中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
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素晴らしい霧氷とネコに出会った筑波山登頂

2016年01月21日 09時32分27秒 | 関東・伊豆箱根・上信越

                                   <男体山山頂からの眺望>

       素晴らしい霧氷とネコに出会った筑波山登頂
            (塔ノ岳常連グループ)
      2015年1月20日(水)  晴(山頂付近は雲の中)

<ルート地図>


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<筑波山登山口まで>

■集合場所の秋葉原へ
 一昨日から昨日に掛けて,ほぼ日本全国に渡って低気圧が暴れ回った,特に一昨日(1月18日)は,平素あまり雪など降らない鎌倉でもちょっとした積雪があり,バスなどの運行に大きな影響があった.
 低気圧で悪天候の日からまだ中1日しか開いていない今日の山行には,果たして安全かなと言う懸念があったが,リーダーのTGさんから予定通り行きましょうというメールが入ったので,出掛けることにする.
 集合は筑波エキスプレス秋葉原駅ホーム7時45分である.
 丁度ラッシュアワーに重なる時間.私はリュックを背負ってラッシュアワーの電車に揉まれるのもいやだったので,十分時間を取って根岸線の電車で大船から秋葉原までゆっくり座って行くことにする.
 5時10分に自宅を出発する.
 何時も,塔ノ岳に行くときは4時10分に自宅を出発しているので,塔ノ岳に行くときに比較すれば1時間も遅い出発だが,それでも辺りは真っ暗で寒い.大船駅前のコンビニで昼食用にオニギリなどを購入して,大船5時56分発根岸線大宮行の電車に乗車する.車両の隅っこで一番温かで静かそうな席を選んで座る.後は白河夜船.
 途中から電車が段々と混雑してきたようだが,暫くの間は,うとうとしながら過ごす.何となくざわついた感じがするので目が覚めると東京駅である.
 ”これ以上居眠りをしていたらいけない…”
と身構えて,秋葉原で下車する.
 集合時間まで大分未だ間があるので,駅構内の飲食店に入って時間潰しをしようかと思う.
 飲食店に入る.ここにはそば屋,コーヒーショップなど数軒の飲食店が立ち並んでいる.
 すると,私に向かって手を振っている方々が居られる.塔ノ岳常連のIsIさん,STさん,新顔の”名前忘れた”さんである.

■筑波エキスプレス
 集合場所のホームには,今日参加される塔ノ岳常連の皆様が集まっている.リーダーのTGさんの先導で,8時00分発つくば行区間快速電車の一番先頭の車両に乗車する.真新しくて綺麗な電車である.線路も新しいためか,電車は滑るように走る.
 8時48分,終点筑波駅に到着する.
 私にとってつくば駅に下車するのは初めての経験である.駅前の立派さ広さにただただビックリする.
 
<秋葉原駅から筑波エキスプレスに乗車>              <筑波到着>

■路線バスで筑波山神社入口へ
 駅前つくばセンター1番乗り場から9時00分発路線バスに乗車する.
 SUICAが使えないので,少々戸惑う.私たち約20人が乗り込んだので,バスはほぼ満席.車窓から,終始筑波山が見えている.筑波山の山腹に,筑波山神社とその周辺の建物が見えている.
 今日は晴れているものの,筑波山山頂付近にはどす黒い雲が棚引いている.
 ”あの雲,なんだか嫌な感じだな…”
 9時36分,私たちが乗車したバスは,筑波山神社入口に到着する.
 目の前に朱色の大きな鳥居が立っている.
 余計なことだが…
 この鳥居は,反り増しがない,額束がない,笠木が丸太状,抜きが柱まで,抜きが丸太状ではないという特徴から靖国鳥居だろうと推察される.
 
<路線バスに乗車>                             <つくば神社入口着>

<筑波山山頂を目指して>

■筑波山神社参拝
 鳥居近くの空き地で,足回り中心のストレッチを済ませる.
 まずは.筑波山神社を詣でて,安全祈願である.三々五々,石段を登って,筑波山神社へ向かう.
 ここの階段は段差が大きいので,階段を登るのか結構大変である.
 参道は私たちのグループだけで大賑わいである.
 
<筑波山神社へ>

■登山開始
 10時06分,筑波山神社拝殿で,安全祈願を済ませてから,神社脇の登山口から,登山開始である.
 先頭は,ベテランIsIさん,その後は適当.
 筑波山鋼索鉄道沿いの登山道をゆっくりとしたペースで登り始める.

