中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
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閑話休題:リハビリで歩いてはいるが・・

2010年05月21日 20時18分55秒 | 閑話休題:日々雑感
                      <鎌倉中央公園は花盛り>

          閑話休題:リハビリで歩いているが・・


2010年5月19日(水)
 晴

■午前中はパソコン
 5月13日に蹴躓いて負傷した右足膝は,毎日快方に向かっている.今日は,急がずにユックリならば支障なく歩けるようである.
 そろそろ,6月12日(土)から2泊3日の予定で歩く次回の中山道六十九宿巡りの地図を作らなければならない.私は早朝4時30分頃から,朝食の1時間30分を除いて,午前中一杯,インターネットで資料調べをしたり,地図作りに専念する.
 地図作りの手順は,こうである.まず,インターネットで,関連資料を収集する.次いで,カシミールを使って歩行ルートを確定する.そして,水平歩行距離,累積登攀高度,累積下降高度,推定所要時間などのデータを集計する.ついで,地図情報をパワーポイントの画面にコピーペースとして,種々の情報を書き込む.最後にパワーポイントの地図をpptおよびjpgの書式で記録する.
 これらの作業は,えらく神経と眼とパソコンを使う.1~2時間もパソコンに向かっていると眼がショボショボしてくる.私は目薬をさしながら頑張る.

■午後から大船へ
 私ももう年.神経をすり減らす作業を午前中続けただけで疲労困憊する.
 午後は,リハビリを兼ねて,鎌倉中央公園を経由して,大船までの散歩である.山行ではないので大変物足りないが,でも,まだ怪我をしてから6日目.無理は禁物である. バス停「鎌倉中央公園入口」から,公園に入る.
 まだ,まだ,何時ものような速歩では歩けないが,足の調子は決して悪くはない.テレビの天気予報では,今日は気温が上昇して夏日になるとのことだったが,鎌倉は海に近いせいなのか,それほど気温も上がらず,暑からず寒からずの気温である.
 ブラブラと公園を散策する.幼児連れの親子や,年配の方々が気持ちよさそうに散歩をしている.また,芝生に寝転んで日光浴を楽しんでいる人も多い.
 1キロメートルほど歩くと,患部の右足に少し違和感が出てくる.膝裏の腱が突っ張ってくる.どうやら,まだ腱が萎縮していて,うまく伸びないようである.これは,適度のストレッチを繰り返して治すしかない.

■安物買いの銭失い
 かねてから,私は携帯用のパレットを買いたかった.余り上等なものでなくても,プラスティック製のもので十分だなと思っている.
 大船に出た序でに,駅近くの100円ショップを一回りする.そして,文房具売り場で手頃なプラスティック製のパレットを見つける.18色の絵の具壺が付いていて,便利が良さそうである.私は,これで十分だと思って,100円で購入する.
 ついでに,駅近くのファストフード店で,160円也のコーヒーを賞味する.
 帰宅後,早速,100円也のパレットを包装紙から出してみる.ところが,このパレット,かみ合わせが悪くて,なかなか開かない.また,開いても,パレットが水平にならずに,片方が垂れ下がってしまう.これでは,外で使うことはできない.有り体に言えば欠陥商品である.“安物買いの銭失い”とは,まさにこのことだ.
 とはいえ,絵の具入れや,絵の具を混ぜる場所のデザインは気に入っている.このままお蔵入りやゴミ箱行きでは,何とも癪に障るので,何とか工夫して,真っ平らに開くように工夫したいなと思っている.

<半分が垂れ下がってしまう100円パレット>


<大船駅前にファーストキチンにて> 

■久々の水戸黄門
 夕方,偶然,テレビの水戸黄門を久々に見る.東野栄二郎が水戸黄門役の古いシリーズである.カゲロウのお銀は,まだ登場していない.筋書きは,現在の水戸黄門と全く同じである.
 東野栄二郎の豪快な笑い“ウワハッハ~ァ・・・”にほだされて,ついつい全部見てしまう.その間に,大相撲では,見ていないうちに,高見盛が負けてしまう.特段,ファンという訳ではないが,彼の塩を撒く所だけは見たかった.

