中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
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アパチャ山登頂記;第4日目(3);登山予備日(3);キャンプファイヤー

2014年03月21日 10時46分03秒 | ロシア;アパチャ山

                        <パワーポイントで画いたアパチャや山の花>

[復刻版]
 アパチャ山登頂記;第4日目(3);登山予備日(3);キャンプファイヤー
           (アルパインツアー)
      2004年8月10日(火)~8月17日(火)

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第4日目 8月13日(金)

<遅い夕食>

■夕暮れのアパチャ山
 フラワートレッキングを終えてベースキャンプへ戻った私は,夕食までの小一時間の間,ベースキャンプの周辺を散策する.でも,ベースキャンプ周辺は,昨日から,もう何回も歩き回っているので特段珍しい所もないが,蒲鉾キャンプの中で燻っているよりは,外を歩いている方がまだマシである.
 丁度夕暮れ時である.アタックキャンプ場付近は,西の聳える山脈の陰に入ってしまったが,アパチャ山は明るい夕日の中で輝いている.
 私は,19時20分頃,蒲鉾キャンプに戻る.


<夕日に輝くアパチャ山>

■遅い夕食
 19時30分から夕食である.
 私たちは,何時ものようにSリーダーの先導で食事棟に移動する.何時ものように食事棟は沢山の観光客で賑わっている.
 今日の夕食のメニューは下の写真の通りである.使っている食器が何となく昔の学校給食を彷彿させる雰囲気を持っている.でも,まあ,食事は食器ではなく内容である.この写真を見れば,お味は想像付くだろうが,私は美味しく頂戴する.
 私はアルコールは全く嗜むことはないが,アルコール類を楽しんでいる人も居られる.ウオッカだろうか.下戸の私には分からない.


<夕食>

<キャンプファイアー>

■キャンプファイアーの会場
 20時20分頃,夕食を終えて,一旦,蒲鉾テントに戻る.
 Sリーダーから,
 「…今夜,10時頃,キャンプファイアーがあります.自由参加ですが,できるだけ酸化して下さい…」
との案内がある.
 私は,夜遅いのが苦手だが,手前勝手な行動を取るほどバカではない.快く酸化するつもりだが,眠くて堪らなくなるだろう.
 21時40分頃,Sリーダーの後に付いて,皆で揃ってキャンプファイアーが行われる場所へ向かう.
 夕暮れが迫っていて,外は随分と寒くなっている.
 どうやら,今朝方散歩しているときに通ったベンチの近くでキャンプファイアーが行われるようである.
 ベンチの直ぐ脇に円形に石を並べた火床がある.キャンプのスタッフの方々が,火床に沢山の薪を積み上げている.そして,多分,石油と思われる液体を振りかけている.

<キャンプファイアーの準備>

■沢山の宿泊客が集まる
 辺りが薄暗くなり始め,薪に火が付けられる頃,私たちだけでなく沢山の宿泊客がベンチの周りに集まってくる.
 いよいよキャンプファイアーの始まりである.
 22時頃,現地ガイドが,ロシア語で何か挨拶をする.勿論,私には何を言っているのか分からないが,表情から察して,歓迎の挨拶だろうと思っている.

<沢山の宿泊客が集まってくる>

■大きなファイアー
 やがて辺りがすっかり暗くなる.
 最初は,キャンプのスタッフが中心になって,ギターの伴奏で,ロシア民謡を数曲唄う.まるでロシア映画を見ているかのような雰囲気である.
 その内に,誰かが日本の歌を歌おうと言い出す.我々のメンバーの男性お一人がトップバッターになって,炭坑節を歌い出す.あまり上品とは言えない感じがするが,異国の地で,真っ先に独奏する勇気には驚くやら感心するやらである.何時も引っ込み思案の私には到底真似ができないことである.
 漆黒の夜の中,大きな炎がメラメラと燃えている.
 炎の輻射熱を浴びる顔は,ジリジリと火照ってしまうが,輻射熱が当たらない背中はだんだんと寒くなる.

<大きな炎>

■少し早めに蒲鉾テントに戻る
 キャンプファイアーも30分もすれば飽きてくる.
 夜空を仰ぐと,漆黒の暗闇の中で実に沢山の星が輝いているのが見える.私はたまたま隣に座っている男性と,宇宙のこと,銀河のことなどをテーマに雑談を始める.お互いに天文学は専門ではないが,宇宙物が好きなので,ついつい話に夢中になる.
 すると,隣に居た女性が,
 「ねえ…彼氏(私のこと).あそこに見えている星座,何だか分かる…?」
と言いながら話に割り込んでくる.
 残念ながら私は星座のことは殆ど分からない.大熊座,小熊座,オリオン座,カシオペア座ぐらい知っている程度である.
 「いえ…分かりません」
と私は率直に答える.
 「なんだ…知らないんですかぁ~…」
と私を小馬鹿にしたような言い方をする.
 私は内心で,“コチン”と来るが,そしらぬ顔で,
 「ええ…星座のことは全く分かりません」
と率直に答える.
 でもこの会話が切っ掛けになって,23時30分,私は皆さんより早く蒲鉾テントに戻る.テントの中ではキャンプファイアーに参加しなかった皆さんが,もう静かに寝ている.私も早々に寝袋に入る.
 こうして,アパチャ山の旅4日目も無事終わった.

[スケッチブックより]

アパチャ山のキャンプファイアー



<ラップタイム>

 9:00  朝食

12:16 歩き出し
  ※近くの雪渓でアイゼン教室
14:45  帰着
--------------------------------------------
14:05  昼食(14:45まで)
--------------------------------------------
15:43  歩き出し
16:05  880m地点(16:10まで(小休止)
16:23  990m地点
16:50  1080m地点
16:53  1090m地点(17:10まで休憩)
17:34  975m地点(雪渓)
   ※雪渓下り
17;50  900m地点(17:54まで小休止)
18:20  ベースキャンプへ帰着
-----------------------------------------
19:30  夕食(20:20まで)
22:00  キャンプファイヤー(23:30まで)

[散策記録]
※正確な地図が入手できないので,大雑把な数値である.

■水平歩行距離       約4.0km
    上り            約1.9km
         下り            約2.1km  


■累積登攀下降高度    約290m

■上り所要時間(休憩時間を含む)
   ベースキャンプ発    15:43
   1,090m地点着      16:53

   (所要時間)      1時間10分(1.17h)
  水平歩行速度    1.9km/1.17h=1.62km
  登攀速度       290m/1.17h=247.9m/h

最高地点滞在時間
      1,090m地点着      16:53
      〃    発      17:10
    (滞在時間)    17分(0.28h)

■下り所要時間(休憩時間を含む)
   1,090m地点発       17:10
   ベースキャンプ着    18;20
   (所要時間)            1時間10分(1.17h)
   水平歩行速度       2.1km/1.17h=1.79km/h
   下降速度             290m/1.17h=247.9m/h

全行程所要時間(休憩時間を含む)
   上り所要時間+最高地点滞在時間+下り所要時間
   =1時間10分+17分+1時間10分
   =1.17h+0.28h+1.17h=2.62h
   全行程歩行速度   4.0km/2.62h=1.53km/h                

                                 (つづく)

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