丹沢:権現山・畦ヶ丸山三角ルート周回登山(2)(完)
(湘南カラビナ隊)
2006年11月15日(水)
<登山概況>
■権現山へ
湘南カラビナ隊8名は,JR谷峨駅前8時40分発西丹沢自然教室行のバスに乗車する。折から秋の行楽シーズンとあって,平日ながら,車内は沢山の登山客で混雑している。9時22分に,終点西丹沢自然教室に到着する。広場でストレッチをした後,9時35分に歩き出す。今回のリーダは,いのしし氏である。
長い橋を渡り,二つの砂防ダムを越えて,西沢の河原を遡る。そして,10時10分に畦ヶ丸山と権現山との分岐に到着する。ここで,衣服調整のために小休止して,10時19分に権現山登山ルートに入る。すぐに尾根沿いのジグザグな急坂になる。周辺の落葉樹の紅葉が美しい。
ジグザグ道を登り続けると,やがてヤセ尾根になる。ザレ場も現れる。標高980m付近で,4分ほど経ち休憩を取って,再び登り続ける。またヤセ尾根を通過する。そして,11時09分に,権現山と畦ヶ丸山を結ぶ尾根に到着する。この尾根を西北西に進めば畦ヶ丸山,東南東に進めば権現山に至る。
私達は,10時10分に,分岐を出発して,東南東の尾根を辿り,権現山に向かう。すぐにザレた急坂になる。進行方向左手,つまり北東側の斜面は急角度に崩落している。私達は崩落箇所の縁伝いに慎重に登っていく。時には崩落箇所に突き出た木の根を足場にして通過しなければならないところもあり,かなり危険である。
一旦,小さな峰を乗り越えて,少し下る。そして,再び急坂が続く。木の根や幹を手で持ちながら,急坂を登り詰めると,急になだらかな斜面になる。稜線が広がって,11時29分,落葉樹に囲まれた穏やかな平地に出る。ここが権現山の山頂である。山頂には古びた標識が立っている。
<権現山山頂>
私達は,権現山で15分ほど休憩を取ることにする。
記念写真を撮り合った後,少し早めの昼食を摂る。私達が山頂に到着してから数分後に,数名の女性だけのグループが,権現山へ登ってきた。私達と同じバスに乗車していた人達のようである。
■ザレたトラバースと竹藪
11時45分に権現山山頂を出発する。先ほど登ってきた道を,暫くの間,引き返す。今度は急な下り坂になる。進行方向右手には崩落地がある。ザレた急坂を通過したあと崩落地の縁を通って,12時03分に,先ほど一休みした分岐点に到着する。分岐点の北東側の斜面から,先ほど西沢から登ってきた登山道が合流している。ここで2分ほど経ち休憩を取り,これから尾根伝いに畦ヶ丸山へ進むための準備を整える。
12時05分に分岐を出発する。すぐにザレた尾根が現れる。ほんの10数メートルの間だが,稜線の上だけでなく,両側もザレている。特に危険ということはないが,嫌らしい所である。
<ザレた尾根道>
滑落しないように注意しながら慎重に渡る。そこから先,畦ヶ丸山までは,小さなアップダウンが連続する尾根を辿る。登山道というよりは,かすかな踏み跡が続いている。踏み跡はときどき尾根から逸れて,ザレた斜面をトラバースしている。足場が谷の方向に傾斜しているので,谷の方へ滑落しないように注意しながら,ゆっくり慎重に歩き続ける。
12時28分,1079m峰で小休止する。細かくアップダウンする地形なので,絶えず地形図を覗き込んでいないと現在地が分からなくなる。12時36分,1079m峰を出発する。再び,ザレたヤセ尾根や,滑りやすいトラバース道が連続して現れる。そして,細かいアップダウンを繰り返す。
12時46分,ややハッキリとした小ピークを通過する。この辺りから登山道の上り勾配がきつくなり始める。そして周辺に熊笹が増え始める。急坂を登るにつれて,ますます熊笹の背丈が高くなり,ついには2メートル以上になる。私達は熊笹をかき分けながら踏み跡に沿って登り続ける。ついには熊笹をかき分け,かき分けて,熊笹トンネルを潜るようにして,がむしゃらに先へ進む。そして,13時28分,熊笹から飛び出るような感じで畦ヶ丸山山頂(1292.6m)に到着する。
