中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
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善光寺街道;第2回;第1日目(1);小諸宿から布引観音参道へ

2015年11月02日 03時48分55秒 | 善光寺街道・善光寺西街道

                                <布引観音参道>

      善光寺街道;第2回;第1日目(1);小諸宿から布引観音参道へ
                (五十三次洛遊会)
    2015年10月27日(火)~2016年10月29日(木)

      ※現在連載中の「アシニボインロッジの旅」と並行して善光寺街道の
       記事の連載を始めます.

予稿集
 ↓
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/a94fdb7724034e3daa233310a5a0e39e  

<第2
回の概要>

■第2回の全体地図


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注)当初予定では西上田まで歩くはずだったが,事情があって,残念ながら上田までで終わりにした.

■行動実績の概要
 第1日目;2015年10月27日(火)
  小諸駅から歩き出し.
  善光寺街道に沿って滋野まで歩く.滋野から街道を外れて帯電為右衛門の生家
 を見物.往路を街道まで戻る. 
  再び,街道を外れて,しなの鉄道滋野駅付近を経由して千曲川河畔まで下る.
  千曲川左岸を布引観音駐車場まで遡る.駐車場から急坂を布引観音まで登る.
  参拝後往路を駐車場まで下る.
  駐車場から小諸駅まで,ジャンボタクシーで戻る.小諸グランドジャッスルホテル泊
 
第2日目;2015年10月28日(水)
  早朝,懐古園を散策.懐古園の紅葉を楽しむ.
  ジャンボタクシーで,ホテルから滋野まで移動.
  田中宿,文化会館,丸山晩霞美術館見学後,海野宿を経由して,信濃国分寺を参
 拝する.しなの鉄道信濃国分寺駅から小諸駅まで移動.
  まだ時間があるので,千曲川河畔まで散策.小諸グランドキャッスルホテル泊  
  小諸懐古園散策
 第3日目;2015年10月29日(木)
  しなの鉄道で小諸駅から信濃国分寺駅まで移動する.
  信濃国分寺駅から歩き出して,上田宿へ向かう.上田宿の中心部で街道から外
 れて,上田城趾公園を散策する.
  参加者6名の内,4名が12時頃,ここで終わりにしたいとの希望があったので,当初
 の西上田まで歩く計画を急遽変更し,上田駅で解散する.

第1日目;2015年8月25日(火)

<第1日目のルート地図>

■第1日目ルート全体図
 ※実績図(配付資料とは異なる

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■ルート地図;滋野・布引観音

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■小諸市詳細地図

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<小諸駅から歩き出す>

■大船から東京駅へ
 歩いて巡る善光寺街道第2回目が,今日から2泊3日のスケジュールで始まる.集合は新幹線軽井沢駅新幹線改札口前8時45分である.この集合時間は.東京駅7時24分発北陸新幹線あさま603号が軽井沢駅に8時44分に到着するのに合わせた時間である.
 間際になってアタフタするのが大嫌いな私は,十分に時間を取って,湘南モノレール大船行の始発電車に乗車,5時30分に大船駅に到着する.
 大船駅5時45分発東海道本線上り電車に乗車,6時30分に東京駅に到着する.長野行新幹線の発車時刻まで,小1時間の待ち時間があるが,この程度の待ち時間が私の情操面では最適である.
 何か良い物がないかなと思いながら,東京駅構内の売店をウロウロする.私はこんなワクワクするような時間を過ごすのが大好きである.沢山の人集りがしているお店に入る.多分,人が沢山集まるお店の食品は美味しいんだろうと勝手に思いながらである.
 結局,この店で朝食用の幕の内弁当と,昼食用のニギリメシ2個とパンを購入する.新幹線に乗車してから,ユックリと幕の内弁当を食べるのが楽しみである.
 買い物を済ませて,7時頃,新幹線のホームへ向かう.同行のお一人がすでにホームに到着している.
 今回の私の特急券は自由席.どうせこの時期の平日,しかも始発駅の東京で乗車するので,自由席で十分だと判断した.

 
<東京駅>                                  <幕の内弁当>

■軽井沢を経由して小諸へ
 予定通り東京駅7時24分発あさま603号の自由席に乗車する.案の定,席はガラガラ,好きなところに座れる.私は車両の真ん中辺りの2人掛けの窓側の席に座る.
 列車が走り出して,車内が落ち着いた雰囲気に替わった頃を見計らって,やおら幕の内弁当の蓋を開けてユックリと賞味する.まさに旅の醍醐味である. 
 上野駅でかなりの乗客が乗り込んでくるが,まだ十分に席がある.
 次いで大宮駅に到着する.どっと乗客が乗り込んできて,瞬く間に自由席は満席になる.サラリーマン風の男性客がかなり多いようである.
 朝食が終わると,すぐに眠くなる.乗り物に乗るとすぐに眠くなるのが私の性分である.熊谷を過ぎて高崎に差し掛かる頃は,正に夢うつつである.
 「…間もなく軽井沢に到着します…」
というアナウンスを聞いて,居眠りを売るのを止める.
 8時44分,列車は定刻通り軽井沢駅に到着する.沢山の乗客がドッと下車する.
 8時45分,参加者6人全員が揃う.
 しなの鉄道軽井沢8時52分発快速長野行電車に乗車する.3ドアーのボックス席の電車である.どうやら古いJRの電車のようである.ゴツゴツした細かい振動が伝わってきて乗り心地は今ひとつという感じである.
 今日の天気は快晴.車窓から浅間山が良く見える.
 前回散策した乙女湖公園辺りを眺めている内に,9時15分,電車は無事小諸駅に到着する.小諸駅ホームには,年長組の幼稚園児と思われる沢山の幼児が電車を待っている.実に可愛い.
 