<登山開始>

■杉林の中のジグザグ道
 10時20分頃,杉林の中のジグザグ道に差し掛かる,勾配が一段と急になり始める.この頃になると,列が大分ばらけ始める.先頭を行く人と最後尾では100メートルほどの差がついてしまう.
 先頭グループは時々立ち止まって,あまりばらけないように調整する.
 ときどき下山してくる方とすれ違う.それらの方々の話によると,山頂付近には大分残雪があり,登山道は凍結しているようである.

<ジグザクの急坂に差し掛かる>

■衣服調整
 10時34分,立て看板の前で衣服調整のため,暫時,休憩を取る.
 立て看板には,筑波山の植生の説明が書いてある.植物のことがからきし分からない私は,折角の案内板も読む気にならない.
 現在,気温がどの程度あるか良く分からないが,体感的にはかなり底冷えがしている.

<男女ノ川源流で衣服調整>

■残雪が見え出す
 10時40分頃から,残雪が見え始める.
 ユックリ歩いてることもあって,汗は全く出ない上に,かなり寒いなと思いながら登り続ける.上空は雲に覆われていることもあって,何となく気勢が上がらない感じである.こんな雰囲気の中で,ただ,ひたすら登り続ける.

<残雪が見え始める>

■路面凍結残雪深まる
 昇るにつれて,残雪がますます増えて,路面が一面に凍結し始める.11時頃,希望者だけアイゼンを装着する.もちろん,私も安全第一が信条なので,6本爪軽アイゼンを装着する.
 アイゼンを装着した途端に,随分と歩き易くなる.
 ”文明の利器はやっぱり積極的に使うべきだ…”
これが私の率直な気持ちである.

<足許が凍結していて滑りやすくなる>

■男女ノ川源流
 11時15分,男女ノ川源流に到着する.
 「そう言えば,昔,男女ノ川という横綱が居ましたね…」
 私は双葉山と同じ時期(?)に活躍していた男女ノ川を連想する.でも,今日ご一緒の方々は,中高年とはいえ,私とは世代が違うので,男女ノ川を知っている人はほとんど居ない.
 ここでは,特に休憩は取らずに,そのまま登り続ける.
 先頭を歩く人たちと,列の後方では,どうしても間が空いてしまうので,先頭の方々は,ときどき立ち止まって,後方の方々が到着するのを待つ.

<男女ノ川源流>

■コルに到着
 凍結した山道をひたすら登り続ける.
 やがて,先頭でビデオを撮っているMGさんが,
 「頂上が見えましたよ…」
と言う.
 なるほど,登山道が右折した先に,突然,建物が見え出す.
 私たち先頭グループは,11時58分,無事,尾根のコルに到着する.辺りには筑波山鋼索鉄道の「つくばさんちょう」駅,レストラン,土産物屋などが建ちならんでいる.

<コルに到着>

<男体山往復>

■山頂は一面の霧氷
 山頂のベンチで,後ろの人達の到着を待つ.
 山頂では微風ながら冷たい風が吹いている.ベンチから女体山方面を見ると,一面の霧氷である.実に見事.
 全員の到着を待って,まずは男体山に向かう.

<山頂の尾根(コル)から女体山方面を望む>

■ジグザグの登り道
 IsIさんを先頭に男体山山頂を目指して坂道を登る.
 もうかれこれ10年ほど前に,筑波山に登ったことがある.そのときは秋の季節だったので,実に心地良く登ったためか,コルから山頂までほんの一寸歩いただけと思っていたが,今回,残雪の中を歩いてみると,意外に距離がある.
 長々とジグザグ道が連続する.

<男体山のジグザグ道を登る>

■男体山山頂の御本殿
 12時10分,「男体山頂」と書いてある小さな案内板に突き当たる.ここで大きく右折して,険しい階段を登り切って,12時14分,男体山御本殿に到着する.
 山頂の社殿にしては,なかなか立派な建物である.
 山頂から下界を望む.残念ながら雲が垂れ込めていて遠目は利かないが,山麓の集落や道路がうっすらと見えている(冒頭の写真).
 
<男体山御本殿>

■山頂で集合写真
 後続の方々の到着を待って,ISIさんが集合写真を撮る.
 写真を撮るために,何列かに並びながら前方を眺めると,タップリと霧氷が積もっている立木が見える.すごい光景である.