■畦ヶ丸山山頂から善六ノタワ
畦ヶ丸山山頂のベンチを囲んで,「おやつ」を楽しむ。定番のマオリ酋長さんが持参したパイナップル,マダムビアンコさんの柿,仙人の濡れ煎餅・・・
<畦ヶ丸山山頂で「おやつ」>
12時36分に畦ヶ丸山山頂を出発する。ここからは一般の登山ルートを辿る。さすがに,一般の登山ルートは歩きやすい。これまでのザレ道,ヤブ道に較べると,町中の遊歩道のように思えるほど快適である。
14時20分に善六ノタワに到着する。この辺りの紅葉は実に見事である。5分ほど休憩して,辺りの紅葉をカメラに収める。
■西丹沢自然教室へ
善六ノタワを14時25分に出発し,途中,885m地点で小休止した後,15時22分に畦ヶ丸山権現山分岐点に到着する。ここから先は往路で通った道を引き返す。
16時00分に西丹沢自然教室に到着する。
16時20分発のバスで新松田に向かう。
<行動記録>
9:35 西丹沢自然教室歩き出し
↓
10:10 畦ヶ丸山山・権現山分岐(10:19発)
↓
11:09 畦ヶ丸山・権現山尾根筋に到着
↓
11:29 権現山山頂着
11:45 〃 発
↓
13:28 畦ヶ丸山山山頂着
13:50 〃 発
↓
15:22 畦ヶ丸山・権現山分岐(15:33発)
↓
16:00 西丹沢自然教室
■登攀実績
権現山 1138(m) 11:29着
西丹沢自然教室 545 9:35発
登攀高度 593(m)
登攀所要時間 1:45(1.75h)
登攀速度 593m/1/75h=338.9m/h
■下降実績
畦ヶ丸山 1202(m) 13:50発
西丹沢自然教室 545 16:00着
下降高度 657(m)
所要時間 2.10(2.17h)
下降速度 647m/2.17h=302.8m/h
※所要時間は,登攀・下降何れも休憩時間を含む。
帰りのバスの待ち時間を考えながら,ユックリと下山した。
(おわり)
(湘南カラビナ隊)
2006年11月15日(水)
<登山概況>
■権現山へ
湘南カラビナ隊8名は,JR谷峨駅前8時40分発西丹沢自然教室行のバスに乗車する。折から秋の行楽シーズンとあって,平日ながら,車内は沢山の登山客で混雑している。9時22分に,終点西丹沢自然教室に到着する。広場でストレッチをした後,9時35分に歩き出す。今回のリーダは,いのしし氏である。
長い橋を渡り,二つの砂防ダムを越えて,西沢の河原を遡る。そして,10時10分に畦ヶ丸山と権現山との分岐に到着する。ここで,衣服調整のために小休止して,10時19分に権現山登山ルートに入る。すぐに尾根沿いのジグザグな急坂になる。周辺の落葉樹の紅葉が美しい。
ジグザグ道を登り続けると,やがてヤセ尾根になる。ザレ場も現れる。標高980m付近で,4分ほど経ち休憩を取って,再び登り続ける。またヤセ尾根を通過する。そして,11時09分に,権現山と畦ヶ丸山を結ぶ尾根に到着する。この尾根を西北西に進めば畦ヶ丸山,東南東に進めば権現山に至る。
私達は,10時10分に,分岐を出発して,東南東の尾根を辿り,権現山に向かう。すぐにザレた急坂になる。進行方向左手,つまり北東側の斜面は急角度に崩落している。私達は崩落箇所の縁伝いに慎重に登っていく。時には崩落箇所に突き出た木の根を足場にして通過しなければならないところもあり,かなり危険である。
一旦,小さな峰を乗り越えて,少し下る。そして,再び急坂が続く。木の根や幹を手で持ちながら,急坂を登り詰めると,急になだらかな斜面になる。稜線が広がって,11時29分,落葉樹に囲まれた穏やかな平地に出る。ここが権現山の山頂である。山頂には古びた標識が立っている。
<権現山山頂>
私達は,権現山で15分ほど休憩を取ることにする。
記念写真を撮り合った後,少し早めの昼食を摂る。私達が山頂に到着してから数分後に,数名の女性だけのグループが,権現山へ登ってきた。私達と同じバスに乗車していた人達のようである。