■旅チャンネルで心がワクワクする
 夕食後,再びパソコンに向かう.そして,中山道六十九宿巡りの資料作りを再開する.絵も描きたいが,肝心の資料作りが終わらなければ,落ち着いて絵など描いていられない.結局,21時過ぎまで資料作りを続ける.今日は延べ時間以上も資料作りの作業をしていたことになる.
 資料作りを終えて,テレビを見る.ケーブルテレビの旅チャンネルで,スイスのメンヒ,ユングフラウ,フランスのモンブランを巡る列車の旅の番組を見る.番組に出てくるほとんどの場所に,私も旅をしているし,主要な山には実際に登っている.
 映像に出てくる素晴らしい風景や,氷河を抱く山々を見ていると,実際に旅をしたときの感激が沸々と蘇ってくる.身体全身の血が急に“ゴクン”,“ゴクン”と湧き上がってくるような感動を覚える.
 「・・・もう一度,あの登頂したときの感動を味わいたい・・!!!」
 私は,自分の足の故障をも顧みずに,暫くの間,切々とした思いに浸る.そして,
 「よぉ~ぉしっ・・・! 俺はキャンバスに,この思いを叩き付けるぞ~っ・・!!」
と武者震いする.



<旅チャンネルの画面>


2010年5月20日(木) 雨

■地図完成,原価は高いぞ!
 朝から雨が降っている.
 私は,早朝,4時頃から中山道の地図作りに精を出している.朝食を挟んで1時間半ほど休憩を取っただけで,12時過ぎまで作業を続ける.
 午後からリハビリを兼ねて,小雨の中を大船まで歩いたが,夕食後,再び作業に取りかかる.そして,夜21時頃,漸く地図が完成する.
 昨日今日と2日間にわたり,延べの作業時間は約20時間に達した.
 ここからは余談になるが,仮に私が会社員であって,この地図作りを会社として受注して作業していたら,一体,売価は幾らぐらいになるのだろうか.もう,サラリーマンを辞めてから20年近くになるが,スケベ心で計算してみよう.
 話を簡単に・・・ザックリ言って,1人1年間に1000万円の売り上げが欲しいと仮定する(チョット高額かな?).年間の直接作業日数を100日と仮定する(その他の日は営業,アフターフォローなどの間接作業).すると,1日当り10万円の売り上げがほしいということになる.
 1日の作業を正味8時間と仮定する(休憩時間など入れて拘束時間は約10時間).すると時間当たり単価は, 

    100,000円/10時間=10,000円/時間

ということになる.
 私は,昨日今日にわたって,延べ20時間の作業をした.従って,

    100,000円×20時間=200,000円.

つまり,20万円程度で売れなければ,経営として成り立たない.
 この売上高の内,本人の手許に来るのは,せいぜい50パーセント.それ以外は,一般管理費,原材料費,利益などに充足されるであろう.そうなると,2日間の作業で,私が実質手にすることができる金額は,

    200,000円×0.5=100,000円

ということになる.1日当たりにすれば,5万円.
 月の内,実働日数は15日もあれば上々.実際の所,せいぜい頑張っても,20日というところだろう.ということは,2日で5万円だから,たかだか50万円/月.ただしボーナスなし.従って,年間600万円が最高利ミット.これは厳しいな・・・こんなことを考えている内に,何を寝言,言っているんだと,陰の私が呆れている.
 私は成果物を並べて眺める.
 「ふ~ん・・・これで締めて10万円か・・・まあ,そんなものだろう」
 でも,買う側になれば,この程度の地図の売価は,せいぜい300円が良いところ.そうなると,

   200,000円÷300円/セット=667セット

 つまり,約700セット捌けないと赤字になる.
 私は,改めて 成果物を眺める.そして出た結論は,
 「到底,700セットも売れないな・・・」
 残念!!