<樹氷近影>

■再びコルの広場へ
 12時22分,下山開始.
 身の安全のために,下りはストックを使おうと思って,リュックからストックを取り出す.そんなモタモタをしている内に,私は一番後からの出発となる.そんな私を心配してか,ISIさんが,私の足許に注意をしながら見守って下さる.有り難い話である.
 遅ればせながら,順調に下って,10時37分,再びコルの広場に降り立つ.

<男体山からコルに下山>

<レストランで昼食>

■温いコーヒー
 12時34分,近くのレストランに入る.
 何よりも有り難いのは温かいこと.私は昼食を持参しているので,ホットコーヒーだけを注文する.身体が冷えているときにホットコーヒーは何よりの馳走だが,残念ながら,ここのコーヒーはちょっと温い.
 
<2階のレストランへ>                         <コーヒーを所望>

■和気藹々のテーブル
 店内は,私たち以外の客はほんの2~3人だけ.殆ど貸切状態である.和気藹々の雰囲気が漂う.
 私は,食事の途中で,某大学研究所から配付依頼を受けているアンケートを,何人かの方々に依頼する.
 ”是非,是非,回答して下さい…”
と念じながら…

<和気藹々のテーブル>

■窓外は一面の霧氷
 レストランから女体山方面を望むと,窓一杯,一面の霧氷である.
 食事をしながら,これからの行程を相談する.まずは女体山まで登る.その後は,降雪で足場が悪いので,当初計画していた弁慶茶屋を経由するコースは取りやめる.
 安全確保のため全員でケーブルを利用して下山してしまおうと,私見を述べるが,結局は,往路を辿って徒歩で下山するか,ケーブルを利用して下山するかの二者選択となる.

<窓外は1面の霧氷>

<女体山往復>

■女体山を目指して出発
 昼食を終えて,13時18分,女体山山頂に向けて歩き出す.
 途中に何軒かの土産屋がある.その先は緩やかな登り坂になる.平らな所を過ぎると残雪が次第に多くなる.
 ケーブルを使って登って来たと思われる数名の観光客とすれ違う.

<女体山山頂を目指して出発>

■滑りやすい坂道
 山頂に近付くと石伝いで歩く場所が増える.アイゼンの刃が石にガチガチと当たって,結構滑りやすい.
 女体山山頂までの道のりが結構長いなと思い始めた頃.石段の向こうに女体山御本殿が霧の中にシルエットになって見え出す.

<滑りやすい坂道>

■女体山御本殿
 13時32分,女体山御本殿に到着する.本殿全体を写真に収めるだけの広さがないので,建物の一部分しか写らないのが残念.
 建物に向かって右側の急階段を登ると巨石ばかりの山頂に到着する.ここからの眺望を期待していたが,濃い霧が掛かっていて視界は殆どない.また山頂の写真を写すだけのスペースもないので,写真を撮るのを諦める.
 ご本殿の手摺りの所まで戻って,後続の皆さん全員が到着するのを待つ.
 全員が揃ったところで,ISIさんのカメラで集合写真を撮る.

<女体山御本殿>

<筑波山山頂のネコ>

■ケーブル「つくばさんちょう」駅に到着
 集合写真を撮り終えてから,13時40分,女体山御本殿から下山開始.
 特に急坂もないので順調に下山して,13時49分,筑波山山頂(コル)のケーブル乗場前に到着する.

<「つくばさんちょう」駅>

■可愛いネコ
 山頂駅近くのベンチに,可愛いネコが居る.飼い猫らしくとても人懐こく,どことなく気品がある.毛並みも良く,まだ若そうである.
 ネコに会ったら写真を撮るのが私の流儀,すぐにこのネコの写真を数間撮る.
 ネコの写真を撮りながら,後ろの方の到着を待つ.


<筑波山山頂で出会ったネコ>

<ケーブルで下山>

■二手に分かれる
 ケーブル駅前で,徒歩で下山するグループとケーブルで下山するグループとに別れる.
 私は往路を下山することに何となく飽きが来ていることと,まだ右膝の状況が100パーセント完全とは言い切れないことなどから,ケーブル利用組に入る.
 結局ケーブル利用組は,リーダーのTGさん他4名だけ.後の方々は往路を徒歩で下山することになる.
 ケーブル組は,「つくばさんちょう」駅14時00分発のケーブルに乗車する.
 結構,長い時間乗車する.途中,トンネルを潜る.
 ”このトンネルの上に登山道があるな…”
と地図を思い起こす.
 14時12分,「みやわき」駅に到着する.
 