<しなの鉄道軽井沢駅>                           <しなの鉄道小諸駅>

<小諸宿南西部を行く>

■まずは大手門
 小諸駅前で支度を整えて,9時25分,駅前から歩き出す.
 前回は枡形の突き当たりにある養蓮寺まで歩いたので,今回の出発点は養蓮寺近くの本町交差点である.
 最初に,小諸駅と本町交差点までの途中にある大手門を見学する.大手門は第1回目の3日目に見学済みなので,今回は大手門をザッと見るだけで通過する.

<大手門>

■脇本陣跡
 信号本町付近から養蓮寺に抜ける枡形があるが,ここは前回通っているので,今回は省略する.
 9時34分,脇本陣跡に到着する.
 立派な建物が現存している.同行のお一人が,
 「うわぁ…立派な建物ですね,よく残っていたですね…」
と感心する.
 私も同感.古いものを大切にしなければ…

<脇本陣>

■本陣跡
 9時38分,脇本陣から少し離れたところにある本陣跡に到着する.ここにも立派な建物が残っている.何とも表現しにくい風格がある建物である.ここは国指定の重要文化財である.
 私はもともとは小諸生まれの小諸育ちだったが,こんな素晴らしい建物があることを全く理解していなかった.ただ,古くさい町でつまらないところだとばかり思っていた.今更ながら自分の故郷に対する無関心さが悔やまれる.
 なお,本陣の主屋は,小諸駅近くに移築されているが,前回見学済みなので,今回は主屋の見学は省略して先を急ぐことにする.

<本陣跡>

■天王社と市町区公民館
 本陣跡の直ぐ側にあるしなの鉄道のガードを潜る.下り坂が続く.
 9時41分,道路は天王社の前で突き当たる.社殿は少し奥まったところにある.小振りながら立派なお社である.今回初めて訪れる神社なので,恙ない道中を願って参拝する.
 天王社の右手前に市町(いちまち)区公民館がある.仕舞た屋風の建物である.公民館に取り付けられている大きな時計が9時49分を指している.
 「…こんなところに何で時計など付けたんだろう…」
 
<天王社>                                <市町区公民館>

■新町の坂道を下る
 善光寺街道は天王社前で右に90度曲がる.下り勾配が少しきつくなる.下り坂を200メートルほど下って市町橋を渡る.今度は左に90度曲がる.道路の両側には疎らに民家が立ち並ぶ.新町(しんまち)という所である.伝え聞くところによると,この辺りは小諸城に通勤する武士が住んでいたところのようである.
 なだらかな下り坂が続く.進行方向左手には谷を挟んで懐古園の森が見えている.

<新町の下り坂>

■諏訪神社
 9時53分,諏訪神社に到着する.道路は,また,神社の前で右に大きく曲がる.諏訪神社の由来などはまだ調べていないが,大きくて立派な鳥居のある威風堂々の神社である.
 私達は境内を借りて,給水のために立ち休憩を取る.

<諏訪神社>

■布引観音参道
 9時54分,花川橋を渡る.橋のすぐ先の三差路に大きな石標が立っている.布引観音参道はここで分岐する(冒頭の写真).
 当初,今回の旅の計画段階で,私はこの三差路を左折し布引観音参道を経由して布引観音を参拝した後,そのまま往路を辿って小諸まで戻るルートを考えていた.しかし.布引観音参拝だけで貴重な1日を費やすのは如何にも勿体ない.そこで,まずは善光寺街道を少しでも先へ歩いてから,千曲川に降りて川沿いの道を遡って布引観音を参拝することにした.そして,もし時間と体力に余裕があれば,この参道を通って,今居る三差路まで戻るつもりである.
 案内役の私は,
 「…これから,この三差路を善光寺街道に沿って真っ直ぐ進みます.そして,滋野付近から千曲川沿いに遡って布引神社を参拝します.もし時間と体力に余裕があれば,この三差路に戻ります.無理なら布引観音からタクシー相乗りで戻ります…」
と説明する.



<布引観音参道>

[参考資料]
資料1;完全踏査街道マップシリーズ『ちゃんと歩ける善光寺街道』五街道ウォーク事務局
資料2;今井金吾,1994,『今昔中山道独案内』日本交通公社
                                        (つづく)

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(編集中)

「善光寺街道」の目次
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【参考資料】
善光寺西街道」の目次
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「善光寺西街道」の索引
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/f71644979892cd488cd56360b380d188

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