■ザレたトラバースと竹藪
11時45分に権現山山頂を出発する。先ほど登ってきた道を,暫くの間,引き返す。今度は急な下り坂になる。進行方向右手には崩落地がある。ザレた急坂を通過したあと崩落地の縁を通って,12時03分に,先ほど一休みした分岐点に到着する。分岐点の北東側の斜面から,先ほど西沢から登ってきた登山道が合流している。ここで2分ほど経ち休憩を取り,これから尾根伝いに畦ヶ丸山へ進むための準備を整える。
12時05分に分岐を出発する。すぐにザレた尾根が現れる。ほんの10数メートルの間だが,稜線の上だけでなく,両側もザレている。特に危険ということはないが,嫌らしい所である。
<ザレた尾根道>
滑落しないように注意しながら慎重に渡る。そこから先,畦ヶ丸山までは,小さなアップダウンが連続する尾根を辿る。登山道というよりは,かすかな踏み跡が続いている。踏み跡はときどき尾根から逸れて,ザレた斜面をトラバースしている。足場が谷の方向に傾斜しているので,谷の方へ滑落しないように注意しながら,ゆっくり慎重に歩き続ける。
12時28分,1079m峰で小休止する。細かくアップダウンする地形なので,絶えず地形図を覗き込んでいないと現在地が分からなくなる。12時36分,1079m峰を出発する。再び,ザレたヤセ尾根や,滑りやすいトラバース道が連続して現れる。そして,細かいアップダウンを繰り返す。
12時46分,ややハッキリとした小ピークを通過する。この辺りから登山道の上り勾配がきつくなり始める。そして周辺に熊笹が増え始める。急坂を登るにつれて,ますます熊笹の背丈が高くなり,ついには2メートル以上になる。私達は熊笹をかき分けながら踏み跡に沿って登り続ける。ついには熊笹をかき分け,かき分けて,熊笹トンネルを潜るようにして,がむしゃらに先へ進む。そして,13時28分,熊笹から飛び出るような感じで畦ヶ丸山山頂(1292.6m)に到着する。
■畦ヶ丸山山頂から善六ノタワ
畦ヶ丸山山頂のベンチを囲んで,「おやつ」を楽しむ。定番のマオリ酋長さんが持参したパイナップル,マダムビアンコさんの柿,仙人の濡れ煎餅・・・
<畦ヶ丸山山頂で「おやつ」>
12時36分に畦ヶ丸山山頂を出発する。ここからは一般の登山ルートを辿る。さすがに,一般の登山ルートは歩きやすい。これまでのザレ道,ヤブ道に較べると,町中の遊歩道のように思えるほど快適である。
14時20分に善六ノタワに到着する。この辺りの紅葉は実に見事である。5分ほど休憩して,辺りの紅葉をカメラに収める。
■西丹沢自然教室へ
善六ノタワを14時25分に出発し,途中,885m地点で小休止した後,15時22分に畦ヶ丸山権現山分岐点に到着する。ここから先は往路で通った道を引き返す。
16時00分に西丹沢自然教室に到着する。
16時20分発のバスで新松田に向かう。
<行動記録>
9:35 西丹沢自然教室歩き出し
↓
10:10 畦ヶ丸山山・権現山分岐(10:19発)
↓
11:09 畦ヶ丸山・権現山尾根筋に到着
↓
11:29 権現山山頂着
11:45 〃 発
↓
13:28 畦ヶ丸山山山頂着
13:50 〃 発
↓
15:22 畦ヶ丸山・権現山分岐(15:33発)
↓
16:00 西丹沢自然教室
■登攀実績
権現山 1138(m) 11:29着
西丹沢自然教室 545 9:35発
登攀高度 593(m)
登攀所要時間 1:45(1.75h)
登攀速度 593m/1/75h=338.9m/h
■下降実績
畦ヶ丸山 1202(m) 13:50発
西丹沢自然教室 545 16:00着
下降高度 657(m)
所要時間 2.10(2.17h)
下降速度 647m/2.17h=302.8m/h
※所要時間は,登攀・下降何れも休憩時間を含む。
帰りのバスの待ち時間を考えながら,ユックリと下山した。
(おわり)