<「つくばさんちょう」駅発車>                   <「みやわき」駅到着>

■筑波山神社からの眺望
 「みやわき」駅から筑波山神社境内を通り抜けて,商店街に向かう.
 途中,筑波山神社の階段上から,関東平野を望む.結局,今日,一番展望が良かったのは,筑波山神社の階段上ということになる.

<筑波山神社階段上からの眺望>

■とある休憩所で…
 14時25分,5人一緒に,“とある休憩所”(店の名前は見なかった)に入る.
 お一人は,早々に,隣の風呂へ移動する.残りの4人で,日当たりの良い隅っこの席に座る.
 お二人は早速ビール.私はとりあえず甘酒.もう一人はコーヒー.そのコーヒーの器が綺麗だったので,写真を撮らせて貰う.
 
<甘酒>                                 <コーヒー>

■歩き組が到着
 私たち,ケーブル組が到着してから,1時間あまり経った頃,歩き組の早い方々が到着する.その後,続々と到着.店内はたちまちの内に,私たちのグループの人達で賑やかになる.
 暫くの間,なごやかな時間が流れる.
 ”これだけの人が筑波山に来たら,今日の塔ノ岳は閑散としているな…”
とフト思う.
 つくば行のバスの発車時間は,16時10分である.少し時間の余裕を見て,15時45分頃,”とある店”から外へ出る.


<塔ノ岳常連で賑わう店内>

<つくばエキスプレスと根岸線で帰宅


■筑波山神社前からつくばセンターへ
 定刻につくばセンター行のバスが来る.つつじヶ丘始発のバスである.筑波山神社前までは,ほんの1~2名の乗客だけ,ほとんど空の状態である.ところが,私たちが乗車すると,途端に車内は賑やかになる.
 バスは下り坂を走り続ける.暫くすると車窓から筑波山の全景が見え始める.筑波山の中腹には,先ほどまで私たちがお茶をしていた街並みが見えている.そして,何時の間にか山頂に掛かっていた雲がすっかり消えている.
 ”ああ,今,山頂ならば,素晴らしい展望が楽しめるだろうな…”
 ちょっと残念な気分である.
 途中,筑波大学の広大な敷地の脇を通り過ぎる.
 16時50分,つくばセンターに到着する.

<つくばセンター到着>

■根岸線経由で帰宅
 つくば駅16時00分発区間快速秋葉原行電車に乗車する.
 先頭から2両目の車両の椅子にズラリ並んで座る.20人あまりの仲間がズラリと並んでいる有様は壮観である.
 車窓からは夕焼けの空が見える.夕焼けの中でシルエットになった富士山が見え隠れする.
 車内で,リーダーのTGさんから,
 ”3月は幕山,5月は箱根旧道へ行きましょう…”
という提案がある.
 電車は,16時54分,秋葉原駅に到着する.
 ここで新宿方面に行かれる方とお別れする.私は東京駅方面へ行く方々と一緒に,京浜東北線大船行電車に乗車する.電車は多少混雑しているが,秋葉原で下車した人が居るので,運良く座れる.折からラッシュアワーである.
 ”このまま大船まで座ったまま行こう…”
 ものぐさの私は,座席に座れたのを良いことに,ズボラを考える.
 私以外の方々は東京駅で東海道本線の電車に乗り換える.私はそのまま座り続けて,居眠りしながら過ごす.そして,何時もの山行より少し遅く帰宅する.

<ラップタイム>

10:06  筑波山神社登山口歩き出し
10:34  衣服調整
11:15  男女ノ川源流
11:58  筑波山山頂(コル)着
12:10  男体山御本殿着(12:22まで)
12:31  筑波山山頂(コル)(13:18
まで昼食)
13:32  女体山御本殿着(13:40まで)
13:49  筑波山山頂(コル)(「つくばさんちょう」駅)
14:00  「つくばさんちょう」駅発
14:12  「みやわき」駅着

[山行記録]

■水平歩行距離        3.5km

■累積登攀高度         672m

■累積下降高度        119m

■所要時間(休憩時間込み)
 バス停筑波山神社前発   10:06
 「つきばさんちょう」駅着   13:49
  (所要時間)        3時間43分(3.72h)
 水平歩行速度       3.5km/3.72h=0.95km(=950m) 
                                    (おわり)
「関東・伊豆箱根・上信越」の山旅の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/ccbcdc7eada781e2a83c4dd915f05da8
「関東・伊豆箱根・上信越」の山旅の次回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/5d638e33f697e350c3b773a4509b45d0

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