<苦労して作った地図一式>

■リハビリ散策
 午後から,小雨を押して,リハビリのために大船まで歩く.登り坂になると,右足の膝裏にツッパリ感があって,まだ,正常ではない.しかし,昨日より一段と楽に歩ける.普通の街中の道なら,昨日までのように,歩行者に追い抜かれることもなくなった.でも,丹沢の塔ノ岳にサクサクと登れるようになるには,もう少し日時が掛かりそうである.
 私は,この土曜日に予定していた畦ヶ丸登頂は,早々と辞退した.折角の土曜日である.私はリハビリを兼ねて,同日行われる「鎌っこ倉ぶ」に参加申込をした.
 話を戻す.
 今日,大船まで歩いたのは,正に「歩くこと」だけが目的である.
 大船駅に到着すると,丁度,自宅近くを通るバスが停留所に停まっている.これ幸いで,このバスに乗車する.こうして,今日のプチリハビリ旅は終わった.


2010年5月21日(金) 晴・やや蒸し暑い

■今日も足慣らし
 朝から素晴らしい天気である.
 これはもう,例え山には行けなくても,その辺りを散策せずにはいられない.
 10時頃,私はリハビリを兼ねて,自宅から源氏山公園を越えて鎌倉駅まで歩いてみようと思い立つ.序でに,昨夜仕上げた中山道の地図を世話役のOさん,Hさん宛に鎌倉梶原郵便局から発送する.これで,随分と重い肩の荷が降りた感じがする.
 歩き出した直後から,30分ほどは,右足の患部に多祥の違和感がある.十分注意しながら,源氏山へ向かう.バス停源氏山入口から,やや急な登り坂になる.私は,この坂で自分の足の治癒具合を試してみたかった.
 正常なときに比較すれば,問題にならないほど遅い速度だが,まあ,何とか無事に歩けるようである.
 源氏山に到着する.突然,修学旅行の生徒が沢山現れる.大変な賑わいである.余りの人出にビックリしながら寿福寺脇を通って,鎌倉市内へ降りる.ここから,若宮大路を通って,鶴岡八幡宮を詣でることにする.

<遠足の子ども達で賑わう源氏山公園>


<英勝寺の露座の仏像>

■大混雑の鎌倉市内
 鶴岡八幡宮の境内は,まるでラッシュアワーの東京駅のように,呆れるほどの大混雑である.その7~8割が修学旅行か遠足の生徒達である.
 私は久々に境内の美術館でもユックリ見学してから帰ろうかと思ったが,あまりの人出でその気もなくなった.
 「・・今日はもう帰ろう.また,来週にでも美術館巡りをしよう・・」
と,やる気をなくす.

<凄い人出の鶴岡八幡宮>


<鶴岡八幡宮のハス>

■日本製のパレット
 帰りしなに鎌倉駅近くの島森書店に立ち寄る.そして,300円ほどのプラスティックパレットを購入する.今度は日本製である.品質の良さは歴然としている.
“当分は,このパレットを使おう.そして,もう少し本格的に水彩画に打ち込むようになったら,金属製のしっかりしたパレットに代えようと思う.
 まだ日は高いが,あまり無理をして,歩いてはいけないと自制する.鎌倉市役所前のバス停から鎌倉中央公園行のバスに乗車.昼下がりに帰宅する.

<造りがしっかりしている日本製パレット>

■金星探査衛星に感激
 成り行きで,16時からのテレビ再放送の水戸黄門を見てしまう.
 そうこうしている内に,金星探査用の人工衛星打ち上げに成功したとか,アメリカのクリントン国務長官が岡田外相と会談したなどのニュースが舞い込んでくる.
 私自身は金星探査に大変興味を持っている.太陽系の中で,地球と瓜二つの兄弟星の金星には,とても親しみを感じている.でも,今,流行の「仕分け」で,日本の宇宙探査は打ち切られてしまうのではないかと心配になる.
 こうして,私のグウタラな一日が終わった.
 明日は「鎌っこ倉ぶ」の例会に参加するので,ある程度まとまった歩きができるのではないかと期待している.
                              (おわり)
「閑話休題」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/33c71682be193e3dea202b8164f04c57
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