時42分,空港を出発,市内観光に出掛けた。PNGでは地図が全く手に入らないので,ポートモレスビーがどんな町か見当が付かないが,これまでリムジンで走りながら車窓から眺めた感じでは,それほど大きな街ではなさそうである。
 私達を乗せたリムジンが,東西南北,どちらに走っているのかさえ,余りよく分からない。太陽を見上げると,何となく頭の上で輝いている。それに,ここは南半球である。太陽は東から北側を通って西に沈むはずである。そんなことは十分に分かっているが,いざ頭上の太陽を見上げると,頭が混乱して方向が全く分からない。
 とにかく,リムジンは市内を走っている。至る所に大きな広場がある。広場には大きな木が生えていて,その緑陰で沢山の人々が涼んでいる。道幅は広くて,立派な歩道がある。マウントハーゲンでは全く見かけかなかった乗用車も沢山走っている。

■大きな青空市場
 10時頃,大きなスーパーマーケットに到着する。私達にはソロモンの他に若いお兄さんのアシスタントが付いている。ツアーリーダーのケイが,
 「ガイドさんにピッタリ付いて,歩いてください・・・」
と私達に注意する。

     <建物のあるショッピングセンター:店内は人でごった返していた>

 私達は,最初に道を挟んで反対側にある建物に入る。たまたま私達が入った建物の中は,手前が電気器具店,その奥がCD売り場になっている。やや薄暗い店内にはビッシリとショーケースが並んでいる。カセットレコーダー,テレビ,携帯電話,ラジオ,デジカメなど電化製品が山のように陳列されている。どれも日本では余りお目に掛からないメーカーの製品ばかりである。そう言っては差し障りがあるかもしれないが,何となく安っぽさが漂っている。でも,値段は結構高い。
 店の奥に入るとCDが沢山並んでいる。昨夜,ロロアタ島のショーで聞いた原住民の歌のCDも沢山並んでいる。現地の歌が入っているCDを買おうかとも思った。でも,折角入手しても,どうせ余り聞かないだろう。私はCDを買うのを止めた。
 店内の写真を撮りたかったが,気後れがして撮れなかった。
 電気屋もCD売り場も,沢山の見物客でごった返しているので,店内に居るだけで緊張する。私はソソクサと店の外に出る。道路を挟んで反対側はとても広い広場になっている。この広場に沢山の露天商が店を開いている。地べたに敷物を敷いて,その上に商品を並べている。

       <青空市場:高級品はないが結構品数は多い>

 手工芸品,装身具,網籠,衣料などの店が多い。あまり上等な品物はなさそうだが,結構,品数は多い。値頃なTシャツを売っている店がある。折角,PNGに来たのだから,記念にTシャツの1枚ぐらい買っていこうかと思ったが,綿製品しか置いていないし,気に入ったデザインのものがないので,買うのを諦めた。

■外国人と富裕層向けの食品市場
 10時27分,私達はスーパーマーケットを出発する。リムジンの中で,ソロモンが,トツトツと説明を始める。彼によれば,PNGのスーパーマーケットは,もともと露店だったが,最近,中国系資本が建物のあるスーパーマーケットを作り始めたとのことである。
 10時36分,私達はゴロゴ食品市場(Gorogo Food World)に到着する。ここは,外国人か金持ちの現地人しか入れない高級なスーパーだそうである。もちろん,大きな建物の中にあるスーパーである。このスーパーは高い塀に囲まれていて,沢山の警備員が配置されているという。

      <高級スーパーの店内:先進国のスーパーと同じである>

 店内に入る。ここはさすがに高級というだけあって,先進国の大きなスーパーにも見劣りしない。日本ではお目にかかれない珍しい品物が沢山陳列されている。それに品物の値段が明示されていて,とても安心である。私は,このスーパーで家族への土産品を買ってしまおうと思う。そして,いろいろ思案した末に,コーヒー”Mt. Wilhelm”を,自宅と3人の子供の家族用に4パック,それに自宅用にパン塗って食べる”Vegemite”を1瓶購入する。ちなみに,”Vegemite”は,ロロアタ島のレストランで美味しく食べたので,是非,入手したいと思っていた。

■閑静な国会議事堂
 11時10分,私達はゴロゴ食品市場を出る。出口で女性から小銭を寄付するように言われたが,あまのじゃくな私は応じなかった。後で寄付すれば良かったと少し後悔した。東西南北は全く分からないが,私達のリムジンは,広い公園のようなところを走っている。
 11時15分に高い金網の塀に囲まれた静かなところに到着する。ガイドに促されて下車する。ここはPNGの国会議事堂だそうである。なだらかで広々とした岡になっている。青い芝生が一面に広がっている。その遙か奥に,日本の国会議事堂よりは遙かに小さいが,立派な建物が建っている。辺りには人っ子一人居ない。至って閑静である。

               <閑静な国会議事堂>

 11時18分,国会議事堂前を出発する。誰かがソロモンに質問する。
 「なぜ,PNGでは二輪車が走っていないんですか・・・」
ソロモンの答えが面白い。
 「だって,二輪車には1人しか乗れないでしょう・・・沢山乗れなければダメ。その点,トラックが一番良い・・・」

■ゲートウェーホテルで昼食
 何処をどう通ったか分からないが,空間が多くて伸びやかな市街地を通って,11時30分に,私達は空港近くのゲートウェーホテル(Gateway Hotel)に到着する。ここで,私達は昼食を摂ることになっている。ツアー会社主催の旅行だと,昼食の手配など,全部,旅行会社がしてくれるので,本島に楽だなと実感している。
 PNGに到着した直後も,このホテルで食事をした。また,懐かしいホテルに戻ったので,何となくホッとする。前回はプールサイドで食事をしたが,今回は冷房の利いた室内のレストランに通される。
 メインディッシュは鶏肉。パサパサしていて食べにくいが,久々に都会風の食事である。この前,このホテルで見かけたネコが相変わらず元気で歩き回っている。可愛いので,また,写真を撮る。

            <ゲートウェーホテルのネコ>

 12時25分,予定の時間の5分前に,ホテルの玄関に移動する。

■またまたソロモンが居ない
 ソロモンがまた居ない。どこかへ行ってしまった。「またか! 仕方がないな・・」と思いながらひたすら待ち続ける。待っている間に,ホテルの空港行きリムジンバスが発車する。その後,このホテルに宿泊していたと思われる2人の日本人が,タクシーに乗って空港へ向かう。私達崖が,玄関前に取り残される。
 12時41分,ソロモンがようやく現れる。遅刻しても,特段,わびれた様子もない。私達はすぐにリムジンに乗車して,空港に向かう。そして,多少遅ればせながら,12時41分に,無事,ポートモレスビー国際空港に到着する。
                                                  (つづく)


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